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「牧村憲一発言集成 1976-2021」出典解説(A-Z)他

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「牧村憲一発言集成 1976-2021」の出典元AからZまでの解説と、関連記事のまとめです(いくつかの記事は有料)。 → Zine「ベレー帽とカメラと引用」06号では出典解説 A…
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#坂本龍一

牧村憲一に関するQ&A

Q: 牧村憲一とはどのような人? A: 1946年、東京都渋谷区生まれの音楽プロデューサーです。 Q: どんな作品を手がけてきたの? A: 70年代からシュガー・ベイブ、山下達郎、大貫妙子、竹内まりやの初期のアルバム、加藤和彦などの作品の制作・宣伝を手掛けました。 かぐや姫の「神田川」、坂本龍一と忌野清志郎による「い・け・な・いルージュマジック」といったシングルも有名です。 84年には細野晴臣主宰のノン・スタンダード・レーベルに参加し、80年代後半からはポリスターで

出典解説K「UTAU」2010年11月 commmons

出典解説のKはアルバム「UTAU」のライナーとして書かれた文章です。 K「UTAU」 2010年11月 commmons 「UTAU」はタイトルの通り「歌う」ことをシンプルに追究したアルバムです。 坂本龍一のピアノと大貫妙子の声。 それだけの編成で表現を成立させてしまえる、あるいは勝負できる、といった組み合わせは実力から見ても商業的な面から見ても稀ではないでしょうか。 この両者に深く関わりを持っている牧村氏が寄せた文章の「UTAUに寄せて」というタイトルもまた、素

出典解説M「いまだから読みたい本─3.11後の日本」2011年8月 小学館

M「いまだから読みたい本─3.11後の日本」 2011年8月 小学館 2011年の震災をきっかけに、天災の衝撃による「反省ムード」 「日常生活の有難さを知るモード」「原発廃止・稼働停止」 の機運が高まいました。そういった空気の中で出版された本です。 さほど厚くない本の中で牧村さんは何冊かの「いまだから読みたい本」を挙げていますが、その全文を収録しようと思えば、できなくはない……。かと言って、そう長くない文章を全部そのまま再録というのも、いかがなものか……。 という訳で、

出典解説Q「commmons: schola vol.16」 2016年12月 エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ

出典解説のQです。 Q「commmons: schola vol.16」 2016年12月 エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ 「commmons: schola」は坂本龍一の監修によるアンソロジーのシリーズで、公式サイトによる概要は以下の通りです。 ↓ schola(スコラ)はラテン語で「学校」の意味。 commmons: schola(コモンズ・スコラ)は、 坂本龍一の監修によるユニークな「音楽全集」です。 クラシック/非クラシックを

出典解説T「渋谷音楽図鑑」2017年7月 太田出版

T 「渋谷音楽図鑑」2017年7月 太田出版 数ある著書(監修含む)の中で、代表作といえる一冊です。 「渋谷」という街の変遷と、音楽面からの自伝的回想はこれまでの集大成、これに加えて楽曲分析の鼎談が入っている点が画期的です。 さらに、この鼎談は以降の「湘南音楽図鑑」、「渋谷音楽図鑑 Presents サイコト音楽図鑑」編へと続く(→項目U、Z)出発点ともなります。 総合的な本なので、他の著作と重複する記述も少なからずありますが、ということは「発言集成」を編集す