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「牧村憲一発言集成 1976-2021」出典解説(A-Z)他

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「牧村憲一発言集成 1976-2021」の出典元AからZまでの解説と、関連記事のまとめです(いくつかの記事は有料)。 → Zine「ベレー帽とカメラと引用」06号では出典解説 A…
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2022年6月の記事一覧

出典解説R「『ヒットソング』の作りかた ― 大滝詠一と日本ポップスの開拓者たち」 2016年12月 NHK出版

「牧村憲一発言集成」の出典解説の続きで、今回はRです。 R「『ヒットソング』の作りかた ― 大滝詠一と日本ポップスの開拓者たち」 2016年12月 NHK出版 本書は音楽に関するお仕事を振り返る本で、一般向けに書き直したコンパクト版「ニッポン・ポップス・クロニクル」(2013)のような性格です。 どの部分を選ぶかという判断にはやはり難しいものがありましたが、 「プロデューサー」に関するR06、 「一枚のアルバムには100のアイデア」とするR08、 大瀧詠一の録音に

出典解説S 「限りない宇宙─ピエール・バルーからのおくりもの」2017年5月 コアポート

出典解説のSです。 S 「限りない宇宙─ピエール・バルーからのおくりもの」2017年5月 コアポート ピエール・バルーのコンピレーションCDのライナーノーツ(原稿用紙およそ10枚分) から採りました。 タイトルは「時空を超えた散歩と、出逢いのドキュメント」、この全3ページからどの部分を採用するかという判断には、やや悩みました。 これまでの著作にも出てくる、芸術家を尊重するレストランのくだり──ちょうど編集作業中にトークイベント「サロン・タンデム(SALON TANDEM

出典解説T「渋谷音楽図鑑」2017年7月 太田出版

T 「渋谷音楽図鑑」2017年7月 太田出版   数ある著書(監修含む)の中で、代表作といえる一冊です。   「渋谷」という街の変遷と、音楽面からの自伝的回想はこれまでの集大成、これに加えて楽曲分析の鼎談が入っている点が画期的です。   さらに、この鼎談は以降の「湘南音楽図鑑」、「渋谷音楽図鑑 Presents サイコト音楽図鑑」編へと続く(→項目U、Z)出発点ともなります。   総合的な本なので、他の著作と重複する記述も少なからずありますが、ということは「発言集成」を編集す

出典解説U「慶應義塾大学アート・センター/Booklet26 mandala musica」 2018年3月  KUAC

Zから遡ってAへと進む出典解説シリーズのUです。 U「慶應義塾大学アート・センター/Booklet26 mandala musica」 2018年3月  KUAC 慶應義塾大学に附属しているアート・センター発行の26号から採りました(現在でも入手可能)。 本書は四つの討論と五つの論考から構成されており、2017年に刊行された「渋谷音楽図鑑」と同じメンバーによる出張版のような討論「湘南音楽図鑑(牧村 憲一 × 藤井丈司 × 柴 那典)」が収録されています。 話題は多岐に

出典解説V 「AVENTURE(アナログ復刻盤)」 2018年7月 ソニー・ミュージックダイレクト

Zから遡ってAへと進む出典解説シリーズのVです。 V 「AVENTURE(アナログ復刻盤)」 2018年7月  ソニー・ミュージックダイレクト 大貫妙子の復刻アナログ盤発売に際して、新規に書かれたライナーノーツです。 この「発言集成」の文章の選択に際しては「固有名詞の含まれるもの」「固有名詞の多いもの」を優先するという基準があります。 このライナーノーツにはとりわけ映画のタイトルが類を見ないほど多いので、タイトルを列挙した箇所は即、採用!という勢いで作業を進めました