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再生の惑星 解説

みなさんこんばんわ
Blurred City Lights 神谷です。

前回は3rd demo『 再生の惑星 』の
考察を述べさせていただきました。
今回はもう少しラフに、ちょっと内側から
お話していこうと思います。
文章量は全然ラフじゃないです。すみません。




『再生の惑星』 をつくるにあたって

そもそも再生の惑星はどのようにして生まれたのか。
語りますね。

前作の2nd demo「Flower」では、
1st demo「City」にはない叙情性をテーマにしていました。
その結果、超正統派轟音系ジャパニーズシューゲイザーが誕生した訳です。
※これは某 in the poolのブログに書いてありました

“超正統派轟音系ジャパニーズシューゲイザー”

もちろんわたしたちBlurred City Lightsは
美しい壮大ではかない轟音が大好きです。
もち、ここはブレてないです。
ただ、それだけが私たちの魅力ではないと
神谷も恵も思っていたんです。

私たちは二人とも曲を作ります。
なんとありがたいことに、二人とも
ギター・ベース・ピアノを演奏することが可能なんです。
お互いに、全く異なる、だけどどこか似通ったルーツを持っているので、「Blurred City Lights」の音楽を二人とも再現できるのです。
もっといろんなアプローチができると
自分たちを信じた結果今回の作品が完成いたしました。
結局超正統派轟音系ジャパニーズシューゲですが…。

作曲からリリースまでの制作期間、約2ヶ月?くらい。
本当によくがんばりました。


彗星


彗星はですね、実は
スタジオセッションから生まれた曲なんです。

しばしば作曲会といって
空いている日に2人でスタジオにはいり
テキトーにセッション(?)をしながら
曲のタネを集める会を行っています。

作曲会では普段私は触らないギターを
恵のボードを借りてかき鳴らせる絶好の機会で
自宅で作曲するよりかなりインスピレーションが
湧いてくるんですよね。
さすがボード二枚使ってるギタリストの機材、
サイコーです。

彗星のタネを生み出した時、
私の頭にあった元ネタと言えるものは
・羊文学 / 風になれ、step、OOPARTS 等
・クレナズム / 月のようで
・mol-74 / フローイング、Halation
これらが頭の中を巡っていました。

私、Ⅳ→Ⅴ→Ⅵ進行を愛しています。
どうしても456曲をつい作っちゃうんです。
しかも転調も大好きです。
転調した先で456をするのも大好きです。
以前転調前転調後どっちも456に
気づいてくださった方がライブで教えてくれて
とっても喜んだことがあります。
その節はありがとうございます。
ぬるっと転調もこだわりポイントです。

そんな癖をつめっつめにした曲ですね。
特に明るい・速い曲も欲しかったので
ドラムにはスネアの存在を捨ててもらいました。
おかげでキラキラとした宇宙空間のような
曲が意図して完成できたわけです。

曲のタネができた段階ですでにこの子の名前は
彗星に決まってました。
どう考えても彗星以外浮かんでこなくて
即決でした。彗星にしてよかった。

曲は一瞬で完成したが、歌詞はかなり難産でした。
新曲ライブでやります!って言ったライブの3日前
くらいにやっと完成して冷や汗かきながら
歌ってたのを鮮明に覚えてます。

今までに書いたことがないコンセプトの
詩だったので、かなり頭を悩ませました。
語呂しかり、意味しかり、経験のないテーマで
正直完成しないのではないかと焦りましたが、
なんとかなりましたね。

詩については前回のnoteで考察をしております。
よかったらご覧ください。


回葬


回葬はですね、ほとんど恵がつくったので
作曲のときのポイントはあんまり語れません。
なので私が手を加えたメロディと
回葬の好きなところを私が好き勝手に語ります。

回葬のデモの時点での仮タイトルは
「グレースケール」でした。
長らく名前が決まらなかったので、
危うくそのまま本決まりになるとこでした。

サポートドラムを担当してくれた
おとなりに銀河計画の清水紀花さん
(通称しみちゃん しみちゃん大好き)
は、初めてタイトルを聞いた時
海藻と勘違いしてびっくりしていました。
この曲調で藻だったらすごいですよね。
でも当て字なのでわからなくて当然です。
混乱させてしまい申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ごめんね。

回葬の名前は神谷命名です。
意味は「回想」と「葬る」です。

この曲は惑星の滅亡の瞬間の
誰かの記憶の一片。
無くなりゆくのは「君」の記憶か、それとも
自身の存在していた記憶か、それとも惑星の記憶か。

大切だったものを思い出そうとしても
思い出せなくなること、すなわちそれは
死と同義だという解釈のもと名づけられました。
ごめんね、藻じゃないんだ…

彗星と打って変わってこちらは
かなり叙情性の溢れた切な苦しみ系
王道轟音シューゲです。

最初恵からデモをもらって聞いた時、
全身鳥肌がたって、ヨすぎて笑いが治りませんでした。
大好きな456で、前半の静かでタイトな曲調から
一気に後半に向けてメロウで儚い、
ただ暴力的なまで音がデカくて破壊的な爆音。
これがシューゲイザーだと言わんばかりの
サウンドで、しばらく魂が抜けていました。
何度も「これ本当にギター1本?」と
ずっと聞いていました。

メロはある程度手直しさせてもらいました。
手直し前の段階で5分を超えていたのが、
ちょっと手直ししたら6分超えちゃって、
シューゲしか許されない長さだなあと思ったけど
エエやろの心構えで押し切りました。
ちなみに増えたのは、
ラスサビ前激深リバーブのコーラスパートです。

この曲はBlurred City Lightsの真骨頂とも言える
ギター1本アリエンサウンドなので、
是非一度ライブでご堪能ください。
本当にスクワイアのストラト1本でアレ、出してます。

次回Blurred City Lightsライブは
7/23(土)鶴舞DAYTRIPで弊バンド最長セトリの
持ち時間45分ライブです。
どうぞお気軽にお越しください。


saisei no hoshi


EPを作る際、絶対にやりたいと
決め込んでいたのはインストです。
2人でインスト作りたいね〜て言ってました。

ただこれ、死にかけのミックス・マスタリング週間の
合間の2時間でぶっつけ宅録したものです。
私たちは本当にこういう土壇場でしか
ブツを完成できない性質です。
ピアノ1h神谷+ギター1h恵=完成の構図です。

今回の解説で一番語りたかったのはこの曲です。

これ前半は回葬をもとに作られています。
惑星が滅亡したあとの、エンディングロールに近いです。
ぽつん、ぽつんと打たれるピアノが
終わりを連想させるかのように静かに空間に
浸っていきます。

そしてキーが変わり低く、かつゆっくりを
朝の光が刺すように新しい生命の兆しが見え
世界が再生を迎える幕開けのように徐々に力強く
なっていきます。
このキーは彗星のサビのキーとコード進行です。

EPを通して彗星・回葬・saisei no hoshiで
惑星は輪廻転生していくのです。
誕生し、滅亡し、再生する。
この輪廻から私たちは逃れられない、
そう表現することが今回の目的でした。
おおかた成功していますね。


お時間がある方は、
この考察・解説を読んだ上で
もう一度『再生の惑星』を一周
堪能してみてください。

そして、感想等感じたことを
伝えてくれると、励みになります。
※返信されてもいい方のみご記入ください。


『再生の惑星』の視聴はこちらから。


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