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ビットコイン・デイリーレポート2024.6.25(2024.6.24)マウントゴックス(Mt.Gox)の弁済開始決定を受け急落

株式会社B.C.Aマネージメント
市場調査室
暗号資産グループ


BTC USD1時間足


BTC JPY1時間足

市況概況(ビットコイン)

 24日のビットコインは急落。2014年に巨額流出事件により破産した日本の暗号資産取引所マウントゴックス(Mt.Gox)の弁済開始決定の報道を受けて弁済を受ける債権者による売り圧力を警戒する動きが広がり、BTCUSDは米国時間帯には節目の60,000ドルを割り込み58,500ドル付近まで下落した。再生管財人が24日公表した弁済計画では、令和6年7月はじめから順次ビットコイン及びビットコインキャッシュによる弁済を開始するという。これは当初10月ごろとされていた計画から3カ月ほど前倒しで実施されることになる。尚、昨年9月に公表されている弁済されるビットコインは約14万2000BTC(約1兆4000億円)、ビットコインキャッシュは約14万3000BCH(約82億9000万円)。また、今年の5月28日にはMt.Goxが保有しているとされる141,686 BTCの送金が確認され、70,000ドル台から67,450ドル付近まで下落したが、その後再生管財人からビットコインの移動は「売却の為ではない」との表明を受け市場は落ち着きを取り戻していた。一方、昨日は突然の公表、前倒しの実施、加えて独自材料に乏しいなかで、ややパニック的な売りが誘発されたとみられるが、Mt.Goxによる弁済開始は以前から想定されていたことであり、現実的には市場の織り込みは済んでいると思われる。足元では急落のショックで下振れリスクは残るものの、市場が落ち着きを取り戻せば安値修正へと局面が変化していくだろう。

以下再生管財人から公表された文書

https://www.mtgox.com/ より

※当資料は情報提供を目的としており、お取引を促すものではなく、また将来を約束するものではございません。