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公では語られないパチスロ生活者の真実

はじめに


私の人生の中で、切ってもきれないもの。それがパチスロ。

約7年間(21〜27歳。西暦で言うと2002年〜2009年)パチスロ一本で生計を立てていました。

当時の月収は平均で70万円ほどでした。

これを言うとみんなすげーって言うんですが、当時を振り返ると自分でもすげーと思います。笑

何がすごいかってその当時の生活です。

朝は電車の始発から店に並び、夜の11時まで打ち通し。(並びを含めると1日17時間。毎日9000G以上回してました)
たまに飲んで帰ったりしていましたが、基本はすぐに家に帰って、また翌日は始発〜の繰り返しだったので、本当に今思うと狂人ですね…

そんなガチのスロプロ生活を送っていた時の話を、時折、興味深く聞いてくれる方もいるので、当時のことを多くの方にお伝えしようと思います。
少し長いので暇な時にでも読んでください。

当時の基本戦略は以下の3つでした。

【 戦略|割合 】
1.設定狙い(店の癖やイベント狙い)|70%
2.サクラ刈り(店のサクラをまくる。または買収する)|20%
3.ゲーム数狙い(天井やゾーンなどいわゆるハイエナ)|10%

1.設定狙い(店の癖やイベント狙い)


みなさんご存知かと思いますが、パチスロは「設定」と機能で出る出ないが制御されています。(そのため実際には運否天賦のギャンブルではありません。)

設定は基本的に1〜6まで、1に近いほど店が勝ちやすく、6に近いほどお客が勝ちやすいようになっています。

機種によっても性能(機械割)が違いますが、1日フルで回してたら約9000G回すことがで、設定ごとにざっくりとですが下記のような期待値になります。

設定1 客の1万円〜2万円負け
設定6 客の3万円〜10万円勝ち
※5号機計算です。

ちなみに4号機の頃はぶっ飛んだ機械割りの機種も存在していました。

上記のように設定6は機種によって大きな機械割の差があります。そのため機械割が大きい機種は人気機種になりやすく競争も激しくなりやすい傾向にあります。

もちろんパチスロ台を見ただけでは設定は分からないため、基本的にお店の設定は1ばかりです。(ひどい店はオール1とかもあると思います)

なのでパチスロで勝つ上で重要なことは設定6を見抜き、打ち続けること。つまりは店選びといっても過言ではありません。

ではどうやって店選びをしていたかを説明します。

やっていたことは、都内と近郊のほぼすべてのパチンコ、パチスロ店のメルマガを登録し、良さげなこと(設定6が入るかもよ的なこと)が書いてあったら、実際に店に足を運び研究。

嘘をつく店や、設定6は本当に入るんだけどライバルが多すぎて朝一で台選びをミスったら絶対に設定6が空かない店もあるので直接店に足を運び、自分にとっての優良店かどうかを判断することが大事です。

それを繰り返すことで、日常的に設定6を使っている店や、イベント時のみ設定6を使っている店などをリストアップしていました。

そして前日の夜のメールで一日の流れをシミュレーションして立ち回っていました。

例えば、下記のような感じです。

・打ち子のバイトを頼んでいる人がいたので、その人に協力してもらうかどうかを判断。(時給や交通費が発生するので頼むかどうかの判断は慎重に)

東京と神奈川の開店時差を利用して、
・朝一は川崎のイベント抽選狙い(神奈川は9時開店)

・抽選漏れたら都内の日常使いの店へ移動(東京は10時開店)

イベント狙いの時は機種問わず狙っていましたが、日常では、できるだけ勝ちやすい(1500ほど回せば設定56を見抜きやすい)機種を打っていました。

狙うべく機械割りのラインは106%で考えていました。一日フルで回して理論上は3万円プラスくらいです。(106%だと正直一日回すのはかなり苦痛でした…)

おそらく今は広告の規制が強くなって、設定6を匂わす内容の告知はできないようになっていると思いますので、今なおパチスロ1本で生活している方は本当にリスペクトです。

そんな方はTwitterなどDMください。ぜひ飲みにいきましょう!

2.サクラ刈り(店のサクラをまくる。または買収する)


よく通っていた目黒にある日常使いの店は、抽選でなく並び順ということや、住んでいた場所からの立地、設定6が入る場所の読みやすさで、私にとっては優良店でした。

ただ、イベントなどの熱い日(設定6がいっぱい入る日)は大量のサクラが存在していました。

「設定6の台数=サクラの人数」という一般客は絶対に設定6を掴めないとんでもない状況でした(笑)。

ただ、逆を言えば「サクラが選ぶ台=設定6」なので、サクラが選ぶ台を抑えてしまえば、設定6を打てるわけです。

問題はサクラが選ぶ台をどうすれば自分が抑えられるかです。

よくある質問「どうしてサクラを見抜けるの?」

サクラかどうかはけっこう見分けやすく、日常的に通っている店だと早い時間から並ぶ人は大体知った顔で、よそ者がいれば一瞬で分かります。
判断に迷う人であっても、その日に一発で設定6をツモっていたら確率上、ほぼサクラ確定です。(次回以降はその人をサクラとしてマークしていました)

やっていた作戦は2つです。

作戦1 牛歩&ステルスライター作戦

これは二人以上で立ち回るときに使える作戦です。

この店のパチスロコーナーは3階にあって、朝一は人一人通れる狭い階段を上って行く必要がありました。

そのため、先頭の一人が急いで3階に上がります。そして2番目が牛歩のごとくゆっくりと階段を上がり、先頭の人が動ける時間を生み出します。

生み出した時間で何をするのかというと、ライターをステルス機のごとく設定6が入りそうな台の受け皿に置きまくり、台を抑える作戦です。
店内は薄暗いため黒いライターだと本当に気づかれにくいんです。

そしてステルスライターが置かれた台にサクラが座ったら、「この台抑えてますよ」という具合にサクラをまくる(設定6をGETする)作戦です。

よく「サクラと揉めなかったんですか?」と質問をもらいますが、サクラも後ろめたい気持ちがあるのか不思議とほとんど揉めなかったですね。

たまに揉めるときはすぐ店員読んで、どっちがこの台に座るのかというジャンケン勝負してました。今思い返してみると笑っちゃいますねw

作戦2 サクラ買収作戦

上記の作戦はもちろん100%成功するわけではないため、その他のこともやっていました。それがサクラ買収作戦です。

基本的にサクラは店が雇っているというよりも、その店の店長など設定を知っている人が小遣い稼ぎでやっているケースが多いです。

そのため、サクラは成果報酬というよりも時給1000円程度でやっているケースが多く、一日回しても1.3万円程度です。

でも打っている台の期待値は10万円近くあるため、買った額の折半など交渉を持ちかけると案外乗ってくる人も多かったです。
よくよく考えれば大元(店の店長など)には台取れませんでしたといってその時間自由に過ごせて、想定以上の収入を得ることができるのでサクラにとってはいい話ですね。

このように交渉のテーブルにつくことができたら交渉自体は簡単なんですが、中にはサクラとなかなか認めない人もいるので、その点は大変でもありました…

3.ゲーム数狙い(天井やゾーンなどいわゆるハイエナ)


戦略1も2も上手くいかない日は当然あります。

パチスロで勝つには設定6とさんざん書いてきましたが、設定1でも勝てる方法があります。それが、ゲーム数狙いです。

機種によっては天井というものがあって、○ゲームまで回したら必ず当たるというものや、このゲーム数の区間を打てば期待値がプラスというものがあります。

それを愚直にやり続ければ理論上、負けることはありません。

ただ、多くの人が知っている情報ではありますし、そういった台を数多く拾うことはかなり忍耐力の勝負になります。

この戦略に関しては細かく伝えたい情報ではありませんので、詳しく知りたい方は下記リンクを見てください。

さいごに

7年間のパチスロ生活で1100万円の貯金ができました。
ただ、当時から10年以上経った今、あらためて振り返ってみると、お金以上に気付きも多かったと思います。

・どんな世界であれお金を稼ぐことは楽ではない
・1次情報の重要性
・自分流の行動の最適解をもつ
・今の立ち回りがベストかを常に考える
・目の前の事象に疑いをもつ
・凡事徹底。自制心をもつ
・確率の確率を肌で感じる
・一人ではやれることに限界がある

 などなど、他にもあるとは思います。

パチスロというと世間では悪いイメージがつきまとっていますが、決して悪いだけのものではなく、本気でやればビジネスの世界で役立つ点も多いと感じています。

唯一パチスロ一本で生活することの課題は、パチスロ店からお金をもらうだけで、世の中への生産性(貢献)がないところです。

今もしもパチスロで生活をしている方がこの記事をみたら、その力を世の中のために使うきっかけの一つになれば嬉しい限りです。

長くなりましたが、現在はパチスロの経験を活かし?デジタルマーケティングの支援を行っています。

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