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言語化、HTML化を通じたソクラテス的産婆を目指して

Webサイト制作には不可避である「伝えたいこと」の整理、言語化作業。
コレでOKと言われたのに、「やっぱり変えたい」が発生するのは困りものですが、BBNはそれを見越して月額制のスタイルを選択しています。
月額制のスタイルで何を考え、どこを目指しているのか。
今回は、その辺りについてお伝えします。

Webサイトや事業計画書を作り慣れている人であっても、独力で「伝えたいこと」を的確に可視化、言語化できる人はほぼいません。割と書き慣れているように思う筆者のような人間でも、自分の考えていることとなると、客観的に突き放して冷静に伝えたいことを整理したり、的確な表現や構成を練り直して磨きをかけるところまで一人でやるのは、まず無理でしょう。

短時間の打ち合わせ、短いやり取りによるヒアリングや取材で要望を聞き出し、それに則ってデータを起こしたつもりが、どこかのタイミングで「何か違う」になるのは、クライアントのワガママや意地悪だけでなく、その辺りの難しさもあるのではと私は考えています。

BBNが月額制を選択しているのは、可視化、言語化による客観視と時間経過による「何か違う」作用も利用したいから。マーケティングツールとしてWebサイトを使い続けることによる「伝えたいこと」の深掘りや、「本当に伝えたいこと」を探る自己理解、それらをお手伝いする意義や意味について、お伝えしましょう。


言語化、可視化が不可避のWebサイト制作

「伝えたいこと」を整理する方法として一般的なのは、紙とペンを使ってひたすら書き出す方法でしょうか。あるいは誰かに聞き役、インタビュアーになってもらって、とにかく壁打ちするように話し続ける方法もあるでしょう。最近なら、断片的なキーワードと条件となるプロンプトを生成AIに入力して、返ってくる結果を使って考えを深める方法も悪くはありません。

しかし、紙とペンで考えを深める方法はそれなりの体力や集中力といった労力、やる気や根気が必要になります。静止摩擦係数を超えて安定して続けられる状態、興に乗った状態になればやる気もどんどん増すんですが、やり始めないとやる気は起こりにくい、動き出す前が一番骨が折れるという簡単に回避できないトラップが仕掛けられています。

誰かに聞いてもらうスタイルの場合、自分が調子よく話している間は良いですが、話し終えた後、「何を話したか」をどう記録、どう保存するかという問題が控えています。聞き手のメモや口述筆記に任せても良いですが、漏れなく記録しようと思えば、録画や録音は必須でしょう。後者の場合、別途時間を取って文字起こしする必要も出てきます。

さらに、インタビューやヒアリングの形でもない限り、自分が一方的に気持ちよく話すだけでは、相手は耳を傾けてくれなくなるでしょう。適切な相槌も返ってこなくなれば、だんだん話したいことも萎んでいきます。「友達」にお願いしようとする場合は、最初から付き合ってくれるかどうかも分かりません。

生成AIを使用する方法の場合、望んだ結果を得られるだけの使い方に精通している必要もありますし、生成された結果に対して、そのメッセージが良いメッセージかどうかを判断する能力も求められます。

いずれにせよ、やる側の努力や頑張りに依存する形になってしまうので、最後までやり通せるのかといった問題や、いつになったら終わるのかといったスケジュールの問題も出てきます。必要に迫られれば多少はマシですが、あまり良い結果、良い表現には至らないでしょう。

その点、Webサイト制作であれば、依頼する側には「伝えなければならない理由」が、制作する側には「形にしなければならない理由」が必ず発生します。クライアント側の「伝えたいこと」が明確でなくても、一定の期限を定めて、それまでにHTML、Webサイトとして公開することが目的となります。
制作する側としては、要望や伝えたいこと、誰に伝えたいのか、どんな目的で伝えたいのかをある程度取材、ヒアリングして、「こういうことですか?」と咀嚼した内容が誤りでないか、クライアントに確かめる工程も発生します。

発注する際、依頼時に原稿が用意されている場合もありますが、そうであってもHTMLやWebサイト用に調整が加えられたり、SEOやレスポンシブ、視覚的なことを考慮した表現や見せ方を加えることもあります。いずれにせよ、「制作する側の視点」で加工された情報、可視化、HTML化された「伝えたいこと」が提示されることになります。

自分以外の感性や理解が介在した上で、客観的な表現として突き返される。コレは、Webサイト制作には不可避の工程と言えるでしょう。回答期限やその他諸々の締切が発生することで、「いつまでにやるか」という圧力も自然にかかるのも一種の利点でしょうか。
伝えたいことを半ば強制的に客観視し、突き放す工程を伴うのがWebサイト制作である、とも言えます。

時間が経つと「なんか違う」し、伝わってない

強制的に締め切りを設定しないといつまでも「答え」を定められないのが言語化、可視化の難しいところですが、制限時間ギリギリまでコネクリ回して「これでいい」と思ったメッセージでも、「本当に伝えたいこと」と合致していないと、不満や後悔が沸々と湧いてくるものです。

これは、「伝えたいと思ったメッセージ」のアウトプット回数が少ない場合に起こりがちで、十分なアウトプットを繰り返している場合でも、延々と尽きることがない現象です。だから、「締切」を設けて半ば強制的に諦めることで、一旦「仮の形」を定めることができています。

「伝えたいこと」の検討も終わることがなく、それを言語化、HTML化した後の表現の見直しや推敲も、終わりや完成は存在しません。時間が経てば経つほど、アウトプットされたものを見続けていると、違和感が生まれてくる。これは思考の深掘りやアウトプットの反芻とも言える行為なので、伝えたいことや考えていることを深め、しっくりくる表現を探るためには不可避の行為でもあります。それ自体はネガティブなものではありませんが、「なんか違う」と思った時に「本当はこうしたいんだけど」と投げかける相手がいるのといないのとでは、大きな違いがあります。そこで「作って終わり」じゃない関わり方をする意義や意味が出てくると考えています。

また、Webサイトとして公開することで、どの程度伝わっているのか、理解されているのか、響いているのかといったことも、残酷なまでに見えて来ます。
自分は良いと確信したメッセージであっても、マーケティングやブランディング、プロモーションとしては鳴かず飛ばず、壮大な勘違いで終わる可能性は十分あります。
そんな時も、「作って終わり」じゃない意義や意味が出て来ます。

クライアントと制作者の間で時間を掛け、精度の高いメッセージを練り上げるのも良い方法だと思いますが、「本当に伝えたいこと」を深掘りして「伝わるメッセージ」を探り当てるには、時間がかかることを前提とした早急な公開をする方が理に適う、それを実現するために月額制のスタイルを選択する、早めの公開、継続的な長期使用を目指すというのが、BBNの判断です。

Webサイト制作でほぼ必ず発生する「なんか違う」をあえて誘発、有効活用して更にフィッティングを高めていく。長く使って時間による負荷、エイジングを加えながら、ビスポークで独りよがりに陥らない、最適で使えるWebサイトやメッセージを追求する。それがBBNのスタイルです。

学習や内省、内観はインプットとアウトプットの両輪で

何かを勉強したり、伝えたいことを考えたり。
何らかの学習や記憶、思考を伴う行為を定着、発展させていくためには、インプットやアウトプットどちらか一方ではなく、その両輪、正確にはその繰り返しが必要です。先ほど、「アウトプットの反芻」と表現しましたが、アウトプットしたものを次のインプットとし、更にそれを元にアウトプットする。実際の反芻と異なるのは、どれだけ繰り返しても消滅しない、際限なく続くところでしょうか。

これは「本当に伝えたいこと」の探求や、「自己理解」を深めること、内省や内観にも応用できるでしょう。そのアウトプット先、再インプットの土壌としてHTML、Webサイトを選ぶというのも、悪くない選択肢と言えませんか?

言語化、可視化が不可避のWebサイト制作で半強制的に、客観的なアウトプットを実施し、自社のマーケティングツールとして継続的にそのWebサイト、メッセージを見続けることで違和感が生じることを想定し、更なる改善、再提案に備えて関与する。

「伝えたいこと」への違和感が「本当に伝えたいこと」を吐露できない抑制心や、それを正確に探り当てられていない自己理解不足にあるかもしれない。Webサイト制作を通じてその領域まで深掘りし、「本当の答え」を元に最適かつオンリーワンなWebサイトをご提案する。そこを目指したいというのが、BBNの本音、理想です。

独自性の深掘り、自己理解の探究を手伝うソクラテス的産婆を目指して

BBNの目標、目的の一つが、新たな無知の発見、知覚の支援です。
それは、時間という圧力をかけて思考をエイジングさせ、「アウトプットの反芻」を経ないと達成困難な作業です。Webサイト制作を通じてインプットとアウトプットを繰り返し、Webマーケティングを通じて市場や顧客に響く表現、届くメッセージ、事業活動として役に立つWebサイトを追求する。それらを経て初めて、独自性の確立、ブランディングのスタート地点に立てると考えています。

まだどこにもない独自性、自分らしさを見つけ、輝かせるためには、現時点で知覚している限界ギリギリまで、余すところなくアウトプットして、それらを客観視できなければ、その先にある更なる無知、知らない自分へ想像を膨らませることは困難です。

限界までとことん考えることをお手伝いする。Webサイトや、Webサイトを長く活用して違和感を知覚するためのWebマーケティングをツールとして組み込み、中長期的なお付き合いで先へ進むことをサポートする。

HTML化、Webサイト化を通じてコミュニケーション、やり取りを積み重ねて導いていく。ソクラテスの産婆術的なサポート、ご支援がいつでもできるように、研鑽を積み重ねている最中です。

「伝えたいこと」のビスポークを、ソクラテス的なスタンスで

よっぽど言語化に慣れている人でもない限り、「(ある事業を立ち上げるために)Webサイトを作りたいから」とご相談いただいても、伝えたいメッセージが的確に表現できていることは稀です。
制作工程の途中でOKを出したにも関わらず、ずーっと眺めていたら完成間際で「やっぱり違う気がする」と思ってしまうのも、自然な行為です。

だから、そうなる前提、もしくはどんどん「やっぱり違う」と誘発するために、敢えて頼まれていない事も言語化、可視化してHTML、Webサイトとして落とし込み、ご提示するスタイルを取っています。
市場や顧客にブッ刺さる、誰にも真似できないUSPやメッセージへ到達するためにも、Webサイトのみならず、「伝えたいこと」もソクラテス的な聞き役を通じたビスポーク、それらが本当に有効か検証する作業が必要です。

言語化、可視化して突き返す行為を繰り返し、唯一無二の「伝えたいこと」と「それを伝えたい自分」へ辿り着いてもらう。Webサイト制作の専門家として、あるいは伝えたいことを受け取りやすく表現、伝達する専門家として、アナタだけの「響く表現」を共に創造します。

今後も「お役立ち情報等」をお届けします

Webサイト制作には、実は多様な使い方、活かし方があります。
ただのプロモーションツール、マーケティング施策の一環としてWebサイト制作をやるか、多義的な機能、効力も踏まえたWebサイト制作体験を選ぶか。全てはお客様のご要望次第ですが、BBNはお客様の既知の限界を可視化して、無知の壁を乗り越えるために月額制Webサイト制作をお届けしたいと考えています。

そんなBLUE B NOSEでは今後も、経験を通じて得たナレッジやノウハウ、独自視点でのお役立ち情報等をお届けします。サービスの詳細や事例はHP上でも発信中なので、もしよろしければ当アカウントのフォローや、HPのチェックもお願いします。


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