2020年9月のfavorite music

10月に入ってからグッと寒くなりましたが、記事を書いている今日(10/11)は謎に暑い、、
コロナ云々の前に普通に風邪をひきそうな気候ですが、皆さんお体ご自愛下さい。

というとで何も話すことがない時に使う天気の話を冒頭に書くぐらい特に書くことがないですが、9月の個人的お気に入り音楽をまとめたのでご紹介いたします。

1、Dynamite/BTS (EP)
BTSの新曲がビルボードで1位を取りましたね。すごいです。正直数年前までは、BTS含めK-POP全般にほとんど興味がなく、まったく聴いてこなかったのですが、さすがにここまでくると屈した感じで聴きました。聴くとやっぱりかなりいですね。この曲はブルーノマーズっぽいファンクっぽさや、北米主流のヒップホップ/R&B感、そしてJ-POPっぽい和声やつやびやかなコード展開が最高です。本来なら、日本のミュージシャン(特にジャニーズとかメインストリームの人たち)がこういう曲を歌っていくべきだったのですが、K-POPの完勝ですね。BTSやBLACKPINKといったワールドワイドに人気を博している韓国初のミュージシャンはダンスもルックスもすごいですからね。その辺のパフォーマンスも含めた完璧感は唯一無二なのかもしれません。

2、がらんどう/ズーカラデル (AL)
最近はバンドの曲も聴かなくなってしまったなあと思いつつ、今回のズーカラデルのアルバムはそんな思いにストップをかけてくれる作品でした。個人的には音楽を好きになった最初のきっかけはアジカンが見てたアニメの歌を歌ってたところから入ってて、そっから彼らが影響を受けた国内外の音楽を追っていくと、まあほとんどバンドものしか高校生ぐらいまでは聴いてこなかったんですね。そのせいで、アコギより先にエレキギター買ったり、大学入ってすぐバンド組んでみたりもしたんですけど。しかしそれ以降、ここ5~6年はヒップホップやR&Bといった音楽が北米中心に力をつけてきて、そこにのめりこみ、そっからヒップホップルーツのブラックミュージック、ハウスやエレクトロ、又はいわゆるシティポップとか。とにかくオーソドックスなロックバンドをほとんど聴かなくなっていったんですね。今回のズーカラデルのアルバム聴いたときに、昔バンドばっかり聴いていた高校時代を思い出して、「そうそう。これこれ。」っていう感覚になりました。「バンドってやっぱり最高じゃん?」ってことを思い出してくれるアルバムだと私は個人的に思っています。

3、ゾッコン/MONO NO AWARE (S)
私の中でここ1~2年の邦楽トップは間違いなくMONO NO AWAREです。最高なんですよ、本当に。特にボーカル玉置周啓の繰り出す何か言葉にならなかった部分を言葉にしてくれる歌詞と、ありそうでない、それでいてポップな独特なサウンドが癖になるんす。今回は初と言っていいほどド直球なラブソングということで聴く前は「大丈夫か?」と、少しいぶかしんでいましたが、そんな心配は杞憂。聴いてて恥ずかしくなるほどストレートなラブソング(というかかなり懐かしくなるような学生時代の恋心)で、ワードセンスは相変わらず巧。しかもただのワードというより、全体の理論展開というか、歌詞の構造がすごく面白さの1つでもあると思ってます。「そういう考え方ね!」っていう気づきがありつつ、でもどこかみんなの中に普遍的に内在していることを歌ってる。玉置周啓は間違いなく現代の偉大な詩人のひとりだと僕は勝手に思っています。

4、The Ascension/Sufjan Stevens (AL)
スフィアン・スティーブンス待望のニューアルバムがリリース!こういうアルバムは自宅でじっくりと聴かさせていただきました。いやあ、良かった。全部聴き終わった後に「はあ~」とため息が出るあの感じです。ストリーミング時代に逆行するかのような1時間21分という超大作。僕は元々このスフィアン・スティーブンスは「君の名前で僕を呼んで」という映画で知ったんですけど、その影響のせいか、彼の作品を聴くときは映画とか舞台とかそういった作品を鑑賞するような気持になるんです。今は、サブスクやユーチューブで誰でも気軽に音楽が聴ける最高の時代になりましたけど、たまにはこういった大作を、~しながらで「消費」するのではなく、「鑑賞」してみる時間を取ってみてはいかがでしょうか。最後に本人のこのアルバムに対するコメントをどうぞ。

「自分個人の変貌を求めることについて、そして、自分の周りのシステムに賛同するふりをするのを拒否することについて」

5、Detroit 2/Big Sean (AL)
クソ下品な歌詞でアリアナ・グランデと破局したのが懐かしいビッグ・ショーンですが、本作品はさすがのクオリティの一言です。ポスト・マローン、タイダラーサイン、エリカ・バドゥ、トラヴィス・スコット、アンダーソン・パーク、ヤング・サグ、そしてスティービーワンダーなどなど、客演だけでも超豪華。まさにオールスター。ごりごりラップする曲もあれば、かなりメロウな曲もあって、その辺も含めて門戸はかなり大きく開かれているのかなと思います。これは全然関係なく、超個人的な話ですが、「デトロイト」という地名の響きが昔からずっと好きで、かっこいいと思っていました(今はそんな無雀鬼なことも言えないですが笑)。そんな思い出があるので、タイトルで個人的にはすでに好きです。

6、THE THIRD SUMMER OF LOVE/ラブリーサマーちゃん (AL)
ズーカラデルの作品に近いですが、この作品を聴いたときも「これこれ!これだよ!」と強く思いました。タイトルから連想できるように、「Secound Summer of Love」からインスパイアさえた完全ブリットポップ・リバイバル。僕は本当にあの時代のイギリスの音楽聴きまくってった時代があったのでたんまらなかったですね。OASIS、Blur、Ash、Happy Mondays、Supergrass、Ocean Color Scean、などなど。好きな人が聴けばいろんなところにオマージュや引用が隠れていて、彼女の愛がものすごく感じます。今までラップとかシティポップとかをやってる人なのかと思ってたんですけど、全然違ったんですね。すいません。顔を隠してるとウィキペディアには書いてあったんですけど、ググったら顔が普通に出てきてて謎が深まるばかり。あと、アルバムタイトルを検索窓に入れたら「サードサマーウイカ」って候補が出てきました。サマーウイカが襲名性なの初めて知りました。

今月はこんな感じです。かなり日本のバンドと海外のラッパー、K-POPとバランスよく聴いていた印象ですね。最近かなりK-POPにハマりつつあってもう少しいろんなグループを深ぼれたら記事にしてみたいと思います。

最後にそのほかお気に入り曲まとめたプレイリストを貼っておきます。是非お聴きください。それでは。


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