韓国経済は、半導体しかないというのが、今回の記事からも見えてきます。
韓国、半導体の好調にも…全産業生産2カ月連続で後退
内需も不振で、不動産も、危機的な状況に変化はない。唯一、半導体だけが好調。韓国には、これしかない。
その半導体も、メモリー半導体だけだ。サムスン電子だけが利益を出しているような状況なので、「サムスンこけたら、みなこける」
減少した韓国の国税「上半期10兆ウォン」…法人税は16兆ウォンの減収
昨年は、サムスン電子とSKハイニックスが赤字で、法人税を払っていない。それは、昨年の話だ。今年になって、もう8月だ。半年以上が過ぎている。韓国の税法、会社法はわからないが、大きな会社であれば、3カ月か、半年で中間決算を行って、それまでの期間の税金を納めるはずだ。
それでも、税収が不足しているというのだから、韓国経済は、本格的に停滞期、減少期に入ったと見ていいだろう。
サムスン「不況の中での投資」が光放つ…半導体売り上げ28兆ウォンで過去最大
頼みの綱のサムスン電子は、メモリー半導体の売り上げが好調のようだ。TSMCを売上で超えたというのだが、まあ、メモリー半導体だけしか作ってないけどね。
歩留まりの悪さも、変わっていないだろうし、メモリー半導体だけで、どこまで頑張れるか?
スマートフォンは、27兆3800億ウォンに営業利益2兆2300億ウォンで、ディスプレー事業は4-6月期に売り上げ7兆6500億ウォンで18%増、営業利益1兆100億ウォンとなっている。スマートフォンの利益率が低いのが、この数字でも見えてくる。
売上は、スマートフォンの約1/4しかないディスプレーが営業利益では、スマートフォンの半分もある。スマートフォンでは、なかなか利益が出ていない状況も見える。
メモリーしかない半導体。あとは、スマホとディスプレイ。他の産業では、全く稼げていない。
まあ、でも、全ての部分で、日本を超えた最先端の国、韓国だから、これでいいのだろう。
日本はなぜ最低賃金を5%も引き上げるのか
この記事も長い・・・ところどころ重要な場所だけ抜粋してみよう。
最低賃金だけ上げれば、給料が上がって収入が増えて・・・とはならない。給料を払う企業の儲けがなければ、給料は増やせない。出るところだけ増やしても、入りが無ければ、中は減る一方だ。その部分の施策がなにもない。
日本の最低賃金上昇は、「劇薬」とか言っているのだが、韓国の最低賃金上昇は、「韓国は来年の最低賃金を、今年の物価上昇率の展望値である2.6%(韓国銀行)に比べ大幅に低い1.7%のみ引き上げた」という感じで、控えめに上げたという書き方だ。
韓国は、前の文政権時代に急激に最低賃金を上げている。2018年に16.4%、2019年には、10.9%という感じで、急激に上げている。2017年は、6,470ウォンだったのが、2019年には、8,350ウォンになっている。それが、2025年には、10,030ウォンにもなる。
物価上昇率も高いのだが、それに合わせて最低賃金を上げるというのは無理がある。韓国の場合は、面子のためなのか、日本に負けないという言葉を実現したいのか?最低賃金を猛烈な勢いで上げている。
国内経済は、低迷しているのに・・・
日本も株価は、上昇したのだが、実質的に経済が回復したというところまで行っていない。そもそも、NISAなどで貯蓄から投資に金が回っただけなんだろう。それに、円安で輸出企業や海外子会社を持つ企業の経営が回復しているだけだ。
雇用な賃金を上げるには、やはり国内に工場を増やさないと、雇用も増えない。アメリカが支援金などを出す代わりに、アメリカ国内に工場を作るように条件を出しているように、支援金、補助金を出して、国内に工場を作らないと、雇用も給料も増えない。
さらに、地域活性化や不動産価格の上昇のためにも、やはり国内に工場は必要だ。そうなると、輸出の割合が増えて、為替の影響を受けやすくなるのだが、やはり、国内で技術を蓄積するのは重要だ。
日本が本当に経済的に復活するには、まだまだ試練が多い。