セーラームーン 41話〜46話までの口上と見どころまとめ

YouTubeにあるセーラームーン公式チャンネルにて、第一シーズン〜第三シーズンまで期間限定で公開中となっている。この記事では31話から40話までに登場したセーラームーン・セーラー戦士たちの口上と見どころをまとめた。1話〜40話までは下記の通り。

41話 割と街中に馴染むセーラー戦士を拝める回

冒頭より西村レイカを誘拐するエンディミオン(洗脳により悪堕ちしたタキシード仮面・地場衛の前世名)。最強妖魔七人衆がそれぞれ持っていた虹水晶はうさぎの涙により銀水晶として復活し、セーラー戦士側に移ることになったが、最強妖魔七人衆自体は合体することでより強い妖魔になるという情報を元に各転生先の人間を誘拐していたのだ。

亜美ちゃんに想いを寄せる浦和良は自身に残っていた予知能力を持って亜美に危険が迫っていることを知らせる。

やたら狭い路地裏で対峙するセーラージュピター・エンディミオン。ステゴロでやりあうも、女性に情けをかけるエンディミオンのかっこよさが光る。セーラーマーキュリーはセーラー戦士の格好で街中を駆け抜けていた。いいの?

自分の気持ちよりも亜美の安全を優先しようとする良にそっと苦言を呈する亜美。自己犠牲で誰かを守るよりも、自分がいなくなることで悲しむ誰かが生まれることを否定するセーラーマーキュリー。強くなったね〜〜!

セーラーマーキュリーの口上
「衛さん…いいえ!、ダークキングダムのエンディミオン!許さない!水でもかぶって反省しなさい!」

セーラームーンの口上
「リサイクルするなら、空き缶とかにしなさい!平和に過ごしている浦和くんたちを、もう一度利用しようだなんて、許せない!月に代わって、お仕置きよ!」

見事ムーンヒーリングエスカレーションでエンディミオンを浄化することができたが、再びダークキングダムにテレポートされてしまった。

みどころは戦うことを決意したセーラーマーキュリーが技を出すために一旦タキシード仮面の真横を駆け抜けていくところと、ムーンヒーリングエスカレーションを浴びたエンディミオンでさえも「リフレーッシュ!」と叫ぶ運命から逃れることができなかった瞬間。

浦和くんの良いところは亜美ちゃんを好きだと思う気持ちだけは正直に伝えているところ。こんな良い男そうはいない。

42話 うさぎが人生二回目の密航に挑む回

もときお兄さんの働くゲームセンターに集まるセーラー戦士たち、アーケード機をつかってダークキングダムのアジトを探している。アーケード機?

各メンバーがアジトを探していることがわかるが、美奈子はなぜか東京中の銭湯をあたっていたようだ。なんで?

太陽の黒点が全てを覆ったとき、クイーンメタリア(ラスボス)が復活することが発覚。銀水晶を持つセーラームーンを討つため、セーラームーンに関わりのあるセーラーVを妹のように慕っていたイギリス人国際警察官のカタリナを狙うことになった。回りくどいな。

洗脳されたカタリナに呼び出され美奈子、会話の中で美奈子はイギリスで消息不明として扱われていたことがうかがえる。たとえお姉様としたっている存在だとしても口を破ることはできないと逃げ出す美奈子。中学生にしてコンプライアンスへの意識が行き届いている。

クンツァイトの洗脳を受けたカタリナは妖魔パピヨンとしてセーラーヴィーナスを拘束するも、その場に駆けつけたうさぎにより取り逃がしてしまった。うさぎに対し、一度水兵に変身し偶然そばに停泊していたボートを操縦することで逃げようと提案するルナの発想がやや遠回りだ。

海上を行きながら沖に停泊する豪華客船に乗り込もうと提案するルナ、かつて密航を咎めていた過去が懐かしい。

船上にてカタリナとの関係を問い沙汰される美奈子に対し「人には話したくないこともある」と諌めるうさぎ。まっとうな感覚だ。

要約するとイギリスで起こった事件をきっかけに国際警察官のカタリナと仲良くなったが、彼女に紹介したアラン(美奈子の想い人)と二人懇ろになっており、美奈子が身を引いたという話だった。

優しい言葉をかけるわけでもなく「そんなのひどいよ」と泣くうさぎ、この子は本当に寄り添うね〜。

セーラームーンの口上
「こうなったら、正体がバレても構わないわ!愛と正義の、セーラー服美少女戦士、セーラームーン!月に変わって、お仕置きよ!今日は逃げたりしないわ!純真な女の子の愛を踏みにじるなんて、許せない!」

いつもならばムーンスティックを用いて浄化を選ぶのだけど、今回はブチ切れていたので初手でムーンティアラアクションで妖魔のパピヨンをぶっとばしていた。

妖魔に変えられた原因は自分にあり、カタリナを助けてほしいと頼むヴィーナスに対し慕っていた美奈子を裏切ったこと、恋人を奪った存在だと声を荒げて反論するセーラームーン、こういう存在がいる美奈子は幸せだな。

浄化後、カタリナによる謝罪タイム。
その謝り方が「美奈子を子供扱いをしていたこと」に謝罪するというもので、これ以上無い誠意に思わず自分もカタリナを許してしまった。この機微は凄いよ。大人が13歳にたいして女性扱いしてなかったと言わせるアニメってなんだ。1992年だぞ。

見所は夜食にお団子をたべるうさぎが窒息死しそうになる横で平然と会話を続けるルナとアルテミスと、手榴弾が出てくるレベルの事件に巻き込まれているイギリスでの活躍時代。美奈子、テロ組織と戦ってたの?

43話 内ゲバ回

冒頭から内戦状態のセーラー戦士たち。マーズはうっかり戦士全員を火炙りにかけていた。一方その頃、度重なるエナジーの異常発生の検出に戸惑うダークキングダムは、その発生源がセーラー戦士たちの内輪もめにあると断定。

なるちゃんの自宅兼宝石店で強盗をする妖魔オニワバンダナを前に割とリアルな喧嘩をするも口上の途中でケツにケリを入れられるわ盗み聞きしたと罵倒されるセーラームーン。喧嘩が原因で週刊ドッキリのフリーライターにすっぱ抜かれてしまった。

火川神社にて戦いに明け暮れるセーラー戦士たち、本気で喧嘩しているように見せかける作戦だったことが発覚。仲間割れによりダークキングダムに招かれることを期待していた。

セーラー戦士たちのスキャンダルをすっぱ抜いた朝比奈ナナは近頃各方面でも活躍していることから怪しいと見積もる。アルテミスの「格好も怪しい」という私服へのセンスもまとめて否定したところがよかった。

セーラー戦士たちの目論見通り、妖魔オニワバンダナ・クンツァイトの誘い出しに成功するもそれすらも見抜かれていた。そこかしこに熱い友情がほとばしっていたものの、やっていることは茶番として片付けられてしまう悲しさがある。

セーラームーンの口上
「あたしが寝ないで考えた作戦を、あっさり見破るなんて言語道断、ドウダンツツジは美しい!(セーラーマーズに発言の意味を問われる)とにかく、月に変わってお仕置きよ!」

「トドメだぁい!ムーンヒーリングエスカレーション!!」

見どころは前回のあらすじでノリに乗ったセーラームーンの口調がとうとう江戸っ子になってしまうところ。

44話 クンツァイト、死す

セーラーヴィーナスとアルテミスがダークキングダムへと続く入口を見つけたとの知らせを受け、現地へ向かう。さすがに入り口は銭湯になかった。美奈子、本当になんで銭湯にあると思っていたんだ?

謎の洞窟にて銀水晶を渡すように脅すも、あっさり拒否され多次元混乱世界へと転送されてしまう。吹き飛ばしたついでにムーンスティックを奪おうとするが普通に取り逃してしまうクンツァイト。本当にこれ以上無いくらい普通に取りそこねてしまった。

多次元混乱世界として転送された先は月世界、シルバーミレニアムの廃墟だった。月の女神セレーヌの化身、そしてシルバーミレニアムの女王クイーンセレニティにより過去に何が起きたかの説明を受けるセーラー戦士たち。

プリンセスセレニティ(うさぎの前世名)は地球の王子プリンスエンディミオンと恋仲にあったが、地球が悪のエナジー・メタリアに洗脳された魔道士ベリルに占領されたことを知らされる。いずれ敵同士になってしまう前にベリルを倒さねばならないと告げるも、その側から地球人が月への侵攻を始めていた。

一方ダークキングダムへと続く道を疾走するアルテミス・ルナ。道が開けた場所は北極だった。あまりの唐突さに思わず笑ってしまった。

為す術無く討ち倒されるシルバーミレニアムのもと、ベリルはダークキングダムの建国を宣言。プリンセスセレニティを襲うもエンディミオンに阻まれ逆上。2人まとめて殺されてしまう。

その事実を知ったクイーンセレニティは銀水晶と自身の命と引き換えにメタリアを封印、エンディミオン含む月世界人を地球に転生させた。

多次元混乱世界を抜けたセーラー戦士たち抹殺すべく攻撃を仕掛けるクンツァイトは覚醒したセーラームーンにあえなく屈した。

セーラームーンの口上
「たとえ、もっと素敵をオートクチュールで買って返してくれたって、女の子の服を切り刻むなんて許せない!月に代わって、お仕置きよ!」

俺はムーンヒーリングエスカレーションを食らっても「リフレッシュ」などと叫ばないと宣言したクンツァイトは彼が愛していたゾイサイトの名前を叫び死んだ。

見どころはクンツァイトの最後。これも愛だなあ。

45話 セーラー戦士たちが死ぬ回

冒頭から家族に手料理を振る舞ううさぎ、自身が泣くほど辛いあふれるカレーを披露していた。夜、火川神社にて集まるセーラー戦士たち。各々が戦いが終わったあとに恋がしたいと話し合うシーンがめちゃくちゃ良い…。手をつなぎ輪になり戦士たちはセーラーテレポートで北極へ。セーラーテレポート?

徒歩でアジトに挑むセーラー戦士たちにDDガールズを派遣するベリル。タキシード仮面に変装したDDガールズの罠にまんまとひっかかった。

セーラームーンの口上
「良くも騙したわね!引っかかりやすいあたしも愚かだけど、すぐに乙女の純情を踏みにじるあなたたちはもっと愚かよ!だって、だってあたしを、本気で怒らせちゃったんですからね!こうなったら_(長いと指摘)_とにかく、月に代わって、お仕置きよ!」

もときお兄さんに変身したDDガールズに捕らわれるセーラージュピター、電撃勝負をしかけるDDガールズに対し同じ電撃であるシュープリームサンダーを放ち相打ちに、ジュピターは死亡した。

つらい思いをするくらいなら銀水晶なんて上げればいいと憤るセーラームーンをビンタするマーキュリー、そうだぞ、死を無駄にするな。

自身の攻撃力が劣ることを踏まえ、セーラームーン・マーズ・ヴィーナスを先に行かせる頭の良さもさることながら、想い人に変身したDDガールズによる浦和良の姿を認めた際にポツリと漏らした「私にもこんな幻を見ることができるのね」のセリフから伺えるセーラーマーキュリーの悲しさ。頭がいいというキャラクターをこういう形で表現されるとは。渾身の力でコンパクトを眉間に叩きつけるもセーラーマーキュリー、相打ちとなり死亡。

セーラーヴィーナスを捕らえたDDガールズ、眉間にクレッセントビームを喰らい死亡。

喧嘩ばかりしていたけど楽しかったと先に言葉をかけるセーラーマーズ。いつものレイちゃんとしてのおちゃらけた喋り方に戻り、発破をかけるシーンで泣いてしまった。優しい言葉をかけるレイちゃんも、おちゃらけるレイちゃんもどっちも好きだな〜。シリーズを見直し始めて一番好きになったのはレイちゃんかもしれない。うさぎと同じ目線で口喧嘩できるのは実はセーラー戦士たちのなかでも彼女だけなんだよな。

幻となったセーラー戦士たちにより励まされるセーラームーン。ここでも地球人としての名前である「うさぎ」で呼ばれているところがいい。これこそ友情だな〜。

見どころは決戦を前に拳を鳴らす木野まこと。音がめちゃくちゃおもしろい。

46話 最終話

前回にて仲間をすべて失ったセーラームーン。決意を胸に潜入。

クイーンベリルにより本拠地に転送され、エンディミオンと戦うことになったセーラームーンは迷うことなくムーンヒーリングエスカレーションを浴びせるがプリンセスとしての力が及ばずエンディミオンにローキック、首絞めを喰らってしまう。エンディミオンはクイーンメタリアのエナジーを注がれてしまったため、完全に心を奪われてしまったのだ。

何もかも無駄だったと言われたセーラームーンはついにエンディミオンに対しムーンティアラアクションを放つ。セーラームーンがムーンティアラアクションを放つ意味を考えるとゾッとする。

暗黒のエナジーにより強化されていた為攻撃を耐えたエンディミオンに対し、約束のオルゴールを差し出すセーラームーン。セーラームーンの訴えにより正気を取り戻したエンディミオンはクイーンベリルを討つも、最後の一撃との相打ちになり死亡。お互いの名前を呼ぶシーンの美しさと言ったらもう。

討ち倒された地場衛を前にキスしようとするが、キスも出来ずに死んでいった仲間がいることを伝え、一人立ち去るセーラームーン。なんて気高いんだろう。

メサイアと融合したクイーンベリルとの最終決戦。太陽の黒点がすべてを覆い、ついに悪が目覚めることになり、対処が銀水晶を使った捨て身の攻撃しかなくなった。

報われること無く闇に落ちたクイーンベリルとの一騎打ちの最中「何を信じているのだ」との問いに対し返す言葉がすべて美しい。敵からの問いに対し明確な答えを持ちながらも、それをより確かに信じるための強さと希望を求める姿よ。

「力を貸して!」と叫ぶセーラームーンの元へ現れるセーラー戦士たちの手が、その順番が出会った順となっていて、それに気づいた時に心がめちゃくちゃになってしまった。

自身の命と引き換えにクイーンベリルを倒したセーラームーン。銀水晶のちからにより全員が転生。太陽の黒点も消滅。記憶をなくしたことを悲しがるルナにたいし、また巡り合えばいいと返すアルテミス。

記憶を失ったうさぎの最後のセリフが「あたしにはちゃんと夢があるんだから、どんなときでもあたしを助けてくれる、かっこい〜い彼氏を見つけるって夢よ!」に1話のうさぎに戻ったことが完全に表現されている。鳥肌モノだった。

見どころは前回までのあらすじにて披露する口上が「月に代わって今、お前を封印する!」になるところ。お前呼ばわりするセーラームーンなんて始めてみた。

まとめ

第一シーズンが終わった。奇跡が起きたとは言え、最後まで自己犠牲の輪廻から外れることが出来なかったなぁ。悲しい。それはそうとして、セーラームーン、好きです。



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