9-4の日報


8時に起床。朝ごはんはプロテインに発光青汁とミロを混ぜたもの。

眠気が飛ばなかったのもあり、夜もヒッパレに出た時にどう振る舞うかを考えながら髪型をセットしていたら予定出発時刻を大幅に過ぎていた。道すがら病院に電話したところ「遅れる分には全然構わないから大丈夫でーーす」とのことだったので特に急ぐこともなく病院へ向かった。あの時は助かったと思っていたけど、遅れても良い予約制度って何?

一ヶ月ぶりの触診だった。もう診察室に入っても目を合わさず定型文的な会話しかない。昼ドラに出てくる夫婦みたいな関係性になってしまった。おまけに触診に愛が無い。肛門に指をねじ込みながら「穴は狭くなって……いません!!」と確かめつつ言われた。あの時みたいに「行きますよ〜痛くないようにしますよ〜〜」って言ってよ……そんなんじゃなかったじゃん……次は3ヶ月後に来るように言われ、3ヶ月分のビオフェルミン錠をもらった。

ジム用のタオルを忘れたことに気づき、無印良品でフェイスタオルを買う。完全に無駄金だけど、我が家にあるフェイスタオルは生地がもう殺してくれと叫ぶまで使い倒すので定期的に新品を投入する機会は甘んじて受け入れなければならない。


昼ごはんはセブンイレブンの韓国風海苔巻きと揚げ鶏、飲むヨーグルト。

ジムへ行く。プランクがついに2分に到達した。伸びるもんだな。

ジムを出て街に繰り出していると、前方にスカジャンを着た子供がいた。「まだ暑いのにオシャレしてるな〜気風が良いね〜〜」と思いながら追い抜こうとすると、彼の周りにいる同年代の子供がこれ見よがしに歩きタバコをしていた。声変わりも迎えてなさそうな年端もいかない子供がタバコを吸っていて、その姿を見せびらかしているところを見たことがありますか?私がその時思ったのは純度の高い「怖い!!逃げなきゃ!!」だった。あんなの注意とか絶対出来ない。何しでかすかわからない。

今日はジムへ行った後、シャン・チーかドライブ・マイ・カーのどちらかを観ようと思っていたのだけど、ズボンの下で湧き続ける汗の不快感に負けたせいで気がついたら銭湯の湯船に浸かっていた。電気風呂であちこちに電流を流したり、水風呂でちんぽを縮めてホヤみたいにするなど存分に楽しんだ。シャン・チーとドライブ・マイ・カーのことを完全に忘れた。

風呂から上がり、いつ・何を頼んでも心を動かさない鉄の番台からミックスフルーツ牛乳を買った。主成分がぶどう糖果糖液だった。次は牛乳を頼もう。


薬局でアミノ酸と泡で出る洗顔料を買う。もう泡立てることすら面倒くさいと思うようになってしまった。頭皮用の消臭スプレーを見つけてしまい、憤りながら買うか逡巡したが”どうせ買うなら小手先でごまかすスプレーなんかじゃなく、削り取らんばかりに刮げ落とす頭皮用のスクラブにしよう”と決意してその場を離れることで心を取り戻した。現代社会においてはありとあらゆる箇所の臭いを消し去ろうとしているけど、頭皮まで来たか。あとはもう足の親指の爪の端っこの臭いしか残ってないのでは?


夜ごはんはCUPNOODLEのしょうゆ、ゆで卵、大根サラダ、飲むヨーグルト、タコの唐揚げ。

アマゾンプライム制作のシンデレラを観る。以下ネタバレ。






















ここ10年でだいぶ作られたおとぎ話の新解釈映画の中でもなかなかに価値感のアップデートに対して気を配っている印象を受けたし悪役に王を加えたのは英断だと思う。

新解釈映画によくある悪役にも色々不幸な理由がありまして……のアプローチは継母にも適用されているのだけど、色々バランスを取ろうとしていることが伝わる出来栄えだった。私は結構好きです(それはそうとしてクソアマだな〜〜とは思うが……)

なお、継母役のイディナ・メンゼルはブロードウェイ俳優としてバリッバリに活躍していた人です。オズの魔法使いをベースにしたブロードウェイミュージカルWICKEDにおけるメインキャストの一人、西の悪い魔女役のエルファバを演じていました(しかもオリジナルキャスト)

つまり彼女は例えるならガラスの下面におけるハイパーモードに突入した北島マヤなわけで、見ているだけで”なんてクソアマなんだ…でも……可哀想……!”と思わせる実力がある。そういうわけでイディナ・メンゼルが出るシーンはすべてガラスの仮面・舞台荒らし編だったとも言える。それくらい演技力というブルドーザーで場を整地していた。

新たに悪役として祭り上げられた王について
ディズニー版の王は世継ぎが欲しい病を患った一見微笑ましく見えるチャーミングなバカ殿だったのが、今作品ではいたずらに憎しみを生むだけのカスとして描かれている。

とにかく許せない。家父長制度の権化。王を演じたピアーズ・ブロスナンに罪は無いけれど、観ていて何度も「もう良いから誰かこいつを殺しちまえよ」と思った。おとぎ話だから仕方ないとしているのかもしれないけれど、こいつを許してはいけない。断頭台で首をはねた後、転がり落ちて首だけの状態になったピアーズ・ブロスナンに「許してくれ〜〜」と泣きながら謝罪させるくらいしてほしい。そんで皆でサッカーしろ。ガラスの靴でシュート決めてやれ。余地がない。隅から隅までカス。カスの固形墨。

そもそもこいつの嫁さんに叱られちゃいまして……みたいな一連のシーン自体がムカつくんだよな。そんなことでチャンチャンにすな。男って馬鹿だからね〜〜〜、んま、しかたないよね〜〜!で済ますな。きっちり殺すか牢屋にぶち込め。王女も王女だ。皆の前で大声だせてスッキリしましたぁ〜〜〜んッ!じゃないんだよ。その溌剌とした笑顔は素敵だけど、それはそれだから。新時代の鉄腕王女として次女とシンデレラをシンボルに王政と民主主義を融合させるべく舵を取れ。なんなら王政廃止のパフォーマンスとして王を載せた断頭台のロープを踵落としで切り裂くくらいやってくれよ。そんくらいのことぶちあげたらきっとファビュラス・ゴッドマザーも喜ぶだろ。

いけない。勝手に焚き付けた怒りが燃え広がり続けている。ありもしない話を編み出しながら憎しみの連鎖を繋ごうとしている。誰か止めてくれ。このタスキを燃やしてくれ。

おとぎ話における王子の存在ってのはリメイクするにあたって本当に采配が難しいんだろうな。いたるところに新しい男性像とはなにかを探る苦労が見えた。女性に対し真に対等であろうとするキャラクターにするにしろ、それを描こうにも王子とヒロインだと「気になる女性だから」という側面が出てきてしまう。あといいヤツっぽく描かれているけど、あまり好きになれなかった。劇中のエル(シンデレラ)から買い上げたドレスを妹に着せてお披露目する感動的なシーンも、感動した後に「妹は絶対自分が着たいドレスあったろうな……」とか想像できてしまった。兄とその彼女を気持ちよくするために舞踏会で皆の前に姿を出すことも許されずにケープをまとい続けないといけないの最悪だろ。あのシーンを提案した脚本家にわがままファッションガールズモードをプレイさせて服を着るとはどういうことかを理解させろ。今すぐに。

そういうわけで、あの映画を真っ直ぐに受け止めることが出来なかった人たちのために今すぐ下記のような続篇を作ってほしい。あの二人に子供が出来てドロドロになる王国が観たい。絶対誰かがしゃしゃり出て二人の子供に王位継承権を与えるし、王子は王子で時が経ち子供が出来たことでカスの君ことピアーズ・ブロスナンと同じ行動を取ってしまう姿を追うことができる。エラ(シンデレラ)と王室側でも庶民としての感覚と王族に求められる感覚の間で噛み合わない様も描けるぞ。人は簡単に変わらないという悲しさと変わろうとして戻ってきてしまう居心地の悪さのオンパレード。コレを全部実現したら一作目のファンが誰も喜ばない作品になること間違いない。やった〜!誰か止めて!!誰か!!誰か!!!

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