2023.12.29-2023.12.31

友達3人と東京で遊んだ。

28日
帰宅後も仕事がきちんと出来ていたか確認していたので、荷造りも出来ず、計画性も何もない状態で家を出る羽目にあった。あんなに急いでいたのに右手だけベースコート(うっすら自然な色がつくマニキュア)を塗っていた。おてんばだな。

29日
東京。丸ノ内線の地下にある南口と地上の南口(今も思うけどあれなに?)で行き違ったりした。池袋に移動して喫茶店で友達とよもやま話をする。友達はあっけらかんとした人なので、たまにゆらぎのようなものを隠さないときがあっ。そういうとき、私は努めて良い面に向かうような話をしていたが、それはそれで寄り添っていたわけじゃないことに気づいた。人の話を聴くというのが難しい。そういうことについて書かれた本を読もうかな。

新大久保へ行き、およそオフィシャルではないであろうステッカー屋でマ・ドンソクのステッカーを購入。韓国プリクラを撮った。韓国プリクラはすごく楽しい。撮影しているときの様子を動画にしてダウンロードできるのだけど、ためすがめつポーズを変える慌ただしいわたしの様子が収められていた。我ながらかわいいな。

ポッドキャストをしている人が店員として働いているバーに行った。旅行の目的の一つでもあったので、楽しみにしていた友達が楽しんでおしゃべりをしているのを横目に眺めながら、座る場所間違えたな〜〜〜とうっすら孤独感を持て余していた。壁際のカウンター最奥は鬼門。この店に来ることを一番楽しみにしていた友達がトイレに行っている間、バーテンダー(ポッドキャストをしている人)と私・もうひとりの友達でそれぞれ2ショット写真を撮った。
壁際に追いやられていたことと、話のダシにされ続けたうらみもあったので後でその写真を見せて悔しがらせてやろうと思っての行為だったのだけど、お見送りとして店の外まで出てきたバーテンダーの優しさを見て気が変わり、大ファンの友達とバーテンダーの2ショット写真を連射で撮った。ハチャメチャな笑顔を見せながら「え〜〜ありがと〜〜!」と喜ぶ友だちを見て(しょうもない怒りでいじわるしようとして本当にごめんね……)の気持ちが湧いた。

エアビーで取った部屋に帰宅。ユニットバスをお風呂代わりに使うことだけは許せなかったので、閉店まで40分となった銭湯まで猛ダッシュした。10分ほどで着いた。目の前に飛び込んできた銭湯はかつて転職活動で東京にきたときに利用した銭湯だった。労りにも似た気持ちが湧く。よく生き延びたよ。

帰宅後、ベッドを占領して寝た。

30日
起床。渋谷のスープストックトーキョーへ行き、ご飯を食べた。初めて会う人と挨拶をすませる。人となりを知らないのに、ロシア語でTattooを歌えるという一点で大好きになってしまったので「あなたは本当に最高」と伝えた。それはそれで不躾だな。

香水作りのワークショップ(是非についていろいろあるらしいが、体験として楽しむということで割り切ってください)に参加する。ミドルノート・トップノート・ラストノートの順番でそれぞれ7種類・5種類・3種類?選んでいくのだけど、大量に用意された香料を前に40分ほどパニックが続いた。それぞれ複数種類を選び、さらにその中で一番気に入ったものを選ぶという選択に次ぐ選択に疲弊し、そのうえ選んだ香料をスポイトで吸い上げてメスシリンダーに入れるという作業が続く。小数点刻みでの配合と偶数刻みで刻印されたメスシリンダー、「あなたのそれ、なんか多くない?」という指摘(後ほど誤解だと判明)に脳の処理がキャパオーバーを起こし、途中から(もういいや、知らん)と投げやりにスポイトとメスシリンダーを往来させた。

店員が香水を作っている間、ラベルシールを選ぶ時間があり、自由に文字を入れることができることをしった私は「じゃあ後悔にする」と宣言した。わたしはこういうとき働く反射神経が好きだ。結果的に後悔そのものの香りになった。花とスパイスがぶつかり合う香り。スーザン・サランドンとメリル・ストリープが取っ組み合いの喧嘩をして、最後に何も見てなかったジュディ・リンチが顔を出して通り過ぎるような香り。「じゃあ、後悔を纏って寝るわ」と言えるのも嬉しい。

渋谷を去り、新宿へ移動する。女児ビーズ(大粒のアクリルビーズを主体としたポップなビーズ)でブレスレットやストラップを作るワークショップを開いた。知る人ぞ知るみたいな有名人が参加することが決まっていたこともあり、私以外の参加者にとっては参加する目的の8割となっていたのだが、開始直前のタイミングで体調不良による不参加の旨を知らされ場の空気が凍った。あの空気は本当に二度と味わいたくない。あの、ただただ残念な空気が立ち込んだレンタルスペース。Produce101のリープハイのちからを借りて空気を変えたけど、本当に嫌な空気だった。

思えば、女児ビーズで遊ぼうという目的以上の要素が生まれたときに手綱をきちんと握っていなかったのが悪かったのだろう。私が抱いていた”あくまでもビーズをつかった工作を、その楽しみを汲める人で集まって楽しみたい”という気持ちと、うっかり吐露した”近い内にイベントをやるから感触をつかみたい”という気持ちを汲み取った友人の、企画意図を理解しない人に声をかけまくるという善意由来の行動が悪い掛け算を起こしていたのが原因。目的の主従が逆転するようなことはあってはいけなかった。次にビーズを使ったワークショップをするときは気をつけて手配しよう。私だけの責任ではないけど、やっぱり悲しい。パーティハットも用意したのに、設営に時間が掛かったこともあって誰も被ってくれなかったことが一番ショックだった。パーティハットってそんなに被りたくないものなの?かぶられもせず捨てられるパーティハットがあっていいわけないだろ。なんてことだよ。

ワークショップが終わり、再び韓国プリクラを撮りに行った。5人ともなると身動きがなかなか取れず苦労した。サムギョプサルを売りにした韓国料理屋でご飯を食べる。酔っ払っていたこともあり、口から出る芸能人の名前の正答率が5割にまで落ちていた。タクシーで帰宅。昨日訪れた銭湯へ行くことを宣言したら一緒に行きたいと言うので全員で向かう。湯船に浸かりながら友達と労いあった。

31日
チェックアウトが10時なのに起きたのが9時20分だった。別のベッドから「終わったわ」という声が聞こえた。予め荷造りを済ませていたので余裕綽々で身繕いをした。作った香水・後悔を纏ってから家をでる。喫茶ルノワールであれこれ話をして解散。新幹線を使って家に帰り、再び荷物を置いて大阪まででかけた。人がひしめき合うバーで年越しをした。大勢の男が一緒に年下の男の子を歌う姿は壮観だったが居心地の良い場所を求めて深夜の大阪を歩いた。その後はひたすら己の人生について考え続け、眠ることができる施設で意識を手放した。

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