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技術論は結果だけ伝えても選手には響かない

前談


「人は理屈で動かない生き物である。」

このフレーズが出てきた時、次のように続くことが多い。

「人は感情で動く生き物である。」

概ねその通りだと思うが、後者についてもう少し考えてみると

「人は自分のメリットのために動く生き物である。」

ではないかと思う。
人のために動くタイプの人は、人のために動くことで満足感を得る、といった形でやはり自分のメリットに繋げている。

本編


先日、質問箱に次のような投稿があった。

このようなケースでありがちなのは「正対せずに打ちなさい」と伝えるパターン。

素直な子、というよりも指導者の言っていることを絶対正義として取り組んでしまっている思考停止プレイヤーはこれでも上手くいく。
ただし、指導者が少しでも間違えたことを指導した場合、それがそのままその子に反映されると言ってもいい。
あくまで選手たちは試行錯誤の結果導き出したものを答えとしていくべきだというのが私の考えだ。

やや素直な子は、その場では言うことを聞くが、指導者のいない場所では元に戻ってしまう。
なぜなら必要性を感じていないから。

大人の選手やある程度の自我のある選手は、そもそも言うことを聞かない。
なぜなら必要性を感じていないから。

前談の内容を踏まえて接し方をアレンジするのが大事だ。

指導者が選手に取ってほしい行動は
「最後まで左斜めスタンスを取る」だ。

左斜めスタンスにメリットを感じていなければ、選手は左斜めスタンスを取ることはない。

ゆえに、メリットが感じられるような体験をしてもらうのが重要だ。
例えば次のように。

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