見出し画像

ルカ・ドンチッチの凄さは「判断の正確さ」のもう一段上にあるって話 【解説】

2017年3月、私はスペインにいた。

マドリッドのWiZink Centerでレアルvsバルサの伝統の一戦を観た。

そこで見惚れた選手が2人いる。

ひとりはセルヒオ・リュル。スペイン代表の選手で、先のW杯ではルビオの控えでチームに大貢献していた。

そしてもうひとりがルカ・ドンチッチだ。
18歳になったばかりの彼は「18歳にしては凄い」どころではなく「全プロバスケ選手と比較しても凄い」という域にあるように見えた。
やはり目立っていたのはその判断力の高さで、それゆえに世界最高レベルのチームでしっかり活躍できていると感じた。

さらに、今のドンチッチからはあまり想像がつかないと思うが、そのゲームでのドンチッチのリバウンドへの取り組みも非常に良かった。
サイズとスキルに加え、チームに必要なことをやるメンタルがあることから、NBAに行っても活躍できることをほぼ確信した。

さすがに2年目にしてMVP級の活躍をするとまでは思っていなかったが、通用していること自体にはなんの驚きもなかった。

やはりNBAに入った後もその判断力を高く評価されているのではないかと思う。

今回はその「判断力」について深めていく記事にしたいと思う。
ドンチッチは判断が正確だ。ただ、判断が正確な選手は世の中にいくらでもいる。
なぜドンチッチだけが突き抜けた存在になっているのか、それを考察していく。

ここから先は

1,626字
この記事のみ ¥ 500

😉