ボロ負けした時かける言葉は「良い経験だった!」ではなく○○○○○○○○。
試合にボロ負けした時、チームの誰しもが口を揃えて「良い経験だったよ!」と言うだろう。
大人なら一度は言われたことがあるだろうし、コーチや保護者の立場の人なら一度は口にしたことがあるフレーズだろうと思う。
果たしてこれは本当に「良い経験」なのだろうか。
「他に言えることがなくて、そう伝えるしかなかった」のが本音という大人も多いのではないだろうか?
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まず、バスケというゲームの目的は勝つことだ。
負けた時点でゲームの目的からすれば「失敗」ということになるし、惜しさすら感じられぬ「ボロ負け」なんてものはゲームにおける「最悪の失敗」と言ってもいいだろう。
負ければシンプルに気分は良くないし、帰り道のテンションはダダ下がり、家では審判やコーチやチームメイトへのグチ大会なんてこともあるだろう。
勝ち負けを決めるゲームで負けるというのは基本的にそういうことだ。
勝った側は誰がなんと言おうがゲームに肯定され、負けた側は誰がなんと励まそうとゲームに否定される。
だからこそ「良い経験だった」という言葉でなんとかその否定を上書きしようとしてしまう。
負けたことで価値のない時間を過ごしたとは思いたくないから「負けたけど良い経験だった」ということにして心の整合性を取ってしまう。
このことに対して私は肯定的ではない。
私は敗北により自分たちがゲームから否定されたことをまずは素直に認めるべきだと思っている。
バスケというゲームにおいては、勝利した対戦相手の方が正しい。
少なくとも対戦相手は勝ったことで自分たちの正しさを証明できたはずだ。
😉