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#好き

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これまでの人生で感じた、特に好きなコトやモノを紹介します。あなたの趣味と合いますか?一覧だけでも是非ご覧頂き、少しでもシンパシーを感じましたら、リアクションをして頂けるとうれしい… もっと読む
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2024年1月の記事一覧

#好き005 ふとん

小説でも映画でもなく、眠るための至福の道具。 綿菓子のようにふわふわでいい匂いのするふとん。 肌触りのよい真っ白でさらさらのシーツ。 夜遅く泥のように眠るのも、 朝日を浴びながらとろけるようにまどろむのも、 ずっとふとんにくるまれて、覚めない夢を見続けたい。 最後まで読んでくれてありがとうございます。 もしもあなたも好きだったら、是非リアクションをしてください。 どんな思い入れがあるのかも聞かせてくれると嬉しいです。 他にも、これまでの人生で私が特に好きだと感じたものを

#好き004 DEATH STRANDING

1999年に発売された小島秀夫監督によって作成されたゲーム。 知らなかった人、普段ゲームをしない人に、世の中にはこんなゲームもあるんだということを是非知って頂きたい。 まずはゲーム業界について補足をする。現在のゲーム市場は、映画・エンターテイメント市場のおよそ3倍の経済規模と言われており、多くの資金、多くのリソース、多くの才能が投入され、競争が激化している。映画におけるアカデミー賞と同じように、ゲームにもTGA(The Game Awards)という祭典があり、毎年その年に

#好き003 春琴抄

この一文の不快感が何よりも印象的である。 今となってはマゾヒズムというものを認識し、谷崎潤一郎という作家を認識してしまっているため、これを不快とは感じることができなくなってしまったが、初めてこの作品を読んだ時、確かに驚きとともに不快な感情を覚えた。 佐助に感情移入し、一途で献身的な佐助に自分を重ね酔いしれ、春琴との関係が羨ましいとさえ感じ始めていた。この一文さえなければ、小悪魔的な春琴と、それを生涯支え続けた佐助との純愛物語で終わったのに、それをすべてをぶち壊し、かつ強烈な

#好き002 桜の森の満開の下

坂口安吾による30ページにも満たない短い物語。 その清涼感と、表現の美しさに、桜の季節に毎年必ず読み返す。 独特なテンポで始まり、一気に物語に引き込まれる。そして、物語は淡々と進むが、少しずつ狂気を感じ始める。 最後は、清涼感に満ちた、透き通るような余韻だけを残して物語が終わる。 全てが美しい作品で、桜の季節に毎年必ず読み返す。 お昼休みに、職場の近くにある小さな公園の桜の木の下で、ランチを食べながら、この物語を読むことを毎年楽しみにしている。公園の下には首都高があり、

#好き001 美しき町

10代のころから高野文子の描く漫画がずっと好きだった。 「東京ラブストーリー」ではなく、高野文子の描く大人に憧れて、早く大人になりたいとさえ思った。なんてことない日常を、自由に、たくましく、楽しく生きているように見えた。 高野さんの描く漫画が、なぜこんなにも好きなのか、自分でも理由はよくわからなかったが、大して考えもしなかった。とにかく私にとっては特別なお気に入りで、それがうれしかった。 今の自分は「美しき町」に暮らしているノブオやサナエよりも、だいぶ年を取った。高野文子