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Boston Strong 2021(10)

 どうも、bos-bosです。今季初のNYY戦がありました。ヤンキースタジアムでは、2019年6月2日以来勝利がない、と泣きたくなる数字だったようです。オールスターに誰が選ばれるのか。JD Martinezは指名打者だから、大谷人気とどっちが?

ヒューストン・アストロズ(HOU/ミニッツメイド・パーク)

5月31日 L 2-11 6月1日 L 1-5 6月2日 L 1-2 6月3日 W 5-1 1勝3敗

5月31日 L 2-11・この日は先発投手の出来がはっきりしていました。HOU先発Jose Urquidyに対して、5回2アウトまで無安打。Eduardo Rodriguezは、4.2IPで7被安打6失点で降板。5月は防御率7.28、被打率.360と打ち込まれました。その後は、Colten Brewerが今季初マウンドに上がるなどブルペン陣につなぎましたが、計11失点。7回には、Enoli Paredes(HOU)に3者連続三振に抑えられるなど、BOS打線は5安打2得点のみ。9番に座ったHunter Renfroeが2安打1本塁打1打点と、ひとり気を吐きました。

6月1日 L 1-5・1回裏にJose Altuve(HOU)が先頭打者本塁打。BOS先発のGarrett Richardsは、4回まで毎回ランナーを背負って2失点。それでも、最後2イニングは3者凡退で切り抜けて、6回2失点。打線は、HOU先発Luis Garciaに7回6奪三振1失点と抑えられました。スライダーのキレが惚れ惚れしました。HOUは投手育成が上手く、羨ましい限り。7回裏に澤村を投入されましたが、1イニング投げ切れず。この回で3失点を失って、勝負あり。

6月2日 L 1-2・先発のNick Pivettaも初回に1アウト満塁のピンチを作り、打席にYuli Gurrielを打席に迎える。この日まで満塁での通算成績は、打率.511本塁打567打点。その強打者を犠牲フライに切り抜けて、最小失点で切り抜けたのは、ナイスピッチング👍その後のBOS打線は良い所がまったくないまま、相手先発のFranber Valdezに7.2イニング1失点ピッチング。

6月3日 W5-1・先発のMartin PerezがBOS移籍以降のベストピッチを披露。7.2イニングを投げて、わずか86球。Christian Arroyoが3ラン本塁打で先制。アストロズは先発Jake Odorizziを3イニングで降ろして、2番手にChristian  Javierを起用。最後はこの日BOSに帰ってきたBrandon Workmanが締めて、連敗を3で止めました。

ニューヨーク・ヤンキース戦(NYY/ヤンキースタジアム)

6月4日 W 5-2・ヤンクスの先発はMichael King。前回登板からローテ入りしている26歳で、初回にRafael Deversの3ラン本塁打で先制。BOS先発のNathan Eovaldiは初回にピンチを作りますが、併殺で切り抜ける。2回から5回まで、2安打7奪三振。6回はAaron Judgeにその本塁打などバタバタして、6回2失点。一方で、Kingも2回以降、42球3被安打の好投。スライダーのキレが素晴らしかった。3点リードの7.8回と2イニングを澤村が託されて、5奪三振。クローザーのMatt Barnesも3者3三振。6回に2点ずつ入り、試合が動き始めた試合を澤村が、素晴らしい投球で抑え込んだ、という点でもかなりポイントが高いと思います。

6月5日 W 7-3・序盤は両先発投手が抑え、4回裏Gleyber Torresの2ラン本塁打で先制を許す。打線は、ケガでJD Martinezを欠く陣容。6回表、代わりの4番Jose Deversが同点打、5番Renfroeと6番Marwin Gonzalezとつづいて、逆転に成功。再度同点にされて、8回表にBobby Dalbecの2ラン本塁打など、下位打線が3得点と、打線全体で奮起して勝利。

6月6日 w6-5・スイープを狙った3戦目は、初回にAlex Verdugoのソロ本塁打で先制。その裏、BOS先発のGarrett Richardsが、4連打で2失点。しかし、アウトすべて三振。3回にも1点を失い、5回被安打8与四球2で、3失点の出来でした。打線は、7回に反撃。2番手の左腕Lucas LitckerからMarwin Gonzalezの2ラン本塁打で同点。8回にも二塁打→ゴロ進塁→犠牲フライで、勝ち越しに成功。9回裏、クローザーのMatt Barnesが同点にされましたが、10回表に勝ち越しに成功。最後は、Philips Valdezが今季初セーブを記録。

得点力

JD Martinezの不在をカバーした打線

 アストロズ戦で3連敗を喫しましたが、3試合の合計得点が4得点のみと低調でした。3番のXander Bogaertsが24打数ノーヒットを記録して、Rafeal Deversも今週は打率が2割前半にとどまりました。

 そんな中で、ヤンキースとのライバル対決を迎えましたが、2戦目からJD Martinezがケガで欠場と、アクシデントが発生。心配された中で、最初の試合を7得点、次の試合は延長戦に突入する展開で、6点を奪い、勝ち切ることができました。

 BogaertsもNY3連戦で、12打数5安打と復調。Deversも本塁打や走塁面でも激走をみせるなど貢献。しかし、打線を支えたのは次の2人ではないかと思います。

 特に好調だったのはHunter Renfroeで、10試合連続安打を継続中と当たっていて、その間は33打数16安打。ここ7試合で4四球を選んでいて、6日のNYY戦は四球が同点弾に繋がるなど、貢献度は高いです。開幕当初は、Franchy Corderoとの併用起用が基本でしたが、JD Martinez不在のいまは5番を担ってくれています。

 さらに、打撃不調のUT職人Marwin Gonzalezが、NYYとの3連戦で、11打数4安打と当たる。6日のNYY戦では、同点2ラン本塁打に加えて、守備でも貢献をみせて、シリーズスイープの立役者に。NYY相手に打てれば、ここではヒーローです。

・打線の変更や入れ替え

 NYY3連戦では、ここまでリードオフマンとして起用され続けてきたEnrique Hernandezが、下位打線に配置転換されました。代わりに、1番打者に起用されたのはDanny Santanaでした。

・1番打者起用時の成績
打率.240(154-37) 本塁打5 打点25 四球率6.5 三振率20.8 
出塁率.298 長打率.403 OPS.701

 基本的には、シーズン成績と差し支えないと思っていいですが、リードオフマンの役割を果たしきれていないのは間違いありません。ここ2年のOPSが同じぐらいなので、予想通りといえば、予想通り。Cora監督は、1番打者に対して、勢いをつけてくれるような役割を、求めているような趣旨の発言をしていました。その点に関しては、ぴったりな人材ですが。

 代わりにの1番起用が続くSantanaは、16打数1安打。通算でも、打率.125と調子がつかめ切れていません。今後も、リードオフマンをだれにするべきか議論が必要でしょう。ちなみに、Cora監督は1,2番に左打者が続くのをあまり好んでいないようです。

・今週の打順

前回は、Santanaの加入で、起用法に変化があるだろう、とあれこれ予想をしてみました。結果、素人の予想なんてうまくゆくものではありません。ただ、各個人の調子もいまひとつで、まだしっくりとした打順の並びも決まっていないのかもしれません。まず、打順の確認を。

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 まず、先に触れた点を確認。①リードオフマンにSantanaが4試合連続起用。K.Hernandezは2試合連続で7番起用。②好調のRenfroeは6番で4試合連続起用。JD Martinezの欠場で、5番に繰り上がり。③NYY戦好調だったM.Gonzalezは2試合連続で「6番・二塁」起用。

 私の予想では、M.Gonzalezの起用が減っていってしまうのでは、と考えていました。しかし、7試合中5試合でスタメン起用されて、結果もしっかりと出しました。この予想は、先週に、SantanaがCFで起用されて、K.Hernandezが2Bでの出場増があったこと、が理由でした。

 しかし、K.Hernandezは、24打数ノーヒットを記録するなど不振で、2試合のスタメン落ちを経て、リードオフからも外されています。そのため、M.Gonzalezにも十分な出場機会がありました。

・ポジション別のスタメン起用

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 2試合連続でSantanaが一塁手として出場。Dalbecは4試合スタメン起用のみで、14打数1安打、その1本が本塁打。対左腕に.286/.310/.571と強さを発揮していますが、対右腕.190/.243/.367と落差が大きい。

 ただ、JD Martinezはケガで欠場しているため、SantanaがDHに回ったことを考慮しておかなければいけません。個人的には、Dalbecがより出場機会を減らしてしまうか心配です。

4連勝のブルペン陣の厚みと運用

 先発投手陣は、Perezが6月3日の試合で、7.2イニングを投げた好投を披露。全球種をバランスよく投げ分けて、球数少なく、打たせて取る投球。まさに、E.Rodriguezが理想とする投球でした。全体的には、初回に苦労することが多いですが、2回以降は一度、落ち着いていくことが多い。

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 アストロズとの4連戦は、3連敗もありましたが、先発が試合を作れていたいい試合が多かった。勝ちパターンのリリーフにはいい休み?だったか。先週に昇格してきたColten Brewerは、Brandon Workmanの加入により、40人枠からもカットされました。そのWorkmanは前所属のカブスでは、10試合で防御率6.75でした。2登板しかありませんが、やはりコントロール難が課題でした。

 NYYとの3連戦は、どの試合も接戦でした。初戦は、澤村投手が7,8回と2イニングを任されて、素晴らしい投球を見せてくれました。Ottavinoを起用しても良かったと思いました、澤村への信頼の厚さとみるべきでしょう。勝ちゲームの終盤に2イニングを任せたのは、今季のチームでも初だったはずです。

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 翌日は、イニングの途中でランナーがいる場面で、Garrett Whitlockを投入しました。あまりイニングの途中で投げさせない投手でしたが、しっかりと攻撃を食い止めてくれました。すっかりブルペン陣の頼れるひとりです。

 3戦目は、左、右、左、右、とジグザグ継投。ここ最近のJosh Taylorの安定感が光る采配でした。クローザーのセーブ失敗がありましたが、最後はPhillip Valdezが託されてセーブを記録。

 初戦に2イニングをこなした澤村を起用するアイデアもあったと思いますが、しっかりと2日休みをつくれました。ブルペン陣の充実を発揮できた3連戦の継投だったと思います。開幕当初は、Matt Andrieseを起用してたのが懐かしい。




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