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東大だからとか35点だからとか

『東大』記事をよく目にする最近、「The University of Tkyoですか!すごーい。頭めっちゃいんですね!」と芸能人に会ったかのような反応で東大生を担当していた頃の美容師時代。美容師でプライド高く持って仕事してるよーじゃダメ。ってことが分かってから私はお客様との会話に感じたままを表現するようにしていた。反応よく(ここ大事)。見た目は眼鏡女子で美容師っぽいというほどでもなく。どちらかといえばオシャレじゃない方の美容師。それが私。美容師ってバカにされるし見下されるでしょ。これはもう本当に。しょうがないよ学歴ないしね。昔はサーファーかヤンキーかオシャレ系のどれかがなると言われていた美容師。私は迷うことなく「おしゃれ系!」に挙手していたがヤンキー系に間違えられていたこともあり。ちょっと残念な感じがお分かりいただけただろうか。そんな35点の私にできることを考えて接客していた。35点の自分に劣等感を抱くことでもない。相手と芝生が違うことは誰が見ても分かる。ましてやお客様だ。かといって神様でもない。恐れ多く扱うなんて逆にバカにしてる。なれば東大生を目の前に気後れする必要なんてどこにもない。そもそもが違い過ぎる頭ん中。他、お医者様を多く接客した。「こんなん俺でも切れるわ」と言った開業医のA氏のホームページはしっかりチェックさせてもらい今度伺おうかしらね、なんて。「だからぁ~ここを立てて欲しいのできるでしょ?」とイラつきを露わにした外科医には「医者のくせに物理的に無理なことも分からねーのか」とは心の中に「できるだけがんばってみまーす」と。そんな中で出会った東大生は素敵だった。「The University of Tkyo‼すごーい。頭めっちゃいんですね!」アイドルに会った気分で(アイドル好きでもないけど)言ってみても「いやっ、そーでもないっすよ」と。「いやいやそーでもないわけないですから。頭の中身見てみたいですよ‥どーやったら東大なんて入れるんですか?」と前下がりにカットしながらマッシュグラのスタイルに仕上げてく。うつむきながら「たまたま‥入れただけですよ」の彼の一言にハートを撃ち抜かれたのは言うまでもない。もう少し頭上げて‥と思いながら頭を触ること私の掌には、彼の頭ん中の豊富な発想と回転の良さに広いキャパと操作能力を感じて。比較的、勉強をあまりしてこなかった美容師からして見ると、勉強が出来る人は憧れなんですね。コミュ力なんていらない。コミュ力が高い美容師は「コミュ力ないと生きてけないよ」なんて後輩に言うんですけど、ない方が何かを発見する能力があるのではと思う。コミュ力ばっかは表面しか見れてない気がする。高学歴だからとか東大だからとかオタクだからとか35点だからとか‥何に夢中になってきたかが違うだけで、相手は同じ人間。ちょっとした興味を抱いて向かい合えば誰とでも話はできるもの。その話を自分の35点に加算するのだ。そもそも人の話を聞くのは全て自分のモノにするためだったりする。人が得意ではない私だからこそ聞いて話してだ。私はそうやって怯える客を自分の中から排除してったんだった。さ、結局のところ何が言いたいのか分からないまま一気に書いた。あ、明日もやるしかないですよ。





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