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【読書感想文】教室が、ひとりになるまで 浅倉秋成

【読書途中感想文】を書いて投稿した翌日、残り半分を一気に読んでしまった。それぐらい引き込まれた。

以下、核心は突きませんが多少のネタバレあり。

主人公は、何らかの理由で精神誘導されていた、という私の予想は外れた。これ以上、自殺に見せかけた殺人をさせてはいけないと自ら考え動き、犯人が分かってからは、より一層その思いを強めた。

何故その思いが強まったか、それが読者に分かるのが、小説の最大の見せ場でもある犯人との決戦の場だ。その行方、決着についてここでは書きません。本書を読んでね。でもこれ、学園ミステリーとして、深夜枠の連続ドラマ原作になり得ると思う。映像にするには、ちょっと色々大変そう、且つ、人も死にすぎだけど。

犯人の動機であったり、スクールカーストであったり、そういう気持ちや状況あるかも、と共感できたり。反対に、読む人によっては「みんな仲良く、楽しいクラスにしよう」という気持ちの方に賛同できたり。読みながら自身の高校生時代を思い出し、「元気にしてる?」と友人に電話かけたくなりました。

本書の解説者によると、この作品は「学園ミステリー」の中でも「特殊設定ミステリー」で、「異能バトル」があるタイプらしい。これだけ読んで、なんのことだかわかりますか?例にたくさん小説が出されてましたが、知らない、読んでない小説ばかりだった。

ミステリー小説は今後も読みたいが、一体どこから手をつけていいのやら。なお、今読み始めたのは、余命もので、積読にある小説は「阪急電車」「対岸の彼女」「風の歌を聴け」「欲望」と、全てミステリーのジャンルではなさそう。

読みたいリスト、ミステリーだと「仮面」「白夜行」「琥珀の夏」「硝子の塔の殺人」「向日葵の咲かない夏」あと、最近話題の犯人視点の小説(題名忘れた)、以前挫折した伊坂幸太郎も、一冊読破したい。

時間は有限だし、読める本ってホント限られてますね。


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