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S―TRAINと、西武池袋屋上の話

S―TRAIN(有料座席指定の列車)にどうしても乗りたい長男。近場に始発の駅があるが、発車時間は、平日の朝早くと、夜6時台以降。通勤、通学目的にあるからだ。

夜6時台の電車に乗り、埼玉方面まで行って帰ってくることは、私にとってかなり負担だ。しかし長男のしつこさ、いや、熱い希望に負け、9日月曜に乗車目的で、夜6時前に駅に行く。駅員に切符を求めると「今日はないですよ、平日しか運行してないので」と言われる。一瞬意味がわからず「今日、平日ですよね?」と聞き返したら「祝日です」と返事が。

うわー、今日は祝日だったのか!いつも通り、昼間は預けていたので、気づかなかった!

「ごめん、今日は帰ろう」という言葉を長男、次男のこうちゃんにかけるも、ここまできて「帰る」とは言わない。結局、和光市駅(埼玉県)を目的に有楽町線に乗る。

電車に乗りながら、和光までは遠いな、行って帰ったら家に着くのは9時過ぎるな、それから洗濯とか辛すぎるという思いに囚われ「池袋で降りようよ、うどん食べよう、ママおいしいところ知っているから」と2人に提案。「うどん、食べたい」と乗り気になってくれ、池袋で降りることができた。

目指すは、西武池袋本店の屋上にある「食と緑の空中庭園」。私は結婚前、西武線沿線に住んでいたため、電車(西武線)一本で行けた、この百貨店はかなり馴染みが深い。その頃から飲食ができる屋上を利用していたが、5年以上前に、空中庭園と名付けリニューアルされ、更に居心地の良い場所になった。長男が小さい頃に、1、2度連れてきたことがあり、また行きたいと思いつつ、中々機会がなかった。

駅構内から百貨店に入り、エスカレーターで上階に上がり、ウロウロ迷った後、ようやく空中庭園に辿り着く。この日は台風の影響で、かなりの強風。それもあるのか、7時と夕食時ではあったが、まばらに数人いるぐらいだった。

さあ、うどんを食べて、はやく帰ろう!という母の思いをよそに、長男は出店を一つ一つ見て、メニューを確認。それからようやく「うどんを食べる」と言ってくれ、3人でうどん屋さんに向かう。

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2人とも、ゼリー欲しさにおこさまうどんセットを希望、私はスタミナうどん。一人しかいない女性定員が作るのを待ち、ようやくうどんを手に席へ。強風の中、食べはじめるも、天かすが麺にまとわりつくのが気持ち悪かったようで、2人とも、かなりの量を残す。「次は天かすを除いてもらう」を学びとし、うどんがたくさん残った器と一緒お盆を返した。

ライトアップされた庭園を少し見る。長男は木が紫に見えることが不思議なようで、私はライトのせいだと答えたが、伝わったかな。ベンチにまだ10代後半と思わしき男女が寄り添うように座り、こうちゃんが走る様子を微笑ましく見ていた。私のかわいいこうちゃんが、親睦を深めるきっかけになっても、嬉しくはない。強風だし、はやく帰った方がいいと思った。

3人でまた有楽町線に乗って帰る。駅から自宅までの自転車で、こうちゃんは寝てしまったが、長男は何とか寝ずに帰宅。風呂に入り、いつもより少し遅い9時頃、布団に入る。

私はあまり記憶がないが、おそらく洗濯して干してから寝たのだろう。昨日、9時過ぎに帰宅し、ハーゲンダッツバニラ味を食べながら「ハコヅメ」みたのは覚えている。



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