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そんなことはない。

午後は長男を連れて商業施設にいった。たまたまやっていた縁日。輪投げをやりたいというので、五百円をだす。輪は6本。予想はついたが中々難しく、結局小さなマスコット一つしかもらえなかった。「つまんなかった」が感想。

「なんで?」
「だって、いいものがもらえなかったから」
「あーゆうのはね、難しいの、輪が軽いでしょ、ぶつかったり飛びすぎたり、中々うまく入らないよ」
「もっかいやる」
「え、ほかのやろうよ」

その後、くじ引きをし、ちょっとよい景品、風船バッドをもらい機嫌が直るも輪投げへの悔恨が消えず、結局またやることに。

「やってもいいけど、つまんなかったって言わないで。悲しくなる」
「わかった。たのしかったって言う」

そんなやりとりのあと、再チャレンジ。今度は300円で3本コースだ。
慣れたからか、そして2回めだから、少し甘くみてくれたのもあり2個景品に輪が掛かったとされ、2つ手に入れることができた。どちらも小さな物だが、とりあえず満足してくれたよう。スーパーボールすくいを横目でみてはいたが、切り上げることができた。

「お母さん、たのしかった」
「…そう、よかったね」

何だかちょっと言わせてしまったようだが、とりあえず夏休みの1日の思い出になった、のかな。
「こうちゃんもくればよかったのにね」
私が、いうと
「そうだよね、ユーチューブより楽しいよね」
という。

次男はユーチューブから離れられず、夫が家で休息していたこともあり、留守番させてきたのだ。
その後、家に戻ると
「ママ、みてみてー」
と制作物をみせてくれた。
車庫のようで中に大きなパトカーが入っている。ずーとユーチューブを見ていたわけではなかったらしい。明らかに大人の手が加わった箇所がある。
「パパと一緒につくったの」
「うん」
「よかったね、ありがとだね」
「うん」
パトカーを出し入れして、見せてくれた。

「たのしかった」「ありがとう」
何だか私、知らずに強要してないか?と今書きながら思ったが、そんなことはない、はずです。

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