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人生のテーマ

朝日新聞の『患者を生きる〜心がバラバラになる〜』全4回を読んだ。

頭痛や嫉妬心に悩む内木さん(39)は精神科医井村さんのカウンセリングを受け始める。
内木さんは小さい頃のことを、よく覚えてなくて、思いだそうとするとひどく頭痛がするそう。カウンセリングにより、今現在の悩みや症状は過去にあるとわかり、嫉妬や認められることへの執着は、すべて失ったつらい記憶に繋がっていると医師に伝えられる。

「人を妬むことをやめたければ、いずれその記憶を思い出すことが必要になる」とも言われる。今は嫉妬や傷つく気持ちがわくたびに、何故そう思ったのかを、箱の中の少女(悲しみを抱えたまま心から切り離された10代の内木さん)に問いかけ、見つけた違和感を井村さんに相談し、考え方を見直すヒントをもらうことを、続けているそう。
心の箱はまだがんじがらめの鎖でまかれた状態だが、内木さんは「不調の原因が分かっただけで良かった。一生をかけて取り組む人生のテーマだと思っています」と話す。

人生のテーマ。私にもある。最近は避けてるし、私の場合は取り組まなくても、うまく避けながら他のことに意識を集中させながら生きられる気もする。この課題に取り組むか、取り組まないかは私次第で、でも取り組むとなると、箱に閉じ込めた幼い自分のことを思い出し、追体験しなければならない。それはとても辛いことだが、ただそれにより現在、これから先の『辛さ』みたいなものが和らぐなら良い気もするし、いや、何をいってる、人は皆、痛みを抱えながら生きる生き物だと、一般論で片付けようとする自分もいる。

音楽や語学の趣味で救われることもあるが、根本解決にはならない。また向きあってみるのも良いかなと思う8月の午後、外は風が強く吹いている。台風が近づいているようだ。


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