[企業業績研究]Zホールディングス(2022/12)
EBITDAはほぼ横ばいとの会社予想であり、世界的景況感の見通し不良で株価はさえず市場での成長期待が剥落しているように見えるZホールディングス。今後成長軌道に戻る可能性があるかを検討したいと思います
注意事項
この内容は筆者の個人的な見解であり、作成には細心の注意を払っているものの様々な要因によって見通しが実際の結果とは異なる可能性や、事実誤認が含まれる可能性があります。
サマリ
2023年決算では主力の広告・コマース事業は横ばいで戦略事業であるPayPayの黒字転換が起こることで利益での2桁成長となるシナリオが考えられます。
Zホールディングスの事業構成
メディア(LINE/Yahoo)、コマース(Yahooショッピング)、Fintech(PayPay)の3つの柱があり、優位性のあるメディアの利益を後発のコマースと新規事業のPayPayに投資している構造
広告事業の見通し
底堅いが全世界的な景気減速懸念もあり、ほぼ横ばいと思われる
コマース事業の見通し
取扱高と売上高を伸びているが、先行するAmazonや楽天にいわば”価格勝負”を仕掛けているためであり、定常的に”儲かる”構造までの道のりは遠い
Fintech事業の見通し
黒字化に向けたポイントはベースとなる決済手数料に加え、クーポン発行などの販促手数料や後払いによる分割・リボ手数料でどれだけ収益確保できるか。現状のペースならばPayPay・PayPayカードでの黒字化は早ければ23年度にも達成可能か
23年度の業績予想
22年度の利益は21年度業績から横ばいで23年度は戦略事業の黒字転換で10~20%の増益する可能性あり。
参考資料
https://www.z-holdings.co.jp/integrated-report/performance/media.html
https://www.z-holdings.co.jp/integrated-report/performance/commerce.html
https://www.z-holdings.co.jp/integrated-report/performance/strategy.html
https://www.z-holdings.co.jp/ja/ir/finance/highlight.html
https://diamond-rm.net/management/272815/
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