私が発信を始めた理由
私はカリフォルニアで在学中にアメリカ手話に出会いました。
家族に耳が聞こえない人がいるわけでも、昔から手話に興味があったわけでもありませんでした。
ただある日友人と遊びに行った時に、そのうちの一人が連れてきたのが手話で会話するグループでした。
会話の内容は理解できませんでしたが、とにかく楽しそうでした。
その日の出会いをきっかけに、大学で手話の授業をとることにしました。
3ヶ月のその授業が終わる頃には、以前に会ったグループの助けもあり、かなり会話ができるようになっていました。
それから私はすっかり手話の世界にのめり込んでいき、それから2年立つ頃にはカリブ海のある島国へ手話のボランティアで移動していました。
そこで見たのは耳の聞こえない人たちが直面する、貧困による教育の欠如と家族やコミュニティーからの理解の無さでした。
そこで私は学校に行くことができない人たちへ手話を教え、自立するための能力をコーチし、その家族やコミュニティーの人にできるだけ手話を広める活動をするようになりました。
私のように手話のコミュニティーでボランティアをする人は少なくなく、アメリカやカナダから同じ目的で移動してきたたくさんの仲間に出会いました。
そんな中で私たちボランティアが直面したのが、私たち自身の生活費の枯渇という問題でした。
現地で仕事をしてもいいビザを持っていましたが、最低賃金が月に2万円ほどのその国で働いても、生活費を稼ぐだけで時間がなくなり、当初の目的であるボランティア活動ができなくなってしまいます。
それでほとんどのボランティアはオンラインで仕事をして生計を立てていました。特に多かったのが、私のようにオンラインで英語の講師をする仕事です。
ところがオンラインスクールの多くが2021年7月に閉鎖になってしまいました。英語学習者人口が世界トップクラスの中国で、政府が学校外の学習機関を禁止してしまったからです。
そのため多くの仲間が職を失いました。
コロナ禍という二重苦もあり、残念ながら多くのハイスキルのボランティアが母国に戻らなければいけない状態となりました。
人を助けたいという強い思いを抱き、そのためにスキルを磨き、住み慣れた環境から安全面や衛生面で不安のある発展途上国に移動してまでボランティアをしていた仲間がその夢を諦めることを見るのは胸が痛みました。
私は現在、12年間住んでいたその島国から日本に戻ってきています。
しかしなんとかそれらの仲間や、これからそのように人を助けるため海外に飛び出す若い世代が、オンラインで生計を立てていけるような環境作りができれば素敵だと思っています。
私がインターネット上でこのように発信を始めたのはそのためです。
もし自分が記事を書いたり、ビデオを配信したりして、生活費の比較的安い発展途上国で生活できるくらいの収入を得られるようになったなら、そのノウハウを彼らとシェアしたい。
これが私の叶えたい夢であり、今年の目標です。
長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでくださった方本当にありがとうございました。皆様の叶えたい夢や今年の目標が現実のものとなりますように。
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