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山下達郎さんの2023年の宇都宮公演に行ってきての私見(ネタばれ少しあり)

2023年10月13日、宇都宮市文化会館で
山下達郎さんのコンサートが開催されたので
観に行ってきました。2002年のツアーから
幸運にも全てのツアーのチケットが手に入れ
られていまして、今回も地元の1公演のみ
何とかチケットを手に入れました。

セットリストに関しては今回と同じという
公演のリストがネット上にありましたので
リンク貼っておきます。今回はネタバレ
しますがライブレポではないという事で。


細かい内容に関しては控えますが、達郎さんの
例年にも増した気迫のこもったライブだったと
思います。また、今回は話すネタがあまり無いので
少しでも曲を多くやりますとの事で、ツアー序盤
よりも1曲増えた基本の構成になってるみたいです。

お客様の中には、例のジャニーズの件を言及して
ほしいという方も居たとは思いますが、その件に
関してはライブ序盤の「世間をお騒がせしてますが
ライブは別物。楽しんでください」のみ。最近
届いたファンクラブ会報でも一切その件に関しては
話題にさえなっていないので、今後も基本的には
その姿勢を貫くと思います。


ここからは私見になります。

あの7月にご自身のラジオ番組で異例とも言える
見解を表明され、その発言内容からバッシングを
浴びた達郎さん。本人はそれで構わないという
覚悟で発言されているし、あの発言内容で理解
してもらえない方には、今後どれだけの言葉や
時間を割いたとしても全く理解されなかったり
余計に批判をしてくるだろうから、そもそも
相手にしたくないというスタンスだと思います。

達郎さんの事を批判される方は国際基準とか
世の中の物差しをすぐに持ち出してきますが、
元からそうした方々向けに商売しようと一切
考えていないというだけの話であり、未だに
説明責任だとか求めてくる人たちと時間を
取ることが無駄であるという境地なんだと思います。

犯罪者が関与する音楽は一切駄目であるなら、
前科者の音楽は今後一切聞くべきではない筈。
ジャニー喜多川という人が犯罪者であったと
しても、本人がこの世に居ない以上罪の償いようが
無く、その関係者が罪を認め保証すると言ってる
以上に何を望むのか。

今まで散々恩を受けてきた人が急に掌返して
批判するようなスタンスの人と、受けた恩は
忘れないと言うスタンスの人と、どちらの方が
人間として信用できて付き合えるか?

グローバルに活動する事を拒絶し、日本国内の
日々をがんばる人たちが自分たちの音楽で少しでも
心が明るくなってくれたらそれで良いという
スタンスで活動していたら、海外のリスナーからも
絶大な支持を得て、結果的にグローバルな価値が
高まる事に。そしてライブ会場を埋め尽くす国内外の
リスナーたち。その人達さえいれば後は何も
要らないし、説明の必要も無い。そんな所では
ないでしょうか?コンサートツアーグッズを買うのに
長蛇の列が出来ていましたが、そんな達郎さんを
応援するよという無言のファンの姿勢を感じました。

山下達郎さんは、故・志村けんさんを
非常にリスペクトしていて、彼をラジオ番組で
追悼した際に、志村けんさんは文化人になる事を
拒み生涯一芸人でいた事が素晴らしいと仰って
いましたので、自身もそこを目指しているかと。

今回の一件で、達郎さんの大事な中野サンプラザ
ラスト公演の前日にわざわざネームバリューを
借りて火種を拡げたあの方は、世間の注目を集めた
プロデューサーとしての手腕は凄いと思いますが
そのやり方は人間としてどうかなとは思います。
これはあくまで個人の見解です悪しからず。

達郎さんは昔、東京近郊のライブは業界関係者が
多く、いわゆる果し合いみたいな雰囲気になる事が
多いと仰っていました。今回の全国ツアーは
そんな果し合いのような気持ちで全国ずっとやってきた
感があると思います。もやもやした気持ちでライブを
観に行った方も少なくないとは思いますが、今後も
このスタンスは変わらないので、それが良くも悪くも
山下達郎であるという認識でいるべきかと。

私自身はそのライブ内容に十分満足しましたし、
機会があればまた行きたい。
ただそれだけで十分なのではないかと思っています。

・・・欲を言えば、「クリスマスイブ」の間奏の
照明と演出が今回のはちょっとイマイチでした。
自分の中で過去最高は2008年-2009年のツアーです。
間奏のアカペラで暗転し、そこで流れ星が落ちてくる演出。
旧フェスティバルホールのラストを飾るツアーで
映像も残っているはずだから、いつか一般公開して欲しい。





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