10.二度目の負け
会場レイアウト、地域とのコミニュケーションや信頼の獲得、関係各所(保健所、役場、消防、駐車場)への連絡、ウェブ、SNS、撮影(スチル、映像撮影から編集まで)、スタッフへの当日の行動指示、仕入れ、協賛金の営業。
今まで経験したことのない仕事をほとんど一人で行った。
看板製作や、素敵だなぁと思っていた出展者様への参加のお願いは名も無き僕では無理だったのでお願いした。手の回らないところは頼んで正解だった。
書いていて気づいたけれど、あれ?なんかめちゃくちゃ仕事を創ったな!と思った。
今までは仕事は受けてこなすものだったが、やりたいことができると仕事は溢れる様にできてしまうことを知った。仕事は創れるんだ。
会場を押さえ、2019年8月。出店者と会場確認もした。なかなかここまでやるイベントはないらしい。初めてだからどんな場所でどんなことをやるかわかっておいた方が良くない?という判断。
出店者の方やスタッフと会場の視察をしたわけだが、最初の集合場所では初めましての方も多くやや気まずいような気恥ずかしいような空気だったのを覚えている。
その後は場所を移動し、スタッフの7割くらいの人と懇親会をした。
べろべろに酔っ払う頃には、なんだかみんな仲良くなっていた。
個人的にはすごく良かったと思っている。当日の助け合いが容易になると思うし、人と人のつながりで行うイベントなので団結力も上がった気がする。
そして出店者様の告知を終え、予告動画も流した。
結果、その地域ではぶっちぎりの話題を呼ぶ反響となった。
このイベントはキャンプとマルシェを組み合わせたイベントだ。イベントをするにあたり、マルシェや、マーケット、市場、キャンプ という名前はつけたくなかった。
星の数ほどあるイベントと差別化を図りつつコンセプトがわかるものにしたかったからだ。
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そんな【ただテントがならんでいるだけなのに】の予告動画を流した10/6、台風19号が日本から遠く離れた海上で発生した。
この時点で嫌な予感がしていた。
すぐさま、イベントが開催できないとなった場合の案を相談した。
台風は徐々に日本へと接近し、10月の三連休を直撃した。
この台風は数十年に1度の勢力のものとなった。
現在執筆している段階で富山県にはあまり大きな被害は確認できていないが、太平洋側の地域に甚大な被害をもたらしている。
もちろん、イベントは中止。台風の中心が関東にあるにも関わらず、富山県でもかなりの暴風と大雨が吹き荒れた。
この世界に神様はいないと確信した。
こんなに頑張ったのに。
場所の確保がどれだけ大変か、イベント用に買った荷物の整理や支払いもある。台風は僕の懐事情にも直撃していた。
僕の2度目の挑戦は延期となった。
でもでも!!
場所を断られた時と違うのは、延期という希望があること、たくさんの応援があることだ。
前は、絶望していたが、今はすごく前向きに捉えている。逆にもっと改善し三方よしなイベントにしよう、もっと面白くしてやろうという思いの方が強い。
幻の2018.11.3
幻の2019.10.13
今回、挑戦者の行き手を阻むものは自然だった。ただ、これだけ多くの方が応援してくださっている。追い風を感じている。
次の挑戦は、2020年春。
今から打ち合わせに行ってきます。
2019.10.13バヤシ
※現時点で、台風の被害が心配です。 全国ではイベントの延期どころの被害じゃない方も見受けられました。いのちを守る行動をしてください。出来ることがあったら積極的に行動していきます。みんなで台風を乗り切りましょう。水辺には近寄らない、高いところへの避難など考え尽くせる限りの対策をお願いします。
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