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【クラシック音楽の楽しみ方のいろいろ】小品を中心に聴く

気楽な聴き方のご紹介ついでに、もう一つ、肩のこらない、クラシック音楽の楽しみ方を提案してみますね(^^♪

それは、覚え難く、飽きてしまいそうな大曲を避けて、ポップス並みに、気楽な小曲ばかりを、聴くという方法です。

例えば、

「エリーゼのために」

「乙女の祈り」

「乙女の祈り Op. 4(ギター編)」

子供の情景「トロイメライ」

子供の情景「トロイメライ(フルート,ゴベール編)」

「トルコ行進曲」

といった曲名を挙げれば見当がつく?

いや、それで、分からない人も、メロディーを耳にすれば、間違いなく、

「聴いたことがある」

となりそうな、色々なジャンルからの小品です。

最近は、音楽界は、どちらかと言えば、大曲志向でしょうか。

そういう小曲に、関心のある人は少なくなっているように感じますが、かつてのクラシック・フアンは、大抵、そういう小品から聴き始め、やがて、交響曲や、協奏曲等の大曲へと、親しんでいったものでした。

というのも、昔は、レコードが、まだ、SP盤(落すと割れる)の時代。

片面5分くらいしか収録できず、都合よく収まる小曲が、まず、好まれたからと言った歴史的な背景がありました。

LP、CDの時代へと進み、冷遇されていた大曲が、注目されるようになると、今度は、これら、小曲が、次第に、忘れられ、カタログ上でも、寂しくなって、現在に至っているのですが、しかし、よく探せば、まだ、かなりの音源が、至る所に眠っています。

その気になって集めてみると、これは、これで、一つのジャンルを形成する程に、多くの曲が出てくる筈。

それらをそろえて、聴いてみるのも、楽しいのではないでしょうか。

小品の魅力は、何といっても、その親しみやすいメロディーです。

歌曲などの場合は、一節二節と繰り返す有節歌曲も多いから、覚えて、口ずさむのも、それほど、難しくなく、明暗、さまざまな曲調をもつ器楽曲も、それぞれに、特徴のある美しいメロディーが、何よりも、まず、心を捉えます。

そして、また、短いから、形式だ、歴史だと、分析的に聴くことを、要求されないのも、気楽で良いと思います。

せいぜい、曲名と、作曲者ぐらいを覚えておけばOK。

或いは、何の楽器で、やっているかぐらいが分かれば、それで、充分ではないかと思います。

飽きるどころか、場合によっては、もの足りなく、思うこともあるかもしれませんね。

だけど、ポップス並みの気軽さと、楽しさ、それが魅力なんだよね(^^♪

全体的に、どんな曲が含まれるか、概略として、眺めてみると、倒さきの「エリーゼのために」をはじめとするピアノの小曲群。

バッハ、ヘンデルらのチェンバロ曲から、古典・ロマン派時代の組曲に含まれるものまで、幅広く多彩。

好まれかたも多彩です。

具体的な曲目は、こんな感じです。

■懐かしいオーケストラ名曲集
「軽騎兵」序曲(スッペ)
波濤を越えて(ローサス)
ドナウ河のさざ波(イヴァノヴィチ)
ドリゴのセレナード(ドリゴ)
ハイケンスのセレナード(ハイケンス)
組曲「ペール・ギュント」~朝(グリーグ)
歌劇「マドンナの宝石」間奏曲(ヴォルフ= フェラーリ)
金婚式(マリー)
酋長の行列(イッポリトフ=イヴァーノフ)
ビヤ樽ポルカ(ヴェイヴォダ)
ペルシャの市場にて(ケテルビー)
「詩人と農夫」序曲(スッペ)
トルコ行進曲(ベートーヴェン)
歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲(マスカーニ)
スケーターズ・ワルツ(ワルトトイフェル)
ラデツキー行進曲(J.シュトラウス1世)

■永遠のピアノ名曲集
楽興の時 第3番(シューベルト)
月の光(ドビュッシー)
愛の夢 第3番(リスト)
トルコ行進曲(モーツァルト)
ソナチネ ハ長調~第1楽章(モーツァルト)
小犬のワルツ(ショパン)
雨だれの前奏曲(ショパン)
乙女の祈り(パダジェフスカ)
革命のエチュード(ショパン)
別れの曲(ショパン)
春の歌(メンデルスゾーン)
軍隊行進曲(シューベルト)
パデレフスキのメヌエット(パデレフスキ)
ワルツ 変イ長調(ブラームス)
トロイメライ(シューマン)
亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー)
アラベスク第1番(ドビュッシー)
幻想即興曲(ショパン)
「月光ソナタ」~第1楽章(ベートーヴェン)
ラ・カンパネラ(リスト)

■美しきヴァイオリン名曲集
タイスの瞑想曲(マスネ)
ユーモレスク(ドヴォルザーク)
チャルダッシュ(モンティ)
中国の太鼓(クライスラー)
チゴイネルワイゼン(サラサーテ)
思い出(ドルドラ)
美しきロスマリン(クライスラー)
歌の翼に(メンデルスゾーン/ハイフェッツ編)
熊蜂の飛行(リムスキー=コルサコフ)
愛の喜び(クライスラー)
愛の悲しみ(クライスラー)
G線上のアリア(J.S.バッハ/ウィルヘルミ編)
ロマンス ヘ長調(ベートーヴェン)
メロディ(チャイコフスキー)
愛のあいさつ(エルガー)
夜想曲第20番(ショパン/ミルシテイン編)
タンゴ(アルベニス/クライスラー編)
エストレリータ(ポンセ/ハイフェッツ編)

■様々な楽器のための名曲集
白鳥(サン=サーンス)
夢のあとに(フォーレ)
アルルの女~メヌエット(ビゼー)
泉(アッセルマン)
アルハンブラの思い出(タルレガ)
禁じられた遊び(スペイン民謡)
ジョスランの子守歌(ゴダール)
シシリエンヌ(フォーレ)
ハンガリー田園幻想曲(ドップラー)
3つのロマンス~第1番(シューマン)
精霊の踊り(グルック)
調子のよい鍛冶屋(ヘンデル)
小フーガ ト短調(J.S.バッハ)
かっこう(ダカン)
クラリネット五重奏曲~第1楽章(モーツァルト)
管弦楽組曲第2番~ポロネーズ(J.S.バッハ)
ブランデンブルク協奏曲第2番~第3楽章(J.S.バッハ)

■聴きつがれる世界の名歌集
なつかしき愛の歌(モロイ)
庭の千草(アイルランド民謡)
埴生の宿(ビショップ)
夜の調べ〔グノーのセレナ―ド〕(グノー)
故郷の人々(フォスター)
帰れソレントへ(デ・クルティス)
オー・ソレ・ミオ(ディ・カプア)
歌劇「リゴレット」~女心の歌(ヴェルディ)
歌劇「カルメン」~闘牛士の歌(ビゼー)
歌劇「魔弾の射手」~狩人の合唱(ウェーバー)
歌劇「蝶々夫人」~ある晴れた日に(プッチーニ)
ヴィリアの歌(レハール)
アニー・ローリー(J.D.スコット)
ロンドンデリーの歌(アイルランド民謡)
野ばら(ウェルナー)
ローレライ(ジルヒャー)
エレジー〔悲歌〕(マスネ)
アヴェ・マリア(J.S.バッハ/グノー)
野ばら(シューベルト)
モーツァルトの子守歌(フリース)
アレルヤ(モーツァルト)

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