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【演奏家によって再現される芸術】好みの演奏家をみつける

クラシック音楽が、楽譜を通しての再現芸術。

演奏によって、色々と違ってくること。

聴き比べてみると、個性やら、発見やら、感動やらがあることを、ご紹介してきましたが、締めくくりとして、こんなことを、お勧めしてみようかと思います。

仮に、演奏に興味をもち、特に、この面から、クラシック音楽にアプローチしようと思う人がいたら、これまでの聴き比べや、名演奏、個性的な演奏等の探究に加えて、もう一つ、

「自分好みの演奏・演奏家をみつける」

事を、心がけてはいかがでしょうか。

というのも、興味をもち、あれこれと聴いていると、当然、耳が肥え、何が、どう違うかの区別だけでなく、

「この曲は、このように演奏したほうがよいのではなかろうか」

といった、自分なりの理想的な演奏を思い描くようになってきます。

そして、それに近い演奏をする人も、必らず現れてくるからです。

そうなると、スポーツ等の場合と同じ様に、いつの間にか、応援したくなる演奏家が見つかる筈。

あれこれと聴いてみたくなるのが自然で、無意識のうちに、これはファンになったり、パトロンになった気分で、音楽が楽しめるのです。

つまり、こちらは演奏できなくても、それに代って、思いどおりに演奏してくれる分身を持ったようなもので、対象として選んだ演奏家も 当然、あるレベル以上の人(相当の音楽体験をした耳で選ぶのであるから)。

若手だったら、その将来性も楽しめるし、長く続ければ、その演奏家に関する専門家にもなれるというわけで、クラシック音楽の楽しみが、一段と深まるからです。

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