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【クラシックとはどんな音楽か】思わず笑ってしまう曲もある

クラシック音楽が好きな人は、あれこれと言うかもしれないけれど、邦楽・洋楽・演歌派や、敬遠派の人に言わせると、やっぱり、堅苦しい、というのが、クラシック音楽のイメージではないでしょうか。

そんな感じで、どうも、とっつきが悪いし、気軽に付き合うことができない。

ロックを聴いたり、落語を聴くような感覚で、付き合うことができたら、同じ音楽として、それほど、敬遠することもないのにね、な~んて、人がいるかもしれなませんよね。

実は、そんな感覚で楽しめる曲が、クラシック音楽には、たくさんあります。

いくつか挙げてみると、例えば、さかりのついた猫が、呼び合うような、愉快な二重唱曲、ロッシーニの

「二匹の猫のふざけた二重唱」

とか。

蚤(のみ)に食われた痒さを、笑いでごまかそうとする、ムソルグス キーの歌曲

「蚤の歌」

とか。

ロックよりも、もっと歯切れのよいリズムが魅力的な、ハチャトウリアンの

組曲「ガイーヌ」 剣の舞

とか。

同じく、軽快なズッペの

喜歌劇「軽騎兵」序曲

や、ロッシーニの

「ウィリアムーテル」序曲(スイス軍隊の行進)

と。

くるくると自分の尻尾を、追いかけて廻る犬を描いた、ユーモラスなショパンの

ワルツ第6番 変ニ長調 「子犬のワルツ」 Op.64-1

とか。

終わりまでくると、また、繰り返すようになっていて、楽譜上では永遠に終わらないヨハン・シュトラウス2世の

「常動曲」

とか。

やけになって、鍵盤を叩くような、激しい打鍵が特徴のプロコフィエフの

ピアノ・ソナタ第7番「戦争ソナタ」第1楽章

ピアノ・ソナタ第7番「戦争ソナタ」 第3楽章

とか。

「犬のためのぶよぶよとした前奏曲」

「千からびた胎児」

「梨の形をした三つの小品」

といった風変わりな題名ばかりが並ぶ、エリック・サティの一連の作品。

主題曲として使った映画の題名が、いつの間にか曲名になってしまったショパンの

「別れの曲」

とか。

淫らな感情を起させると、演奏が禁止されたこともあるスクリャービンの

交響曲第四番「法悦の詩」

とか。

列車の時刻表を歌詞にした合唱曲、クシェネクの

「サンタ・フェ・タイムテーブル」

とか。

二小節二六拍(一分あまり)の短いフレーズを、しつこく、ゆっくりと八四回(一五時間以上)も繰り返すサティのピアノ曲

「ヴェクサシオン」

とか。

正に、”いらだち”、”いやがらせ”の意味。

演奏者が、一人ずつ、退場していってしまう、ハイドンの

交響曲第四五番「告別」

とか。

そして、「構造的にもいろいろなものが」の項に登場した

「音楽のサイコロ遊び」

「四分三三秒」

組曲「動物の謝肉祭」序奏と獅子王の行進曲

組曲「動物の謝肉祭」大きな鳥籠

組曲「動物の謝肉祭」白鳥

組曲「動物の謝肉祭」フィナーレ

「おもちやの交響曲」第1楽章

「おもちやの交響曲」第2楽章

「おもちやの交響曲」第3楽章

「タイプライター」

等々、ちょっと、挙げただけでも、結構、色々な曲があるのに、びっくりさせられるのではないでしょうか?(^^♪

実際に聴いてみると、

「へえ~つ、クラシック音楽にも、こんな曲が?」

と、思わず笑ってしまうことがある。

他にも、少なくとも、こういう曲を聴いている限りにおいては、堅苦しい等というイメージは、沸いてこないと思うのですが、皆さんは、どう思われますか?

この点については、クラシック音楽の曲数の膨大さ故の出会いに、もしかしたら、問題があるのかもしれませんね(^^;

【参考図書】
「クラシック音楽の歴史」(角川ソフィア文庫)中川右介(著)

「ごまかさないクラシック音楽」(新潮選書)岡田暁生/片山杜秀(著)

「西洋音楽の正体 調と和声の不思議を探る」(講談社選書メチエ)伊藤友計(著)

【季節とシチュエーションに応じたクラシック音楽】

Spring Classical Music ~ 春のクラシック【春を感じるお出かけ、お花見、休憩タイムのBGM】

Summer Classical Music~夏のクラシック【バカンス、お昼寝、夕涼みのBGM】

Autumn Classical Music ~ 秋のクラシック【お散歩、カフェ、ひとやすみのBGM】

Winter Classical Music ~ 冬のクラシック【冬の散策、雪見、お部屋で過ごすBGM】


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