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【小牧幸助文学賞】20字小説応募作品集(増補改訂版:○○小説シリーズ)

「小牧幸助文学賞」に応募させて頂きますね(^^)

よろしくお願いいたします。

(Yusuke Suzukiさん撮影)

【増補改訂版:○○小説シリーズ】

注)☆印を追加または改訂

口蓋が進化した世界で今生の味求め彷徨う。 (SF小説)

実は、全てのモノが何れいなくなるんだよ。 (エンターテイメント小説)

『ピカソの顔』展で作品「%-~」を観た。 (オマージュ小説)

くらいやがれ!最高潮超必殺技マジ殴りを! (ギャグ小説)

大事なんだよ。それの何が好きかどうかが。 (キャラクター小説)

情景は常に其処にあり、どう見るかだけだ。 (ゴシック小説)

あなた水の泡自由形金盥の優勝候補なのよ。 (コメディー小説)

世の中ルートばかりが溢れ乱すのは簡単さ。 (スパイ小説)

崖から身を投げ翼生やせず躯となったS氏。 (スラップスティック小説)☆

残酷な天地陸海空共に皺も残さず整理した。 (ダークファンタジー小説)

暗黒世界が好むのは、国民の無関心と忘却。 (ディストピア小説)☆

我が為に光る牙型に欠けた月の白き夜には。 (テーマ小説)

東・旭日刃。西・残日獄衣。北・天地灰尽。 (ドリーム小説)
(山本元柳斎重國 「万象一切灰燼と為せ 卍解 残火の太刀」より(南・火火十万億死大葬陣))

理由なく行動し常に理由を探す与太郎の街。 (ナンセンス小説)☆

三千世界で俺は匿名になり陽の下影になる。 (ハードボイルド小説)

海、空、太陽。他に何もない冬の朝唇触る。 (ハーレクイン小説)

ワークアウトは腕挙だ。男の価値は自壊さ。 (バイオレンス小説)

シャチ対策で🐧が🤣を一人蹴り落とす。 (パロディ小説)

分からない時心と頭が表情一つ分離れてた。 (びっくり小説)☆

取戻せ衝動!🔨持つと皆が🍄に見えた。 (ブラックユーモア小説)
(病名:スーパーマリオブラザーズ症候群)

未来は一直線で訪れないから、日々+1‱。 (プロトピア小説)☆

女の子になっちゃうところはぁ~ここかな? (ボーイズラブ小説)

雨上がりの空キラリ。虹の色ってどんな味? (ボカロ小説)

知ってるか?家畜より狩る獲物が旨い事を。 (ホラー小説)

人。喉元を過ぎた途端に忘れてしまう生物。 (モデル小説)

When we started out。 (ユートピア小説)☆
(映画「俺達に明日はない」の美しいセリフより)

文化が私達により豊かな人間性を齎すのか。 (ラジカル小説)

あなたでよかった。ずっとそう願っていた。 (ロマンス小説)

誰もが心の中で思うなら世界は平和だった。 (ロマン小説)

男てえのは理屈じゃねぇ理屈じゃねぇんだ。 (悪漢小説/ピカレスク小説)

(Botchanさん撮影1)

1日24時間しか与えぬ神に悔悛できぬは! (暗黒小説/ノアール小説)

反省は後で構わない!今度こそ私が助ける! (異世界小説)

未だ見ぬ私よ、ようこそ。示すなかれ語れ。 (移人称小説)

乱世の姦雄修短は命なりを知り決を留めず。 (王朝小説)☆

明日だけが未来じゃないなら時を生きよう。 (家庭小説)

止る事を赦してくれず白紙の地図を歩く男。 (科学小説)

自分に酔えず他人を酔わせる等できやせぬ。 (花柳小説)☆

稗官曰「人の時闇より刹那く必ず発狂す」。 (怪異小説)

黒々と蟠るモノの底深く不条理な一寸の間。 (怪奇小説)

Saw!Whatchamacallit。 (海外小説)
(翻訳:のこぎり!「え〜、何だっけ?」)

細流を厭わない河海の青さに心を染めたい。 (海洋小説)

批評は否定じゃない。いざ、うたの戦場へ! (学園小説)

闇鍋に舌焼かれカワヤツメを放ち復讐せり。 (滑稽小説)

善事を行い知らぬ間に悪事をやってのける。 (勧懲小説)

合さる手重く、ずれゆく息早く、汗纏う背。 (官能小説)

全てを賭けても足りず、これが現実なのか。 (観念小説)

残酷非道を徹す強弱すら自由自在に選べた。 (恐怖小説)

完全数三兄弟(疑似・概)物語。準を探せ! (教養小説)

誰の間にも感情が二つ三つ余分に置かれて。 (驚き小説)☆

さあ、終えようか。私達の戦いを、時代を。 (筋のない小説)

こいつだけは本気で倒さなければならない。 (空想科学小説)

神が沈黙した暗闇の荒野を切裂き船を出せ。 (寓意小説)

覚えとけ。損が嫌なら人一倍読み考え抜け。 (経済小説)

悪なさぬ手が易易とこの世の箍外し堕ちた。 (警察小説)

絵の美しさという様なものも無いのだろう。 (芸術小説)☆

三見(自分・相手・鳥瞰)一体を極めたり。 (芸道小説)☆

死の際を知り臆病になりても前に出る胆力。 (剣豪小説)

谷崎の様に欲するままに精一杯貪りてさえ。 (鍵小説)

葦原千五百秋瑞穂の国は王たるべき地なり。 (幻想小説)

時空間や枠組みをずらして文学は予言する。 (現在小説)☆

コンビニでバナナに声かけられて振返る私。 (三文小説)

路有る所空缶転がり草の名も知らず生きる。 (私小説)

花を摘むが如く自由を求め小説が詩に還る。 (詩小説)☆

(Botchanさん撮影2)

大丈夫だ・・・未来はもう動き出している。 (児童小説)

価値ある敵だからこそ全力で叩き潰さねば。 (時代小説)

私を引き摺り下ろせ。私を引き摺り下ろせ。 (実験小説)

しょこたんのらいティンぶぎは今日も吐出! (実名小説)

6÷2(1+2)を解く気も起きなかった。 (実録小説)

夜汽車の窓の景色が車内と同じと気付く瞳。 (写実小説)

優しい蒼天の奥は何を呼ぶ。夢の名残りか。 (社会小説)

この世に説明のできないという余白を残す。 (社会派推理小説)

赤きハンカチが路傍に括られず落ちた山里。 (書き下ろし小説)

「いいお天気ね」「ほんとにいいお天気」。 (書簡体小説)

校舎は時に迷宮となり、柔かき傷を見せる。 (少女小説)

涕掌に溜めて少しだけ海に近づけた日の事。 (掌編小説)

冷たいコーラは唯の冷たいコーラじゃない。 (心境小説)

残り過ぎ蛇行する時間が微笑みに似ていた。 (心理小説)

文学愛好家の幸福は、書く幸せと読む幸せ。 (新しい小説)☆

死がその角度をとる時、人生も夢のまた夢。 (深刻小説)

情熱を内に秘めたリリカルなピアノの陰で。 (神秘小説)

事件現場に長さが35キロほどある野菜が。 (推理小説)

己の利害が絡んでこそ、人は本気出しよる。 (政治小説)

精神的な価値なんて胡散臭い宗教と同じさ。 (青春小説)

安寧無く既に新たな問題が始まった神の国。 (戦争小説)☆

穴あれば埋めたくなる。つい埋めたくなる。 (前衛小説)

反意語を持たない杳い日は明るさに満ちて。 (大河小説)

マフラー巻かれジュリアンが少し微笑んだ。 (大衆小説)

美しい絆(懸命)≒言えない×想いの深さ。 (探偵小説)

人照らす色彩変われど、大地に人、夜に月。 (短編小説)

列について行く常識を一人拒みて歩く日々。 (中間小説)

玄関先やらなくていい宿題で喧嘩する母子。 (通俗小説)

帝は大和言葉の精華たる八雲の道の歌い手。 (天皇小説)

届かぬ位置に人の象になりし不可解な蝋梅。 (伝奇小説)

(Botchanさん撮影3)

風景を抜け出た私の輪郭が淡く空と交わる。 (田園小説)

いつから疑ってた?/これが専門なんです。 (倒叙小説)☆

無理が可能性を伸ばすの。もう一歩、前へ。 (読み切り小説)

降誕祭。一年に一度≪一生に一度になあれ。 (日記体小説)

生まれが違えど虎狼の族は今も生きていた。 (忍者小説)

君の武器を取る権利。その力行使するかね? (反軍小説)☆

人には眇眇たる群であろうとも必要なんだ。 (反小説)

曖昧に時を過ごす理由を曖昧に考え始めた。 (反推理小説)

あなたを許すことができるのはあなただけ。 (反戦小説)☆

ハンデは不平等に負わされる。 わかるか? (犯罪小説)

静けさを啄む誤報の雨が牽強付会も拒む刻。 (悲惨小説)

「你有种」「不打不相识嘛」「后会有期」。 (稗史小説)
(翻訳:「勇気のある男じゃねぇか」「戦わなければ知り合わなかった」「また会おう」)

あなたは味のなくならないチューインガム。 (百合小説)

時代が人の魂に仮託した熱が地上を満たす。 (評伝小説)

勝つ気なら貴様の負けは貴様自身が背負え。 (武道小説)

死に至る生を恐れているから死が怖いのよ。 (風刺小説)☆

過ぎゆく時に足音だけ残して呑まれる日々。 (風俗小説)

誤解へ導く世界観を事前に構築してあげる。 (暴露小説)

一穂の灯で照らし擦り難き星の棺に聴く夜。 (冒険小説)

悲しみ方足りずに祈りの形を求め旅立つ日。 (本格小説)

白き十字開く時、現れる汀に虚の静寂満ち。 (本格推理小説)

生きてるんじゃない。ただ存在してるだけ。 (翻訳小説)
(原文:It doesn't live. It just exists.)

じっと静かに糸垂らし心を釣り上げてるの。 (未来小説)

意志と選択で生きていると思うのは暗愚だ。 (問題小説)

明日の果てのその果てに待つ形の無きモノ。 (予測不可能小説)☆

日の往還。咲いてくれた碇草と夜の鞦韆。 (歴史小説)

プレゼント(現在)を持つ男もっと好きよ。 (恋愛小説)

言葉の淵にランプを置く。ランプが縁で絆。 (連続テレビ小説)

伊坂さん。地球を回してるのローンだよな。 (枠小説)

心に触れる前に爪を切っておくべきだった。 (鬱小説)

(Akiomi Kurodaさん撮影)

【参考記事】

【参考図書】
「新しい小説のために」佐々木敦(著)

「新しい文学のために」(岩波新書)大江健三郎(著)

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