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疲れてきそうな週の後半こそ、朝一番でオフィスにGO♪

ただ、慌ただしいだけなんだけど、ね^^

ちょっと振り返りも兼ねて、世界の中で、自分の行動による結果に責任をとれる人は、果たして何人ぐらいいると思いますか?

例えば、以下の様な責任の取り方が考えられますよね。

①失敗しても、うまくいかなくても人のせいにしない。(結果責任)

②他人に迷惑が及んだら自分の責任であやまる。(謝罪責任)

③何かなおさなければならないものが出てしまったら自分の責任で直す。(賠償責任)

④自分の責任ででは無理があり、助けが必要になったときには、自分で助けをお願いして、最後まで見届け、助けてもらった人にはお礼をする。(最後まで段取ることの責任)

例えば、10億ドル以上の投資を必要とする巨大なプロジェクトに携わった経験のある方なら、この①~④項の責任が自責・他責含めて多重的に発生した経験を、お持ちではないでしょうか?

英オックスフォード大学の経済学者ベント・フリウビヤ氏は、「全てのプロジェクトリーダーは、こう問うべきだ。数多く集めれば大きなものを組み立てられる、小さなものとは何だろうか?」と話していたことが、とても印象的でした。

【スペイン・ビルバオのグッゲンハイム美術館】
建設に着工する前、2年間かけてさまざまな設計を試し模型を改良した。

同氏は、巨大プロジェクトが失敗する多くの方法と成功する数少ない方法について、「How Big Things Get Done(大きい仕事をいかに成し遂げるか)」にまとめています。

「How Big Things Get Done : The Surprising Factors Behind Every Successful Project, from Home Renovations to Space Exploration」Flyvbjerg, Bent/ Gardner, Dan

生憎、翻訳版が無いので、もし、興味がある方は、読んでみてください。

【参考動画】
How Big Things Get Done with Prof Bent Flyvbjerg

本書に書いてある点で、私の経験からも納得できた点としては、「内容をばらしてしまうなら、大きい仕事は極めて失敗しやすい。」ということ。

(1)コストがかかりすぎ

(2)遅々として進まず

(3)期待を裏切ることが多すぎる

これが同氏の言う「巨大プロジェクトの法則」です。

・予算オーバー

・時間オーバー

・期待外れ

何度も何度も繰り返される。

仰る通りで、頭が痛いです(^^;

巨大プロジェクトの法則は、住宅の改築(リフォーム)を経験した人には、理解頂けるかもしれません。

さて、巨大プロジェクトに関する同氏の研究は、3つの悲しい数字に集約されています。

・予算内に収まる割合:47.9%

・予算内かつ期限が守られる割合:8.5%

・予算内かつ期限が守られ、想定された利益が出る割合:0.5%

つまり、99.5%が何かしらの形で失敗するというのは、実に残酷な話なんですね(@@)

でも、これらのデータですら、誤解を招きかねず・・・・・・

国内以上に、海外における巨大プロジェクトの実態は、実際の結果から推定すると、見かけ以上に暗いのが実情です。

毎日が、失敗の波状攻撃に襲われ、防戦一方の展開もザラにありましたね( 一一)

去年と一昨年が、そんな感じでした。

もう失敗だらけで、お腹いっぱい(爆)

その原因としては、巨大プロジェクトの複雑さや目新しさ、難しさがそのリスクを高め、契約ミスも重なると、驚くほど極端な結果になりやすいことがあげられます。

同氏はプロジェクトリーダーたちに、巨大プロジェクトを成功させられない理由は、簡単だと告げていて、「それは人間だからだ。」と身も蓋もない結論を述べていました(^^;

まあ~、そうではあるんだけど、ね。

その失敗を予めリスクヘッジするには、プロジェクトが、ただ失敗すると予想するのではなく、相当な確率でどうしようもない大失敗に陥ると予想すべきだという視点が重要だと、同氏は指摘しています。

確かに、人間は、生まれつき楽観的です。

経験的に理解頂けると思いますが、人間は、これからやる作業を終えるのに必要な時間を過小評価しがちです。

これは、計画錯誤と呼ばれており、この認知バイアスの餌食になる回数を、どの程度減らすことができるか。

また、われわれは、常に、以前のミスを無視し、今回とは違うと自分に信じ込ませ様とします。

さらに、現実を複雑にする権力の力学(パワーダイナミクス)や競争力の影響も、そこに作用するから、めちゃくちゃ厄介になってきます(^^;

巨大プロジェクトに限らず、どの様な仕事でも、必ずしも管理の行き届いた環境下で行われるとは限らず、心理面のほか、政治にも悩まされるから、更に、状況が複雑化して行きます。

では、大きな仕事を成し遂げるにはどうすればよいのか?

ここで必要な事は、発想の転換です。

言い換えると、視点を切り替えること。

つまり、99.5%が失敗することよりも、0.5%が成功する理由に着目すれば良いということです。

同氏の得た教訓は、巨大かどうかにかかわらず、いかなる種類のプロジェクトにも当てはまり、且つ、この視点は、個人的にも、社会的にも、とても参考になります。

中でも価値のある助言は、以下の二つです。

第一の助言は、ゆっくり考え、迅速に行動すること。

第二の助言は、仕事をシンプルにして、それをモジュール化する仕事のやり方を見つけること。

この2点は、実際に私が携わったプロジェクト内の業務に取り入れ(システム化)て運用してみましたが、改善の余地は、まだまだ有るものの、ひとつの成果として報告可能なレベルでした。

ただ、この様に、各種の改善を図ってとしても、完全に、失敗をゼロにはできません。

そこには、必ず、人が介在するからです。

【関連記事】
≪失敗≫
https://note.com/bax36410/n/ncaabc2c90616

≪放っておくと失敗は成長する≫
https://note.com/bax36410/n/nc530497d3962

では、なんでも自分の行動に責任が伴うのなら、何も行動しなければいいのかとなると、そうではなくて。

何も行動しないということによる結果も人のせいにはできませんよね。

何をどうするかを自分で考えるという大切な責任につながると思います。

そこで、自分の胸に手を当てて、過去を振り返ってみてください。

身近な例で言えば、人は、他人の至らぬ所を見つけて、攻撃することは得意なんですよね。

他人のことだから、とても冷静に見えているからなんでしょうけど。

逆に、自分や身内のことになると、まず守り、かばい、否定する姿勢が、よく見受けられます。

それは、行き過ぎなければ大切な行為なんですが。

どうして客観的に見ることができないのだろうかって思ってしまうことって多いと思うんです。

「責任を取れ」と他人を指しているあなたの指は、回りまわって自分を指していることと一緒です。

他人に言う前に、自分を客観的に見てみませんか?

あなたは、この社会に生きて、人として、きちんと責任を果たしているのかどうか。

多少の失敗は、人間誰だってあります。

その失敗に気づいたときに、やり直せばいいだけのことです。

会社に文句を言い、家族や友人に不満を抱き、自分の今を哀れんでいてもしょうがないでしょ。

「今は仮の姿、本当の自分はこんなんじゃない。」

あなたの胸にくすぶっている思いは幻想であり、現実から逃亡しようとしていることを、今一度、気づいてほしいと思います。

今の姿は、あなたの本当の姿であり、現実に苦しみ、もがいていたとしても、その現実をしっかりと見据えながら、自分がやりたいと思っていることを、実現していきたいものです。

まずは、自分の頭を整理して、自分の思い描く未来を、メモ書きでいいので、書き出していきませんか?

将来の自分、5年後、3年後、1年後、半年後、1ヵ月後の自分を、逆算してみてください。

1ヵ月後の自分になるために、今、何を始めるのか、おのずと見えてくるだろうって思います。

もし、その目標が変わったとしても、軌道修正すればいいだけ。

あなたの人生は、あなたが主役なのだから、いつでも、何度でも変更することができるんですよ。

夢は捨てないで、たとえ時間がかかっても、今動かないと、何も始まらないから(^^)

人は、混沌と続く毎日を繰り返しながら、目の前に起こる問題を1つずつクリアし、なりたい自分像に近づいていくものです。

何事もすぐに変化することはないと思います。

少しずつ少しずつ、小さな波が押し寄せ、やがて大きな波となる感じ。

それは小さな波をクリアしていく責任を取れる人のみ、訪れる波であると思います。

人にとって日常生活が一番学ぶことができる場であり、魂の成長は、この日常生活によって起こります。

あなたが、悩み、苦しみ、考えて、1つずつクリアしていくその姿が、魂を成長に導いてくれます。

現実から逃げることなく、責任転嫁しないで、生きていきたいですね(^^)

J・D・サリンジャーは「ライ麦畑でつかまえて」の中で「何でもそうだが、あんまりうまくなると、よっぽど気をつけないと、すぐこれ見よがしになってしまうものだ。そうなったら、うまくも何ともなくなる。」と書いていました。

「ライ麦畑でつかまえて」(白水Uブックス)サリンジャー,J.D.(著)野崎孝(訳)

自分のためにすることと、自己満足は違うってこと。

自己満足は、「今この瞬間の自分」という一点を満たすためだけど、自分のためにすることは、「今後の自分」という今の自分の延長線上に沿うことになります。

今の自分は導線で「今後の自分」に通じている。

これ見よがしは自己満足であり、うまくやる人は、自分のためにしているから、自分の導線に沿ってずっと楽しく続けられるんですよね(^^)

失敗をミニマム化するために、まずは、やること整理で能率アップ!しなきゃ、ね!

【参考記事】
職場の「行動せず、愚痴を言いたいだけの人」が迷惑な件について。
https://blog.tinect.jp/?p=59082

会社で嫌われる愚痴について。
https://blog.tinect.jp/?p=24200


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