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【クラシックとはどんな音楽か】想像・感性で聴く音楽

クラシック音楽の輪郭が、朧気ながらでも分かり始めてくると、それを書く作曲家が、

「他人と違うものを」

と、心がけるプライドの高い人たちであることも、理解できるのではないでしょうか。

そういう彼らによって、書かれた作品だからこそ、独自の個性として評価されたし、歴史にも残ったものと推定されます。

それはそれで、理解も、納得も、できると思います。

しかし、まだ、正直なところ、解らない部分があると思われます。

大半を占めるという器楽や、管弦楽の作品を、聴いていると、それが、何を表わしているのか?

それらの知識のない自分には、さっぱりわからない。

響きや、ムードが、いいなあ~ぐらいしか分からず、つい眠くなってしまう(^^;

邦楽・洋楽・演歌派や、敬遠派の人たちも、多分、同じ感じ方を、しているんじゃないでしょうか。

一体、こういうクラシック音楽って、どういう聴き方をしたら、解ったことになるのだろうか?

と、まあ、こんな考えの方々も、いらっしゃるかもしれません。

それは、音楽そのものと、真摯に向き合った時に感じる、正直な感想なのだろうと思います。

納得いく理由なり、対処法が有れば、すんなりと、好きになれる筈だと思われますが、それが見つからなければ、

「どうせ、エンターテインメントだ。なにも無理して聴くこともない」

と、敬遠することになる。

好き・嫌いの、言わば、分かれ目である点ではないかと考えます。

この点について、私自身は、こんな風に理解しているのですが、みなさんは、どうでしょうか。

つまり、どんな作曲家も、

「書きたい」

という感興が湧いて、作曲を行なうのは当然です。

そのときのことを想像してみるなら、嬉しいからということもあるだろうし、悲しいからということもあるかもしれない。

或いは、何かに刺激を受けてとか、頼まれて、金が必要で、突然ひらめいて、等々、色々な動機があるに違いありません。

しかし、そのことを書き残し、だから、この曲は このように演奏し、このように聴いて欲しいと、明らかにしてくれた場合は良いとして、そうでない場合は、いったいぜんたい、どうしたらよいか?

それなりの手がかりは、求めるとしても、なお、解らない、多くのクラシック曲の場合、これは、もう、想像・空想して聴くしか、手がないのではないでしょうか。

この点は、クラシック音楽に限らず、創作作品全体に言えることだと思います。

空想の内容は、色々ではないかと思います。

この作曲者は、どんな人だったのか。

いつ、どんな時に、どんな心境で、誰のために、どんな結果を予想しながら、どんな場所で作曲したのか等々。

聴いている音楽を手がかりに、あれこれと想像してみる。

すると、自分なりに、曲や作曲者の姿が、何となく見えてくるかもしれません。

正しいかどうかは、もちろんわからないんだけどね。

しかし、そうした想像を繰返していると、クラシック音楽が、決して、神によって創られたものではなく、同じ肉体をもち、悩みや、苦しみもしたに違いない人間によって書かれた創作品であるこに、気づくことができるかもしれません。

ただ 理由もなく、音を連ねただけでないことが、なんとなく、納得できるようになる感じでしょうか。

感性の上で、作曲家たちに、近づく、とでもいう感じと言えるかもしれませんね。

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