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詩について

10代から音楽をやっているけど、歌詞については長らく軽視してきた。
バンドの曲用に自分で作詞したこともあるけど、重点の置き方は、サウンド=9、歌詞=1くらいだったと思う。

そんな状態が少し変化したのは、帰省した際に泊まったホテルの部屋に置いてあった絵本を読んでからだ。

絵本と言っても、地元の詩人である中原中也の詩に絵を付けたものだ。
中原中也については、多くの人がそうであるように「汚れちまった悲しみに」という詩が有名だということくらいしか知らなかった。
友人に勧められて詩集を買ったこともあるので、他の詩も目にしたことはあったが、さっと目を通して終わっていた。

そんなわけで、ホテルに置いてあった絵本もパラパラと読み流して終わるはずだったけど、ひとつの詩が何故か強烈に刺さってしまった。
「夏の日の歌」という詩だ。

何故そんなに刺さったのか理由はわからないし、内容もきちんと理解できているとも思えないけど、心の内側にグッと入り込まれたような感覚。
「感動しましたぁ~♪」みたいなのとは別の次元の揺さぶられ方だった。

それ以来、少しずつだけど詩への興味が高くなってきて、今も続いている。
音楽とは離れたところにある、それ単独で成り立っている詩の方に特に惹かれるけど、歌詞にも耳を傾けるようになってきたかな。

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