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【きゅうり栽培完全ガイド】1株から100本採る方法

庭の小さい畑でも1株からきゅうり100本採ることが出来る。
ようするに100本採れるっていうのは5月後半から8月までの3ヶ月とちょっとで毎日1本きゅうりが採れるってこと。
もうきゅうりいらんわ…ってなるぐらい採れるよ。

キッチンには常にこの量がある…

うちは去年2株で300本ぐらいのきゅうりを収穫!
最盛期は毎日コレぐらい…

最盛期には2日1回10本ほど採れる

このnoteではそんな栽培方法を最初の土作りから収穫、管理方法まで余すとこなくお伝えします。

これを最後まで読めば小さい畑でのきゅうり栽培がすべてわかるきゅうり栽培完全ガイドになってるので最後まで見てください!

ただ、耐えていただきたいのはこのnote6500字と超長くて読むのが面倒なこと…
全部お伝えしようと思ったら超大作になってしまいました。

なので、全て読みきらなくて大丈夫!
項目を目次に分けてるから知りたい目次をタップしてその内容に飛んでね

このnoteはインスタのハイライトにずっと置いておくのでInstagramで@baw_saien をフォローしとくとすぐ見返せるから便利だよ!

きゅうり栽培の専門書のように使ってくれたら嬉しいです!

このnoteの使い方

こんな感じで使ってもらえたら便利です。

最後に【特典】も用意

最後に特典の受け取り方法も書いておくので、最後まで読んでみてね。
長過ぎるわ!!って方は目次で「おわりに」まで飛んでください。
※おすすめは一度通してこの記事読んでから受け取ってもらうこと。内容が頭に入りやすいです!

それでは【きゅうり栽培完全ガイド】1株から100本採る方法の内容どうぞ↓

①土作り(土をフカフカに)

目的:土をフカフカにすること

土をフカフカにすることで根っこの張りがよくなるよ。

野菜にとって土は家みたいなもの、その土が暮らしやすい環境じゃないと野菜は育たない。
なので、土作りは地味だけど一番大事

そして、その土をフカフカにしてくれるのは「微生物」

微生物はすでに土の中にいる。でも今回は微生物資材を入れることで微生物の力を最大限借りて土作りをしていくよ。


有機物投入

有機物っていうのは、落ち葉、野菜の残渣、籾殻などの分解されていないもの!
微生物のエサ(食事のお米)になるものだよ。
我が家では冬に栽培してた春菊をそのまますき込みました。

米ぬか投入

投入する量:300g(1㎡あたり)

米ぬかは微生物のエサ(食事のおかず)になる資材。
精米所の横の米ぬかハウスから無料でもらえる

有機物と米ぬかを投入することで土の中にいる微生物達を活性化させるとどんどん土が柔らかくなっていくよ。

土作りをやる時期は「冬」ということもあって微生物の働きがいまいち。
なので微生物達の動きにブーストをかける役割が次の資材!

カルス投入

投入する量:30g(1㎡あたり)。だいたい一握り

正式名称は「カルスNC-R」。これは微生物資材。
これを入れると残渣の分解速度が高まってより土をフカフカにしてくれます。
僕もカルスを入れてからは土が柔らかくなったのが実感できるぐらいの変化がありました。

注意点は籾殻などの硬いものや大きい残渣を分解する際に「窒素」を必要とすること。
カルスの公式ホームページにはカルスと同じ量の「硫安(窒素分のみの資材」を入れてねって書いてあるよ!「硫安」嫌だなって方は油かすでもOK。

よく混ぜる

カルスの中の微生物には直射日光を嫌う微生物もいる。
なので、土となじませるためによく混ぜてあげよう!


②土作り(元肥投入)

いよいよ植付け前の土作り!
植付け前の最低でも2週間前に終わらせとこう。

牛糞堆肥投入

投入する量:約3kg(1㎡あたり)

土をフカフカにする効果がある牛糞堆肥を投入。毎年入れることでどんどん土が柔らかくなってきたよ!

苦土石灰投入

投入する量:100g(1㎡あたり)

苦土=マグネシウムと、石灰=カルシウムの補給に必要!
こういう微量要素が野菜の成長には大事なのよ。

元肥(マグァンプK)投入

投入する量:200g(1㎡あたり)

毎年元肥にはマグァンプKを使ってる。
マグァンプKの特徴はゆっくり長く肥料が効果を発揮する!
9月まで育てるきゅうりには最適だよ。

リンサンが多いのも特徴。きゅうりの実付きをよくするよ!

有機肥料で育てるなら、油かすや鶏糞がおすすめ。

AG土力投入

投入する量:200g(1㎡あたり)

きゅうりの天敵「ネコブセンチュウ」の原因のセンチュウを捕食してくれる菌が入ってる!

コレ入れてからきゅうりのネコブセンチュウは一切なくなった!


③畝作り&マルチ張り

目的:畝をつくることで水はけ改善。マルチは乾燥防止、雑草防止、肥料流出防止。

土作り(元肥投入)したあとすぐやっとこう!マルチを張った状態で植付けまで待機するのがいいよ!

畝作りの手順

畝立て動画よかったらどうぞ↑

・よく耕す
・中央に土を寄せる
・平らにする
・土が崩れないように固める

小さい畑だと三角ホーがあると畝をたてるのにも便利。

マルチ張り

我が家はいつも黒マルチ!
シルバーマルチでも、白黒マルチでもいいよ。

マルチを畝全体にかけたら両サイドを足で抑えながらマルチが飛ばないように土をかぶせていく!

マルチはきれいにピーンとはるのがベスト!


④長期栽培できるオススメ品種

ぼくがいつも栽培してるのは脇芽に実をつけるタイプが中心。
今回は脇芽を伸ばすタイプの品種を紹介するよ!

シャキット(四葉きゅうり)

いぼいぼが特徴でシャキシャキ感が抜群に美味しい!
スーパーには出回らない品種だから家庭菜園で育ててみて。
いぼいぼすぎて嫁に痛いから嫌だと言われるのが難点…

夏すずみ

コレは一般的なきゅうり。
脇芽からたくさん収穫できるから、毎年この品種を作っています。

主枝に実がなるタイプのオススメ品種

主枝に実がなるタイプで有名なのが「なるなる系」。
なるなる系は短期決戦で、夏にもう一度種まきすれば晩秋まで収穫が楽しめる!
病気が出てもあまり気にしなくていいのがメリット。病気が出ても収穫が先に終わっちゃうから初心者さんにはオススメだよ!


⑤苗選び

これから半年間育てる苗だから慎重に選ぼう!
初期生育に関わってくるから苗選びも大事だよ。

大きすぎない苗(本葉3.5枚)

きゅうりの本葉が3枚から4枚ぐらい出てるものを選ぶといいよ。
理想は大きい本場が3枚と本場4枚目がでかけの3.5枚の苗。
大きすぎる苗よりも少し小さいなって思う苗がBESTサイズ。

苗が青々としてる

全体的に緑が濃い苗が元気な苗。
特に一番下についていてる双葉が緑のものが理想。
双葉はよく黄色くなってる苗もあるよ。

根っこが白い

ポットの底から見える根っこが白い(黄色くない)苗が理想。
黄色のは根っこは根腐れしてるかも…
ポットに対して苗が大きすぎる場合も根っこが黄色ことがあるよ。

接ぎ木苗

家庭菜園でやるなら少し値段は高いけど、接ぎ木苗がオススメ!
病気に強い台木を使ってるから、根っこから吸い上げる時にフィルターの代わりになって病気に強いよ!

なので接ぎ木苗は深植え厳禁!
フィルターの役割がなくなるよ。


⑥植付け

ここまで来たらようやく植付け!
植付けの手順を解説していくよ!

植付け間隔

苗と苗の間隔は50cm以上あける。

きゅうりは上にたくさん茂るから株間は広いほうが後の管理がしやすいよ。
ここで欲張ってギュウギュウに植えてしまうとツル同士が絡んで管理がしづらいよ!

マルチに穴をあける

マルチに穴をあける道具であけても、ハサミで切れ込みを入れてもOK!
植えれる穴をマルチに開けよう!

植え穴を掘る

苗のポットを試しに穴へ入れてみてポットの土と畑の土の高さが合うか確認してみてね!

高さはだいたい一緒がいいよ。
深く植えすぎると水が株元に溜まりやすい。

植え穴に水を与える

植える前に植え穴がひたひたになるぐらい水をあげよう!
初期の根の活着が良くなるよ!

持ってるなら活力剤(リキダスなど)を混ぜた水を与えるとより根張りがよくなるよ!

ニラを敷く(なしでもOK)

きゅうり苗を植える時植え穴にニラを数本植えるときゅうりの根っこから感染する病気を退治してくれる効果があるよ!

きゅうりの根っことニラの根っこを絡ませて伸ばしていく感じ!
去年コレやったけどネコブセンチュウは一切でなかったよ!

ニラが家にないって人はなくてもOK。

苗を植える

苗をポットから出して植える。
ニラを同じ穴に植える人は少し植え穴を深くしてポットの土と畑の土が平らになるように調整してね。

穴に苗を入れたら、隙間に畑の土を入れて株元を手で抑えて土とポットの土を密着させてね!

仮支柱を立てる

苗をただ植えただけだと苗がグラグラする。
なので仮支柱を立てて苗が揺さぶられないように支えてあげよう。

仮支柱は短いものでOK。我が家では1mぐらいの支柱を仮支柱として使ってるよ。

防寒対策

4月に植える人はまだ少し寒いから行灯でかこうといいよ!
ビニール袋や培養土の袋などの頭を切って筒状にして3本短い支柱を立てて上からかぶせる。
初期のウリハムシ対策にもなって一石二鳥!

水やり

植え付け後はたっぷり水やりしてあげてね。


⑦株高100cmまでのお世話

目的:苗をまっすぐ伸ばして、しっかりした親づるを作る

苗が蛇行するとその後の管理が大変。

行灯を外す

5月になると寒さもほとんどなくなってるはず!袋から顔だしてることもあるかも。

寒さがなくなっているのであれば、行灯を外してあげよう!そしてネットを張ってあげよう!

ネットを張る

きゅうりは放任すれば2m以上になる。そして脇芽もいっぱい出すので、全体を支えるためにネットを張っていこう。

両サイドの支柱の長さはは210cm。土に刺したら大体190cmぐらい出てる。
そんなの届かないっていう人は180cm支柱で160cmぐらい土から出てるでもOK。

きゅうりネットははるのが非常に難しい…
こんがらがってうまくきれいに張れない。
なので、きゅうりはそんなに株数しないよって方なら、100均のきゅうりネットがおすすめ!これは絶対絡まらない!

まっすぐ成長させる

これからどんどん上に伸びていくきゅうり。180cmぐらいで先端をちょん切る。先端をちょん切るまではできるだけまっすぐ伸ばそう。

蛇行すると子づる、孫づるの管理がめっちゃしづらい。
なのでネットに紐で誘引をこまめにしてあげよう!

5節目までの脇芽は採る

まずはきゅうりの収穫ではなく株を成長させることが最優先。
成長途中につく実や脇芽は採っていこう。

5節目までは取り除こう!

脇芽:主枝と主枝から生える葉っぱの間から生えてくる芽のこと

6節目から100cmまでの子づるは1葉摘心

6節目以降の子づるは葉っぱ1枚を残して摘芯。

早く収穫したい気持ちは抑えて、まずはしっかりした親づるを作るのが先。

6節目から100cmまでの子づるを1本遊びづるとして伸ばす

すべての子づるを摘心してしまうと「もう成長しなくてもいいの?」って感じて成長を止めてしまうことがある。

6段目から1mあたりで1本収穫終わりまで摘心せずにずっと伸ばす「遊びづる」を選定して伸ばす。

遊びづるは太くて勢いよく出てるつるが理想的。

※最終的には100cmから150cmあたりでもう1本遊びづるを選んで1株から2本遊びづるを残します。

伸びたツルはどんどんネットに麻ひもなどで結んで誘引してあげてね!

⑧株高180cmまでのお世話

目的:遊びづるを育てながら180cmぐらいで摘心

2本目の遊びづるを伸ばす

6節目から100cmの間から1本遊びづるを選んで、もう1本は100cmから150cmの間で遊びづるを選んで伸ばします。

この遊びづるも収穫が終わるまでは摘心しません。
※この子づるから伸びる孫づるは摘心してください!

手が届く範囲で親づるを摘心する

僕は身長が180cmあるので、だいたい190cmあたりで親づるの成長点を止めます。

親づるを摘心することで子づる、孫づるが一気に成長します。

親づるは少し伸ばしてから摘心するのをおすすめします。
僕なら200cmぐらいまで伸ばして190cmのところでカットします。

摘心した所付近を紐で誘引するので親づるの茎がまだ細いためうまく結べないことがあるからです。

下葉の摘葉

この時点で5節目までの脇芽は採ってるけど、葉っぱは残ってると思う。
この頃になると下の方の葉っぱの光合成する力が弱くなっている頃。

5節目より下の葉っぱは取り除いて通気性を良くしてあげよう!

もう少し株が大きくなってくれば、7段目ぐらいまでは主軸のみにしてね。

うどんこ病、べと病にかからないようにするために大事な作業だよ

ここまで苗を仕立てられれば、あとはもう収穫しまくるだけです!!


⑨先端摘心後のお世話

目的:子づる、孫づるからたくさん実を収穫する

ここまできゅうりの株が大きくなっていればあとは半分放任でもある程度育つ。
でも放置だと株の元気がなくなってくるので管理方法をお伝えするね!

今から紹介する方法が絶対って言うわけじゃなくてここからは「臨機応変」が大事になるよ。

孫づるの管理

半分放任でOK!
でもはったらかしにしておくと葉っぱも混み合ってくるから葉っぱ5枚を基本に摘心するようにしよう。

伸びたツルは誘引

孫づるをどんどん伸ばしていくと上の方が混み合ってくる。
ネットや支柱に誘引して育てよう!

混み合いすぎてる場合は孫づるを摘心して混み具合いを調整するのも方法だよ。

毎日収穫

意外と毎日収穫するの大事!
きゅうりの実を大きくさせすぎると株の成長に影響するから小さいサイズで収穫するのがおすすめ!

不要な葉っぱの摘葉

不要な葉っぱは摘葉していこう。

不要な葉っぱっていうのは次のような葉っぱ

・病気にかかってる
・害虫の食害にあってる
・風でボロボロ
・葉っぱが黄色い

こんな葉っぱがない場合は大きくて古い葉っぱが混み合ってる所を摘んでいこう!


⑩植え付け後からずっとすること

水やり

基本は乾いたらたっぷりあげる。
雨の日はあげなくても大丈夫!

晴れた日はほとんど毎朝あげないといけないから覚悟しててね!

追肥

最初の実がついた頃から2週間に1回追肥するのが基本!

追肥は化成肥料オール8号や鶏糞がおすすめ。
我が家は今年あまり追肥せずに育てる予定。

追肥タイミングはインスタ見といてもらえれば随時行う作業をストーリーズに流していきます!

@baw_saien ←ばうのインスタ

にんにく唐辛子酢スプレー散布

これは植え付け時から毎週末きゅうりに散布していた!
うどんこ病やべと病対策!

作り方は簡単でお酢に唐辛子とにんにくをカットして入れるだけ。
1ヶ月以上熟成させれば完成!

これを1000倍ぐらいにうすめて散布。(ここいつも適当なので様子見ながら濃度は調整してください)擬音語でいうと「ちょろっと」

毎日の観察

コレが一番大事!

毎日よく観察して、「虫がいないか」「病気は出てないか」「葉っぱや土野様子は?」そんなことを考えながらよく観察する!

毎日観察していつもと違う様子で対策どうしたらわからないってのがあれば僕にDMで聞いてください!

⑪病気について

きゅうりがよくかかる病気はうどんこ病とべと病。

意識していることは次の2つ
・毎週「にんにく唐辛子酢」を散布
・通気性を良くするための摘葉や摘心

これしてればほとんど病気知らずで最後まで栽培できますよ!

⑫害虫について

きゅうりにつくのは「ウリハムシ」!!
こいつはどう対策しても絶対にくるので必殺「テデトール」が有効!

「テデトール」は「手で取る」ってこと。

これが一番!この投稿で紹介している通り、手で摘まなくても大丈夫!
手で摘まなくてもいいペットボトル捕虫器の作り方はコレ↓参考に

ばう|小さな家庭菜園の教科書🧑‍🌾 on Instagram: "【ペットボトル捕虫器】 ペットボトルをちょっと加工するだけで、夏の害虫たちを簡単に捕まえる捕虫器の出来上がり! これを下に構えて、害虫をちょっとすれば落ちて捕虫! 1回作ってみて‼️ ━━━━━━【自己紹介】━━━━━━ ばうです。 このアカウントは 【あなたの暮らしに小さな菜園を】 をコンセプトに投稿しています。 皆さんが家庭菜園を楽しむきっかけになれば嬉しいです😌 プロフィールをのぞく▶▶▶ @baw_saien  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #家庭菜園 #家庭菜園初心者 #テントウムシダマシ #ウリハムシ #害虫対策 #夏野菜栽培 #野菜を育てる #菜園生活 #夏野菜大好き" 97 Likes, 0 Comments - ばう|小さな家庭菜園の教科書🧑‍🌾 (@baw_saien) on Inst www.instagram.com

⑬終わりに

ここまでこんなに長いnoteを読んで頂きありがとうございました。

こんなところをもっと知りたいとかココを詳しくなどあればDMで教えて下さい。
ご意見多ければ項目を追加します!
@baw_saien←ここからDMお待ちしてます。

冒頭でお伝えしていた「特典」は・・・

各項目のやることリストをギュッと一枚にまとめたPDFをプレゼントします。

この記事をギュッとまとめたものになるのでコレ見ながら作業すればたくさんのきゅうりを採ることが出来ますよ!受け取り方は次の通り!

特典受け取り方法

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