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『ChatGPT4の使い倒し術』_プロンプトの極意は「好奇心」と「質問力」です。

今 ChatGPT、Co Pilotなど様々なAIが出てきて、YoutubeでもAIに関する動画で賑わっています。

これらの動画は、これからAIを使って何かやろうと思っている人達にはとても役に立つ内容です。

その多くは、以下のような内容です。
・ChatGPTを始めるにはどうすればよいのか?
・AIに教えてもらうには、どうしたらよいのか?
・無料版と有料版の違いはなんなのか?

要約すると、多くはテクニックについての解説です。
しかし、私の周りの人達からChatGPTについてこんな話をよく聞きます。

「使ってみたけど、答えが当たり前すぎて、期待外れだった。」
「AIに、その質問に対する答えはありません。と言われた。」
「嘘つかれた!。」

今日はこうならないための「ChatGPTとの関わり合い方」についてお話し致します。

1.何も知らない小学生達が、いきなりChatGPTを使いこなした件

ある小学校で、生徒達にChatGPTを使わせてみたそうです。
伝えたことは、たった1つ。
「ここに聞きたいことを入力すると、なんでも答えてくれるよ。」

すると小学生達は、ワイワイ話合いながら入力を始めたそうです。
例えば「ドラえもんはどこから来たの?」とか、「なんでポケットからなんでもだせるの?」です。

その結果、ChatGPTから4次元というワードがでてきて、生徒達が「4次元って何?」というプロンプトを入れて、どんどん深い会話になっていったそうです。

読者の皆さんは、すでにお気づきだと思いますが、小学生達はChatGPTと会話をしながら知識を深めていったのです。後で聞いたら質問を投げかけた回数が一人あたり50回を越えていたそうです。

2.大人がAIを使いこなせないワケ

私のChatGPTセミナーで、多くの受講生が初めてChatGPTにプロンプトを入力するとこんなことを言います。

「うん? こんな答え、当たり前でしょ? そんなこと誰でも知ってるよ」
「私が聞いたことは、そんなことじゃないんだけどなぁ・・・」
「え?! AIなのに何故答えられないの? 何故できないの?」

そこで、彼らが入力したプロンプト(指示文、質問文)を見てみると、的が絞られない一般論的な質問を数度投げかけているだけで、ChatGPTとのやりとりを諦めていました。

例えば、「この文を要約してください」とプロンプトを入れると、返ってくる答えは、一般論的な薄い要約になってしまいます。

しかし、もし次のプロンプトであれば、もっと質の高い答えが返ってきたはずです。
「私はセールスです。この文をお客様の立場に立って要約して下さい。」

先ほどの小学生達は、ChatGPTの答えを面白がって、最初は「ドラえもんは・・・」から始まって最後には「4次元について・・・」というように、好奇心をもって質問を重ねた結果、質の高い答えにに辿り着くことができました。

つまり、彼らは「好奇心」と「質問力」で見事にAIを使い熟したと言えます。

ChatGPTが結果として嘘をつく現象をハルシネーションと言いますが、小学生達はハルシネーションを受け入れ、楽しみながら新しい世界を手に入れることができました。

3.ChatGPTの特性を知ると、ハルシネーションを楽みながらAIを使いこなせます。


ChatGPTに限らずAIの構造は、大規模言語モデル(LLM)で成り立っています。LLMとは単語の出現確率を分析して、文章作成など言葉を扱うこと得意としています。

私たちは、これまでコンピュータとはエクセルのように正しいデータ入力と正しい計算式があれば、期待した答えがアウトプットされることに慣れ親しんできましたが、AIはこれとはかなり違います。
※これについて、以下の記事について詳しく書きました。

AIはネット上にある膨大な情報を検索し、ユーザーが入力したプロンプトと比較照合して答えを出そうとします。つまり「言葉」を扱って答えを生成するので、もしプロンプト(指示文、質問文)の質が悪いと、一般論的な答えになったり、結果として嘘の答えになったりします。

これを踏まえて、ChatGPTと接するときの私たちは次の3つの心構えが必要になります。

【AIと接するための心構え】
●AIは、答えがない問題に強い(生成AIとはそういうもの)
●AIに、最初から的確な答えを求めない(AIは対話型の人工知能)
●AIは、言語を扱う人工知能(LLM)



この3つの心構えを持って、プロンプトの質を高めていけば、イノベーションに繋がる素晴らしいアイデアや、誰も知らない変化を見いだせることになります。




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