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バウアーはこの映画を観ました:マスク(The MASK)

お疲れ様です。
バウアーです。

知名度のある俳優さん、
女優さんには必ず出世作があります。
ご本人の知名度が上昇し、
その時代のニーズにフィットし、
一気にキャリアアップする。
その時流に乗った人が、
名を成すのはいつの時代でもあることです。

「ショーシャンクの空に」で名前が一気に広まった
モーガン・フリーマンは、
役者としての活動を続けていたものの、
知名度は当時はそこまで高くはなかった。
抜擢したプロデューサーは実力を認知していましたが、
それまでは知名度アップのチャンスが無かった。
出世作とはそれほどまでに、
インパクトが大きかったのは言うまでもありません。

この映画は、
そんな出世作とジャンル分けされる映画の一つと言えるでしょう。

①マスク(The MASK)

まずはジャンル確認から。
この映画はアメリカンコミック原作の
コメディ映画。
肩肘張らずに、
面白い映像体験を得たいなら、
このジャンルは適切と言えるでしょう。

あらすじはタイトル通り、
主人公のスタンリー・イプキスがひょんなことから
拾った仮面(マスク)によって巻き起こる様々な
ドタバタ劇が本作の魅力。
そのドタバタの内容も、
アメコミ仕立てかつ、
カートゥーンの味わいが広まっています。

②個人的に気になった点

本作はコメディ映画に属するものと捉えていますが、
劇中のセリフには過去の偉大な映画のセリフも
混入されていて、
パロディ映画の匂いもします。

分かりやすいセリフとしては、
ダーティハリーの有名なセリフが出てきます。
劇中で出てくるギャングたちに向かって放つセリフは、
ハリー・キャラハンが自身のキャラクターを
確立したパンチラインを丸々使用。
当然ながら場面的にハードボイルドさは皆無ですが、
クスっと笑わせようとする意図が見て取れます。

③ジム・キャリーを味わいたいのならこの作品を手に取ろう

本作はジム・キャリーの名前を一気に広めたのは
言うまでもありません。
オーバーリアクションの多用、
独特な台詞回し、
コメディ映画に最適な主演だと言えます。

この作品が公開された1994年には、
「エース・ベンチュラ」、
「ジム・キャリーはMr.ダマー」も公開されています。
正にジム・キャリーイヤーだったと
言えるかもしれません。
1995年には「バットマン・フォーエバー」にも出演。
ジョエル・シュマッカー監督のコメディタッチ強めの
バットマン映画に選ばれ、
スピード出世となりました。

そして忘れられがちですが、
本作のヒロイン役にはキャメロン・ディアスが起用されています。
当時21歳の新人だった彼女は本作で名前が知れ渡り、
恵まれたキャリアスタートでした。

役柄としてはメインではないものの、
ベン・スタインの存在感の大きさが
感じられました。
ベンが持つ様々な肩書の中には俳優もあり、
出演作も有名どころが多い。
批評家としてのイメージが強いでしょうが、
存在そのものがベン・スタインとしての
強さを感じられました。

この作品を見る前に頭の中にちらついた声のイメージが
ありました。
そう、
きっと昔の金曜ロードショーで見た記憶が
頭の片隅に残っていたのでしょう。
山寺宏一さんの声が。
「アラジン」のジーニーでも吹き替えを担当していますが、
コメディ映画で場を独占する声の力は天下一品。
ジム・キャリーが出演した他の映画でも吹き替えを担当していて、
お抱えのレベルです。
流石の一言です。

おわりに

映画ジャンルにはそれぞれに得られる要素があります。
自分が求めているものを明確にし、
適切な映画を選択すれば、
きっとその時間は有意義なものになるはず。

本作はポップコーン映画の領域ですが、
頭を空っぽにして笑いたいのならば、
本作はニーズを満たしています。
カートゥーン調のギャグシーン、
ご都合主義強めのシナリオ、
シンプルなスラップスティック。
休日のエンタメにはピッタリです。

なお、
続編の「マスク2」については、
しっかりと心の準備をしてから
触れようかと思っています。
あまりにも評判悪すぎるので。

それでは本記事はここで筆を置きます。
良い映画ライフを!

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