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#ミリアニネタバレ感想 バウアー編〜第三幕〜

お疲れ様です。
バウアーです。

第一幕、第二幕と次々と公開されてきたミリアニ。
いよいよ最後の第三幕が公開されました。
2023年8月19日の第一幕公開から、
10月19日の第三幕最終日までの
61日間。
ミリアニを劇場で触れられる時間が設けられたことに、
深い感謝の気持ちを持ちました。

2023年10月8日からは遂にテレビ放送が開始されました。
ニコニコ動画を始めとした各配信サイトでも視聴可能で、
こんなにも恵まれたアニメが幅広く配信サイトで
見られることに深い嬉しさを覚えました。

家族にも勧めたいと思った

あなたの家族はあなたの趣味に理解のある人ですか?
バウアーの家族は昔からP活動の存在を知っていて、
尚且つオタク趣味に寛容です。
自分のオタク気質な部分は父母から受け継がれ、
今ではアイマスPとしてその気質が
作用しています。
好きになったものをとことん追求する。
親譲りの気質です。

そんな家族に、
今回のミリアニの事を話し、
39人のミリオンスターズの中から
気になったアイドルを選んでもらいました。
結果は下記のポストになります。

歌織さんの加入は個人的に大きいと思っていただけに、
この結果にとても嬉しさを覚えました。
やはりこの路線は間違っていない。
歌織さんの登場は正しかった。
そう思えました。

そんな家族の視点が入った状態で、
バウアーは最寄りの映画館、
そして2回目を見たくて、
豊洲の映画館に足を運びました。

①見たかった本家のミリオンの絡み

第九話。

いきなりまつり姫のアップはズルいっしょ。

デビュー前のチーム8thが本家のアイドル達の
バックダンサーを務める中での交流を
描いたエピソード。
はるちはみきのトリオに加えて、
雪歩に真に伊織と安心のメンツ。
各メンバーとの交流がありました。

春香と未来。
互いのブランドのセンターアイドル同士の絡み。
巻き込む力があり、
尚且つ仲間を思いやる気持ちが誰よりもある。
先輩後輩の立場はあれど、
互いの思いをストレートにぶつけ合い、
経験者と初心者の溝を確実に埋めていく。
安心感のある二人の絡みでした。

千早と静香。
俗に「青の系譜」と呼ばれる二人。
互いに家族に関する出来事が
パーソナリティに大きく関わり、
現在進行形で悩む静香に千早が手を差し伸べました。
思えばかつてのアニマスでの千早の個人回の
描かれ方はとてもディープでした。
所謂曇らせエピソードの代表者に選ばれ、
暗めのトーンの個人回でした。
そんな経験をした千早からすれば、
家族のことで悩む静香にどこか親近感を覚えても
おかしくないでしょう。
経緯に違いはあれど、
順風満帆とは言い難い家族の問題は、
千早にとって他人事は思えなかったのかもしれません。

美希と翼。
互いに天才肌の面が表に出ているアイドル同士。
しかしここでは美希が一枚上手。
才能がある故に、
バックダンサーを務めるチーム8thのメンバーで
一番本家に付いてこれた翼。
それは裏を返せば、
本気じゃなくてもこなせるという、
本人にとって気付きにくいマイナス面がある。
流石美希。
それを見抜いた上で、
翼を焚き付けました。

翼にしてみれば、
これまでの熱意レベルはチーム8thメンバーでは
そこそこだったかも。
それで本家メンバーに付いていけるというのが恐ろしいですが、
才能と熱意の掛け算の数値次第では、
才能ある者を努力家が追い越せる。
美希目線からすれば、
かつてのワガママな自分と翼が重なって見えた中での、
美希なりのメッセージ。
翼が明らかにこれまでで最大に心が揺らぎ、
その後のストーリーで大きく行動に出る、
エネルギーとなりました。

紬と歌織さんは、
雪歩に真、伊織たちと会話。
本家メンバーがミリシタからの二人を
フォローするシーン。
距離感という点では、
本家メンバーとミリシタからの二人は
特に距離感があったかもしれません。
そんな距離を縮め、
溝を埋められるのは、
本家メンバーの役割でしょう。
ここにも丁寧さを感じました。

肝心の本家メンバーのライブ当日。
「Ready」については、
アニメ媒体では本当に久しぶりに耳にしました。
アニマスの看板曲である「Ready」。
あの当時の匂いを感じながら、
今のミリオンスターズのメンバーとの絡み、
またレベルアップした感触がありました。

②ミリオンのファミリー色をアイドルの家族を巻き込んで表現

第十話

静香と父親の関係が氷解するエピソード。
千早がメインのチャリティーコンサートで、
代打に抜擢された静香と、
前々から静香の活動に批判的な父親との関係性を
丁寧に描きました。

まず星梨花の父親について。
ミリシタでは各アイドルの家族が描かれたカードが
登場するようになりましたが、
星梨花の父についてはコミカライズのBlooming Cloverが
初出でしょう。
最近ではネットミーム的な扱いが目立つものの、
星梨花のことを第一に思っている、
娘思いな父であることは明白。
娘に悪い虫が付かないように、
悪質な人間が寄り付かないことを誰よりも思う人。
それが星梨花の父親だと思っています。
しかし親父さん、
衣装にまで手を出してはいかんですよ。

最近ネタにされるシーンですが、娘を愛する気持ちが誰よりも強い父としての分かり易いシーン

では静香の父はどうか。
このアニメではどちらかと言えば悪役の立ち回りでしたが、
心の底から反対というわけではないということが描かれ、
無理解な親ではないことが判明しました。
思春期の娘と父。
何かとギクシャクしがちな時期だとは思いますが、
互いを思う根底の気持ちは同じ。
それがこの回で氷解し、
一気に距離が縮まりました。

物理的な距離を縮めたのが志保というのも興味深い。
志保の父親は失踪しています。
事情はゲームやコミカライズでも説明はされず、
一方的な蒸発と捉えてもおかしくないでしょう。
そんな父親だとしても、
志保は心を寄せています。
ですが父と娘として向き合うことはできない。
志保からしたら、
実際に父親と対面できる静香が中々距離を縮めない場面に
ヤキモキしたが故のあの行動と考えると納得です。

千早の歌姫ポジションについても語りたい。
長らくアイドルマスターにおける、
歌姫ポジションを担ってきた千早。
かつてのストイックさが前面に出ていた千早も、
仲間との経験から視野が広くなり、
歌手活動の幅が比例して広くなりました。
元々才能があり、
努力家の千早が視野の広さを持ったら無敵です。
そんな千早の歌姫としての無敵っぷりを、
この回から感じました。

③破格の扱いのジュリア

第十一話

こけら落とし公演が近づき、
チーム8thがレッスンを続ける中で、
源P提案から始まって実現した合宿。
それも劇場内で。

自分はアニマス、
デレアニ、Mアニでの合宿所の回を
期待していたのですが、
やはりここで大人の事情が絡むのでしょうか。
劇場を舞台にした合宿に落ち着きました。
願わくば今後の展開で劇場版や
第二期などの形で実現することを願います。

肝心の内容は期待していた合宿の形ではないものの、
これまでバラバラに活動していた各チームが
今一度劇場に集合し、
互いのレベルアップに努める様子が良かった。
歩が未来へダンス指導をするシーンは、
実に理想的なメンバー間でのスキル伝達でした。

それはWBC2023での侍ジャパンの裏側を撮影した
ドキュメンタリー映画、
憧れを超えた侍たち」でも似たシーンがありました。
WBC2023で招集された侍ジャパンのメンバーである
ダルビッシュ有選手は、
栗山監督から若手メンバーへの指導を依頼していました。
百戦錬磨のダルビッシュ投手がこれまで得た経験を、
若手投手が受け取る。
このベテラン投手から若手投手へスキルが
流れる様子に、
似たような感じがしました。

そしてここで破格の扱いをされたアイドルが一人。
そう、ジュリアです。

自分はジュリアの誕生日向けに、
下記のnote記事を投稿しました。
この中ではジュリアが如何にミリオン運営陣から
愛され、
目立ってきたことを書き綴りました。

当然ミリアニでも活躍を期待していましたが、
まさかのチーム曲を個人でギター弾き語りで
歌うことが実現するとは。
それもジュリアの歌声が劇場内に響き渡り、
いつしかジュリアの周りを取り囲む聴衆となり、
注目を集めるというのは破格の扱い以外の
何物でもありません。

そしてこのチーム曲の「トワラー」。
エンドクレジットで作詞作曲は誰かに注目したら、
やはりnano.RIPEの方々の名前がありました。
ジュリアが絡む曲には、
必ずと言っていいほどnano.RIPEさんが作詞作曲で
携わります。
ジュリアの個人曲から、
ジュリアが参加するユニット曲,
果てはミリオンスターズにシャニのノクチルの曲と、
nano.RIPEメンバーの名前があります。
キミこさん、
佐々木淳さん、
いつもありがとうございます。

こけら落とし公演当日。
チケットもぎりをしていた源Pの前を、
見知った後ろ姿の少女の姿が。
これは流石にニチアサになれた子供には
拾えない要素でしょう。
だって詩歌だもの。
第十二話に続くネタの下地とはいえ、
ここで詩歌を投入するとは。
予想外でした。

こけら落とし公演の挨拶は琴葉。
水着回でサンライズ立ちが目立った彼女ですが、
この回では冒頭の挨拶を担当。
思えばミリシタとしては途中合流の彼女が、
シアターの最初の挨拶を務める演出に、
粋な計らいを感じます。

翼がソロ曲トップバッターという点は、
美希に焚き付けられた翼の行動が如実に現れました。
シアターの中というコミュニティの中とはいえ、
才能ある人材が多い中で翼がああいう行動に出れば、
より無敵になるでしょう。

ロケット団の三人については、
朧気ながらに覚えていましたが、
そんなネタすら放り込むこのアニメの
懐の深さをまた知ることができました。
どれだけ監督さんはミリオンの知識があり、
どんな小さなネタも隙あらば入れ込もうとする姿勢の
凄さを実感しました。

そして最後のシーンで機材が壊れる予兆。
もう次の話で何か起こる。
シンプル過ぎるぐらいに、
次の話がタダでは終わらないことを知らせました。

④もうライブじゃんこれ

第十二話

前回から続いてこけら落とし公演の様子。

結論から言いましょう。
もうライブじゃんこれ。

まつり姫については第一幕での活躍や、
合宿回での立ち回りで只者ではないことを
何回も表現していました。
ここでもクローズアップされ、
見た目に反する実力者のイメージ付けに
成功したと思っています。

亜利沙についてはドルオタアイドルとしての
開拓者の面が現れていました。
今ではアイマスブランドにおいて各ブランドに存在する、
ドルオタアイドルの先駆者である亜利沙。
単なるファンではなく、
アイドルとしての一歩を踏み出した亜利沙の
象徴である「チョー↑元気Show☆アイドルch@ng!」は
ミリオン1stライブで特に盛り上がりがあった楽曲で、
個人的にアニメ内で見られて嬉しかった。

紗代子が眼鏡を未来に預けるシーン。
原っぱライブでは可憐と共に否定的な姿勢を
見せていました。
そんな紗代子が原っぱライブに巻き込まれ、
その後の活動で自信が持てるようになった明確な理由に、
未来の行動があったとするなら、
あの眼鏡を預けるシーンがより意味を持つことになります。
直接的な形で無くとも、
信頼関係を築けるのが未来ちゃんの凄さであることは、
言うまでもないかもしれませんが。

「Sentimental Venus」の機材トラブル描写は、
明らかに「THE IDOLM@STER MILLION LIVE!
2ndLIVE ENJOY H@RMONY!!
」で実際に起こった
トラブルの要素を取り入れてました。
当時現地参加していましたが、
不自然なタイミングで音が切れ、
トラブルが起こったのが分かりました。
その時に現場のPの皆さんが大合唱し、
キャストの3人を支えたシーンは、
ミリオンライブの歴史を語る上で重要なシーンです。

とはいうものの、
こけら落とし公演でそれが出来る観客って何者?
というツッコミは無しでしょうか。
友人からは765ASからのファンが
こけら落とし公演に参加しているのではと考察しましたが、
それにしても場慣れしている観客だなと思いました。

機材トラブルから復旧した後は、
紬の個人曲「瑠璃色金魚と花菖蒲」と
歌織さんの個人曲「ハミングバード」のリレーが実現。
これまで何度もプレッシャーに苛まれた紬が、
覚悟を決めて歌う。
それを受け継ぐかのように、
歌織さんが歌いきる。
ミリシタから参加した二人による、
窮地からのバトンリレーでした。

この2曲は「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! EXTRA LIVE MEG@TON VOICE!」にてお披露目され、
多くのミリオンPの注目を集めました。
この公演は第一回と第二回の二公演で、
第二公演はニコニコ生放送で公開されました。
当時自分が参加したのは第一回で、
上記2曲のファーストデビューを見ることができました。
南早紀さんに香里有佐さんのお二人の明るい未来が見えた、
素晴らしい公演を思い起こしました。

チーム8thの曲については、
予想通りと共に、
ミリオンスターズ全員で盛り上げるベタな形。
シアターデイズのキービジュアルの5人。
そしてそれを支える各メンバー。
あんな通路にアイドルが立つライブなんて、
現実に体験してみたいです。
明らかに大成功を収めたこけら落とし公演。
理想を越えた衝撃的なライブは、
最終回の盛り上げにこれまで以上ない程に
大きな山を作りました。

⑤これで終わりとは思えない

エンドロールでは、
こけら落とし公演以降のミリオンスターズの
活躍が街中のポスターなどで表現され、
認知度が上がっていく様子がありました。
しかもそれらポスターの絵柄は、
これまでゲーム内で見てきたカード絵柄そのもの。
物販で売るCD、
劇場内に張られたポスターの数々、
どれも見たことがあるものばかりです。
シアターデイズへの入り口としての、
ミリアニの役割が発揮されました。

そして先の詩歌はエンドロールで
明確に存在が描かれました。
玲音も加わって。

二人はミリシタに登場しているアイドルですが、
元を辿れば本家のゲームシリーズでのライバルアイドル。
共に961プロに所属し、
絶大な実力者としての立場を
不動のものにしました。
現在の二人はミリシタにやってきて、
ゲーム内で姿を見ることが出来るほどに
身近になりました。
そんな二人が明確に描かれたエンドロールに、
何か意味合いを感じずにはいられません。

最終場面で765ASと未来達が会合するシーン。
本家とミリオンスターズが交わる。
姉と妹が一緒になる。
ブランド上では二つだが、
765の精神は共に同じ。
今後の2ブランドの交わりを意味させるような終わり方に、
大きな意義を感じました。

バウアーにとってのミリアニ~その三~

期待していたミリアニ展開は、
これで一度終わります。
残るはテレビ放送ですが、
こちらは心配していません。
必ずや、
多くの人々の心にミリオンスターズが残る。
そう信じられる気持ちがあります。

これまでの長い道のりが、
こうして素晴らしい作品に繋がるための
道程だったとなると、
長い道のりも悪いものではありません。
最悪の作品になるかもしれないと覚悟もしていましたが、
そんなことは杞憂だった。
分かり易さを重視しつつ、
39人の出番を用意して機会平等を図りつつ、
12話に収めた。
驚異的という言葉では足りないほどに、
驚きの作品でした。

これで終わりではないと思っています。
今後の円盤の売り上げにも関わることでしょうが、
2ndシーズンや劇場版への期待が高まります。
こんな良い作品の続編が見られないなんて、
勿体ないお化けが出てしまいます。

それはかつて、
デレアニの劇場版を願っていた自分と重なります。
デレアニは改善すべき点があると思いつつも、
頑張ったアニメだと捉えています。
当時はムビマスからの流れに乗ってアニメ作品が
公開されましたが、
劇場版は作られることは現時点(2023年10月現在)で
ありません。
もしかしたら見込んでいたよりも円盤などの
関連商品の売り上げが伸びず、
劇場版の計画は頓挫したのかも。
そう勘ぐってしまう自分がいます。

ミリオンはそんなことにならないように、
次の展開を期待しています。
テレビ放送でなくても、
OVAでも構いません。
このミリアニの体制を維持できるなら、
次のアニメ作品もきっと上手く行く。
そう強く信じられるほどに、
ミリアニは良かった。

次はいよいよシャイニーカラーズのアニメ

ミリアニのテレビ放送が始まり、
ミリオンスターズが幅広く知られるようになる。
これをとても嬉しく思う自分がいます。

一方でシャイニーカラーズのアニメを期待する自分にとって、
ミリアニはとんでもなくハードルを上げたアニメだと
思っています。
何せ39人のアイドルに可能な限りの出番を用意し、
幅広く見せる事が出来たのです。
驚異的なアニメです。

じゃあシャイニーカラーズのアニメはどうなるのか?
脚本はミリアニと同じ方です。
ならばシャイニーカラーズで選ばれた4ユニットの
メンバーの絡みが、
とても濃いものになると信じています。
39人であの密度なら、
シャニアニで選ばれた4ユニットのメンバーなら、
きっと濃いものが見られるでしょう。
寧ろその点ではミリアニよりも濃いかもしれません。

ですが気を付けていることがあります。
「ミリアニはミリアニ」、
「シャニアニはシャニアニ」だと。

CGアニメと脚本家という共通項があるものの、
ミリオンとシャイニーカラーズは毛色が違います。
その毛色を理解した上で、
アニメ作品と真正面から向き合う。
この姿勢を崩してはなりません。
シャイニーカラーズはシャイニーカラーズとして、
しっかりと活躍してほしい。
決してミリアニと比べるなかれ。
寧ろ超えるかもしれないポテンシャルが、
シャイニーカラーズにはあります。

アニメに本気なアイマス。
その本気度を知ることが出来たミリアニ。
そして次のシャニアニ。
アイマスワールドが大好きな自分にとって、
ミリアニは素晴らしいアニメでした。
この先のミリオンライブの道筋を示してくれた
アニメに深い感謝の気持ちを述べて、
この記事はここで筆を置きます。

それでは次の記事で
お会いできるのを楽しみにしております。
バウアーでした。

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