会議は踊る、されど進まず 19歳ニート日記/2022年5月23日

『会議は踊る、されど進まず』

そんなメッセージが僕らのグループラインに入ったのはつい最近のことです。今年の夏休み、どこかに遊びに行こうと誘われて、まだ梅雨にも入っていないのに予定が話し合われています。そして案の定話は進みません。

僕の予算はどのくらいなのか。何かやりたいことは無いのか。近すぎず遠すぎず、それでいて混雑していないところがいい。
僕はそれを言われてあれこれ思案する立場にあるようです。しかし僕は誘われた側で、何もひねり出せません。

グループラインは取り留めの無い会話で埋め尽くされています。けれどきっと彼らの中には結論があるんじゃないかと思います。そしてそれは大方みんな同じ結論である。僕らは互いに考えを持ちながら、互いに視線を交錯させている。

昔どこかの哲学者が言っていました。
『我々は自分の決定権を誰かに委ねている。そして自分の行動の責任を誰かに委ねている。しかし責任を受け取った誰かもまた誰かに自分の責任を委ねている』

そうならば、この場を支配するのは一体何者であるのだろう。

僕らがもっと素直であったなら、僕はこんなに思いつめることは無かったのかもしれません。
僕らの話し合いは誰が話し合っているのでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?