優しさとはなにか

今回は現在SWとして働かれている山口さん提案のテーマだった。

前職に20代前半男性の起立性調整障害と言われる起床して活動するまでに困難を抱える方がいた。シフト制の職場なので早番と日勤以外で調整することができるが、周りからは"仕事ができない"”社会経験がたりない”と思われている雰囲気があった。

変わって今の職場では山口さんに体育会系の雰囲気で熱を持って指導をされている。職員にとっての課題は指導によって乗り越えられると思われている。他にも異なる価値観をもつ職員はいるが、体育会系のノリが勝ってしまう。価値観の異なる者がいるなかで、体育会系に統一された感性が部署の物差しになってしまうことに疑問を感じている。

前職の20代男性ように乗り越えようのない課題は全体のバランスをみて調整する、業務のなかで労力削減することでQさんにも働けるようにするなどがされてもいいんのでは。

私の職場にも身体が強くない職員がおり、自分の体調と向き合いながら働かれている。本人に無理がないように全体が気遣っているが、1人抜けると正直現場がまわらなくて、優しく思えない時がある。本人も現場を抜けてしまうことを申し訳なく思い、自信をなくしてしまうという悪循環に陥ってしまう。

職場にメリハリを持って働けるような指導と職員個人の不得意分野への配慮のバランスが大事だと思った。

続いてまりなから。まりなは本心ではなすことが優しさだと感じている。

まりなは接客業で働かれているが、お客様に店側の都合によるお願いをすることがある。言いにくいことだが、言わずに無理をすると店側がつらくなる。理由をしっかり話して伝えなければならない。

コミュニケーションにおいて双方が本心で話そうと思っていないと成立しない。まりなの話をうけて私は職場では聞き役に徹してしまうことを話した。後輩は熱心に相談してくれるし、私の本心で考えを話すようにしているがいつもモヤモヤが残る。すべて話してすっきりなんて人いないだろうけど。原因はいくつかあって、考えを言葉にするまでに時間がかかるし、事務作業が多いなかで話すタイミングを失ってしまう。また、相手と比較して向こうの方が有効だと思っているから相手が先に言うのを待ってしまう。

かなえちゃんもまりなと同じように自分の正直な気持ちを伝えることを大切にしており、それが心地良いと感じている。

彼女の職場では精神障害がある方が本音で向き合うと本人がバランスを崩して落ち着かなくなる人がいる。生活の場(GH)でドライな対応をするのは支援員にとって疑問を感じるのではと思われた。世話人のなかには淡々と対応できる人、気持ちに寄り添うことに力を入れたい人など異なるタイプの職員がいる。かなえちゃんは世話人から相談を受ける立場である。勤務時間などの関係から業務的な答えになってしまうことも多くて悩んでいた。

かなえちゃんの話に対して、今の支援の先に本人の安定があり、その先に喜びがあるのではれば同じ方向をむいていけるのでは、親だったらドライな対応の時もあるし支援の手法として有効なことを理解してもらいたいという声があった。


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