ライフスタイルやパートナーとのあれこれ

メンバーの一人のまりなが、恋人はいるけど結婚という選択肢が当然のようにあることについて考えを巡らせていた。相手が自分の進みたい方向に沿わないなら、違う選択肢も考えたい、パートナーが時によって変わることもいいのでは、、、などなど。ということで仕事やパートナーとの悩みなどを話し合った。

私は何事においても定期的に変化を求めてしまう。仕事で現在、4年間同じ職場で同じ利用者と働いている。以前は3年経ったら退職を考えて何度か上司に相談している。決めていたはずなのに、止められて結局自分で続けることを決めた。

その他の場面でもいつも、変化を求めて動き出そうとするが周囲の意見にころっと影響されて決断を変てしまう。「今の生活が何となく物足りない、つまらない」という現状が新しい風が吹くことによって、いい方向に向かっていくんじゃないかと考えてしまう。

最近は職場の後輩が、現場の課題を改善すべく自主的に動いてくれる。現状でしょうがないと思っていたことが改善する責任があることに気付いた。いうてまだ4年目なので、今の職場でできることを、責任をもって行っていきたいとも思っている。

かなえは私と同じく、知的障害者の日中活動支援をしている。福祉の業界にはいったのは彼女が昔してもらったように、困っている人の役にたてるんじゃないかと思ったから。北欧への留学を考えているが、そういった想いから福祉のことを学びたいとのこと。

パートナーについても、彼女は自分の目標が具体的にあるがそのことを打ち明けられない。大事な場面で相手に合わせることができず、恋愛は長く続くことが少ないそう。

相手が良かれと思って提案していることが彼女の意向とは違うし、押し付けられたくないと感じることも多い。パートナーのことを大切に想うからこそ起きてしまうが、親しくなるほど難しいのかもしない。

まりなは自分が目指していきたい目標をしっかりともっている。現在、パートナーがいるが『結婚』や『子育て』などを当たり前に考えらえない。地元の友人とは結婚や子育てについての話が多く、違和感を感じるそう。

目指す先に一緒に過ごせる人がいるならいいけど、違うところにいくならそれはそれで…といった感じ。

最近はパートナーと将来にやりたいことを話題にすることも多く、肯定的に捉えてくれているそう。

志すものや生活を共有することは新しいものが生まれたり、喜びが増えると思う。一人で為すことは自分を深めることができ、大切な時間である。私も結婚などに捉われず男女年代関係なく、辛楽を共有できる仲間やパートナーがいる社会はおもしろいと思う。

ここで私の夫の、のぶよしから。結婚したのは一緒に過ごしていても、別のことをしていても居心地がよかった。「すごく楽しい」ではないが、「ああいいな」という感じがした。

彼は引っ張っていくタイプというよりは、問題があればその都度話し合って一緒に解決していくタイプ。「結婚するからしっかりしなきゃ」という意識はあるが、付き合っていた時期とあまり変わらない。出かけて美味しいものを一緒に食べて、次の楽しみのためにれぞれの仕事を頑張っていく。私もその時間が増えて一人の時とは違う喜びを感じている。

次に、前回紹介された本を読んでみての感想と、新しい本の紹介などを行った。

かなえが前回勧めていた『いるのはつらいよ』をまりなが読んでみて。

精神病院で心理カウンセラーをしている、東畑さんの感じた話。東畑さんは最初はセラピー的に患者さんの困りごとを解決したい、治したいという想いがあった。しかし、デイケアに行ってみると現状の患者さんを受け止め肯定するケア的な対応がほとんどだった。治すというよりは、状態が疾患や障害があるままで、暮らしデイケアを居場所としていく。そのことに疑問を抱き、葛藤していく。

まりなはやまぐちさんは(精神科ソーシャルワーカー)現状を進んで変えていくセラピー的な人、ひとみは(日中活動支援)ケア的な人と、客観的にみている。

以前、精神ソーシャルワーカーの実習で精神科に行ったときに若い男の子が「俳優を目指している」という話をきいてどうこたえるべきか迷った。まずは「病気を治さないと」や「現実的に難しい」という声があった。全く違った境遇にいる人に話すと「普通応援してあげればいいじゃん」と言われた。日本だと『普通』(障害や疾患がない状態)になってから目指すものだと感じてしまうが、外国だと変わってくるんじゃないか。外国では精神障害だけではなく様々なハンディを持った人が、幅広い職業についている。

まりなは当時出会った彼は、表情のつくり方に違和感を覚えた。一見、健常の人と変わらないように見えるが、そういった疾患を持っている人のことを知っていきたいという。私達も同じような状況になる可能性もある。



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