プロ野球観戦記~4/23 Ys vs CD 神宮~

4月23日金曜日の朝僕は新幹線に乗りいつも乗る特急とは違う行き先に向かっていた。いつも乗る特急と乗っている時間は変わらないのにすごく心地よい2時間半だった。きっとこの後に大きな楽しみが控えているからだろう。

この日僕は1ヶ月ぶりに神宮球場に遠征に来た。先月26日の開幕戦も遠征に来たのだが、あと1歩届かずに負けてしまったのがすごく悔しく1ヶ月も経たないうちに足を運んだのである。

昼には東京に着き、新宿で軽く買い物を済ませるといういつもの神宮に行くまでのルーティンを行いゆっくりと17時頃に神宮に着いた。

いつ来てもこの眺めは最高だ。
神宮の都会のビル群に囲まれたなかに野球場があるという、いい意味での違和感がすごく好きだ。

練習とスタメン発表も終わり17:30プレーボール。

この日は来日して初の1軍での出場となるオスナとサンタナをスタメンに迎え最強ヤクルト打線が完成。

試合は毎試合初回不安定の先発奥川が大島選手のツーベースを皮切りにあっさりと1点を先制された。
「せっかく観に来たのに今日も負けるのか…」そんなことが頭に浮かぶ中、その日いっしょに観戦する1人目の友人の野口さんが球場に着いたので迎えに行った。迎えに行き2人でゲートをくぐった瞬間、山田の放った打球がレフトスタンドに吸い込まれていった。同点のソロホームランである。思わず2人でハイタッチした。

初回こそ打たれた奥川だったが2,3回とランナーは出すものの粘り強く抑えた。打線の方は2回にオスナと奥川が初ヒットを放ち、1イニングで2打者がNPBで初ヒットを打つ瞬間を見れた。これはなかなか貴重な瞬間ではなかろうか。

序盤の3イニングが終わろうかという時間に2人目の友人のあやねちゃんが神宮に着いたので迎えにいく。この日大学での講義を終えてわざわざ1時間以上かけて神宮まで駆けつけてくれたのだ。忙しいなか本当にありがとうと心の底から感謝した。
これで3人が揃い念願だった3人での観戦が叶った。とても嬉しかった。

4回もピリッとしなかった奥川は再びランナーを貯め、木下に犠牲フライを浴び1-2。更に5回大島、京田、福田に3連打を浴び1-4。完全に中日のムードである。再び負けが頭ををよぎった5回裏むーちょの内野ゴロ、山田のタイムリー、村上のタイムリーであっさり同点に。ヤクルトの好調さを伺わせた5回だった。

(5回の失点シーンはご飯を買いに行ってたので見てなかった。
ある意味ラッキーである。しみのぼのステーキ丼美味しかったです。ごちそうさまでした。)

そして6回裏この日1番のハイライトが訪れる。
先頭打者のオスナがツーベースを打ち、荒木がバントで1アウト3塁。次の西浦が凡退し2アウト3塁。そして、あの曲が神宮に響く。FUNKY MONKEY BABYSの「悲しみなんて笑い飛ばせ」。僕はこのとき鳥肌が止まらなかった。ここ数年の彼の苦しみを知ってるから、1軍でそして自分の目の前で1番好きな選手がバットを振っている。そのことが本当に嬉しかった。
そして1-2からの4球目インコースのボールを振り抜いた。打球は野手の誰もいないところにポトリ。逆転のタイムリーヒットである。友達と観に来てたから大丈夫だったが、たぶん1人だと泣いていたかもしれない。それくらい感動した。

その後7回に山田が今日2本目となるHRを放ち、9回はしみのぼが抑え6-4でヤクルトの勝利。しみのぼにとってはこれが自身プロ初となるセーブになった。

ヒーローインタビューはもちろん逆転タイムリーの川端慎吾
そして2HRの山田哲人、更にヤクルトでの初勝利をあげた今野龍太の3人だった。
推しのヒーローインタビューまで観れた最高の観戦だった。

信濃町までの帰り道を3人で1時間以上掛けいろんな話をして盛り上がり今日の遠征の締めくくりとなった。

最高の試合と最高の時間を作ってくれた友人2人に感謝したい。
また観に行こう。

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