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#20 パブリックスクールは私立?公立?


こんにちは!ばっつもさっちもです。




Today's English


"public school "  「アメリカでは公立学校」「イギリスでは私立学校」

"class" 「階級」(もちろんクラスや学級という意味もあります)


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「public school」はややこしいことに、アメリカでは公立学校を意味し、イギリスでは私立学校を意味します。もう同音多義語みたいなことになっているこの単語を、今日は紹介していきたいと思います。

繰り返しますが、"public"は「公共の」を意味する重要単語なので、「パブリック」と聞くと、一般に公立学校を指すと思われるかもしれませんが、イギリスでは私立学校を指します。たとえばイギリスの、オックスフォード大学やケンブリッジ大学、ハーバード大学などは私立大学です。私立学校には多額の費用がかかるため、現在、格差の問題にもつながっています。

私立は国公立とは異なり法人、つまり会社経営なので、必然的に入学者に多額の費用がかかります。会社はお金を稼がないと潰れていってしまうので……、私立学校もいっぱい稼がないといけません。なので私立学校は、古い日本のドラマ『花より団子』の御曹司:道明寺司のように多大な財力がないとなかなか入学するのが難しい現状があります。これはどの国も共通しているのではないでしょうか。

一方の国公立は、国や市が経営しているので、そこまでお金を徴収してきません。

というわけで、長々と書きましたが、イギリスのパブリックスクール(私立学校)は費用がかかります。

そしてイギリスには、単に財力だけでなく「階級」が関わってきます。現在のことは詳しく分からないのですが、昔は「私立学校」に入学しやすい「階級」というものが強く影響し、階級が個人の人生の幅を決めていることがよくありました。上流に位置する階級は有名な私立大学に入学し、有名な安定の職業に就き、幸せな生活を送るといったレールがありました。

ではその階級とは何なのでしょう。日本ではないものなので紹介しておきたいと思います。

イギリスでは主に3つの階級で構成されています。上流階級、中流階級、労働者階級です。以下、その3つを簡単に説明してみましょう。

上流階級 Upper Class

階級社会の頂点が王室、そして爵位を持つ貴族階級とジェントリーと呼ばれる代々の大地主です。ジェントリーというのは、爵位は持っていないが、地方の豪族といった立場で大きな役割を果たし、社会的に認められている人を指します。

上流と中流を区別する基準は資産や収入ではなく身分、つまり「生まれ」であることがポイントです。上流階級なのに落ちぶれてお金がない人たちも中にはいる一方で、いくらお金があっても成り上がりでは上流階級に入れないシステムがあります。ただ、ほとんどの上流階級はやはり金持ちのようです。

もともと身分が低かったけれど、国家や王室に対する貢献が認められて爵位を授かる人たちもいます。ドラマでも取り上げられやすい、下克上ですね。


中流階級 Middle Class

中流階級は幅が広いです。中流と聞くと「貧しい」というイメージを得るかもしれませんが、一般的には「裕福な人たち」と考えられています。この中流階級のなかにも階級が存在し、世代での移動も多く、中には職業や地位の変化によって階級が上下することもあるそうです。


労働者階級 Working Class

非熟練労働者や工場などで働くブルーカラー労働者、店員やウエイトレス、清掃業などのサービス業従事者が含まれます。事務職であっても単純労働だったり、非正規労働者であったりして低収入の場合はこちらに入ります。


以上が、イギリスに根付く主流な3つの階級です。「金持ちか貧乏か」、「上か下か」といったことを述べてしまったので、上下関係を強く意識してしまうかもしれませんが、今はそういった上下関係よりも「そういう生まれの種類」という考え方の方が近いかもしれません。


階級制度は議論のテーマにもなりそうですね。もう少し調べてみます。

See you again!!!!

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