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すぐ使える!LHTRPGシナリオの骨格セット

シナリオをはじめて作る人が、シナリオの何もかもを用意するのは非常に困難だ。(そも、いくつもシナリオを作っている人でも文章化は大きな負担となることが多い。)

この記事では、とりあえず戦場だけ組んでみた!という人に「それ以外」のシナリオパーツを提供する。記事中の(A)〜(G)だけは、あなたが任意の文章を書き込むようになっている。それ以外はそのままコピーあるいは改変して頂いて構わない。まずは、自作要素を核にしたシナリオで思う存分に遊んでみよう。

プリプレイ

▼今回予告

討伐依頼を受注した〈冒険者〉たちを待ち受けていたのは、(A)だった!(B)の地で、戦いの火蓋が切って落とされる。激闘の先に、〈冒険者〉たちは何を見る!?

ログ・ホライズンTRPG
『(C)』
魂の翼持つ〈冒険者〉たちよ、地平線の彼方にあらたな記録を刻め!

▼レギュレーション

このシナリオは以下の環境で遊ぶことを想定して作成されている。GMの決定した難易度によって【因果力】が増減するため忘れず反映すること。
・使用ルール
『ログ・ホライズンTRPGルールブック』
『ログ・ホライズンTRPG拡張ルールブック』

GMが許可するのであれば「ログホラ・ウェンズデイ」や「セルデシア・ガゼット」の追加データを使用してもよい。

▼推奨キャラクター

このシナリオはCR(D)のキャラクター4人を対象に遊ぶことを想定している。4種類の「アーキ職業」のキャラクターが全て揃うようにすることを強く推奨する。

***CRが2以上の場合***
すでにいくつかの冒険を経験したプレイヤーがCRを上昇させた環境を念頭に置いているが、新たに「ハイコンストラクション」でキャラクターを作成してもよいだろう。
***************

▼状況の解説

PCたちは〈アキバの街〉でパーティを組んでクエストを受注し、(E)の討伐を目指す。
クエストによって得られる報酬は(F)Gとなる。PCが希望するならば、コネクション、ユニオンを取得してもよい。

▼使用するEXパワー

このシナリオでは専用EXパワーを使用しない。

▼セッション難易度

以下の難易度から1つ選択する。そのとき『ログ・ホライズンTRPG』未経験者がプレイヤーに含まれているのであれば「難易度:イージー」を選ぶこと。

イージー:PC全員の【因果力】+1
ノーマル:特になし
ハード:GM用【因果力】+PCの人数
ベリーハード:GM用【因果力】+(PCの人数×2)

▼因果力の増強

GMが許可するなら、プレイヤーは次のどちらかを行ってもよい。
・手持ちの「因果力チケット」を消費して、追加の【因果力】を最大1点まで得る。
・PCの所持金から50Gを消費して「温泉」を使用し、追加の【因果力】を最大1点まで得る。

▼プリプレイ特技の使用確認

「タイミング:プリプレイ」の特技を使用したいプレイヤーがいれば、ここで使用してもらう。コストに使用する因果力などの処理はしっかりと行おう。

▼自己紹介

【行動力】の高いプレイヤーから順に、自己紹介を行おう。キャラクターに喋らせる形でも、プレイヤー自身が説明する形でも構わない。データ面では、ここで〈サブ職業〉を確認しておくと良い。全員の後にGMが挨拶したら、いよいよオープニングフェイズに入る。さあ、セッションのスタートだ。

オープニングフェイズ

GMはメインプレイとオープニングフェイズの開始を宣言し、次のシーンのシーン予告をすること。

▼インタールード

シーン予告の内容は、次のシーンのシーン定義を目的から順番に読み上げるとよい。プレイヤーからのシーン要望が無ければ、そのまま次のシーンを開始する。シーン予告とシーン要望の確認は以降のインタールードでも毎回行なうこと。また、このシナリオでは、基本的にすべてのシーンにPC全員が登場する。GMはこれもプレイヤーに伝えよう。

OP1:【クエストボードを眺めて】

シーン種別:シネマティックシーン
解説:PCたちがクエストを受注する
目的:冒険の準備を整え、目的地に旅立つ

シーンが始まったら「オーバーチュア」を読み上げ、シーン開始時の様子を描写しよう。以降のシーンも、開始したらまず「オーバーチュア」を読み上げること。

▼オーバーチュア

ようこそ、〈アキバの街〉へ。
ここはセルデシア、日本サーバーの中で最も大きな都市。
日夜多くの冒険者たちが冒険に挑み、料理を楽しみ、日常を生きている。
〈大災害〉以来、現代社会を生きていた我々の生活は大きく変わってしまった。
あの世界に帰還する目途は立たない。不安に押しつぶされそうな日もある。
だが、こちらの世界にも暮らしがあり、交流がある。そんなささやかな日々を守るため、君たちは今日も〈クエスト〉に乗り出すのだった。

▼描写

ある晴れた日の〈アキバの街〉。冒険者たちは今日もクエストボードの前に集まり、需要のあるアイテムの収集へと繰り出していく。PCである君たちも例外ではない。儲かるクエスト、腕試しによいクエスト、不思議な体験ができそうなクエスト……それぞれに値打ちある依頼を検討していく。

▼シーン終了

PCたちが一通りのロールプレイを終えたら以下のカットインを描写し、CL1:【(E)との遭遇】に進む。

色々な話を交えながら君たちが選んだのは、1枚のモンスター討伐依頼。対象となる(E)は、(G)という場所に出現するらしい。君たちは受注の承認とともに、さっそく旅支度にとりかかった。

クライマックスフェイズ

▼インタールード

ここからクライマックスフェイズとなる。GMは、クライマックスフェイズの開始をプレイヤーに宣言しよう。ここでGMは、オープニングフェイズおよびミドルフェイズの終了にともない、PC全員に【因果力】を2点ずつ配布すること。

CL1:【(E)との遭遇】

シーン種別:ブリーフィングシーン
解説:戦闘に備え、PCたちが準備を整える。
目的:偵察や事前準備を整える。
▼オーバーチュア

(G)についた君たちは早速キャンプを張り、ターゲットの偵察を開始した。相手は強力なモンスターだ。油断のないよう、準備をしっかりしておこう……!

▼戦闘準備

次の戦闘シーンは本シナリオの核であり、手ごたえのある戦闘が予想される。
[準備]タグの特技やアイテムの使用をうながし、万全の状態で戦闘に挑めるようにしよう。

▼シーン終了

戦闘の準備が整ったら、シーン終了となる。

▼インタールード

次はいよいよ戦闘シーンとなる。使用するエンカウントシートやマーカーなどを用意しよう。

CL2:【激闘、(E)討伐戦!】

シーン種別:戦闘シーン
解説:(E)たちとの戦闘を行う
目的:(E)を撃破する
▼オーバーチュア

君たちは(G)の奥地で(E)たちと交戦することとなった。〈冒険者〉たちよ、無事にこの局面を突破せよ!

▼シーン終了

戦闘に勝利したら、シーン終了となる。倒したエネミーのドロップ品を入手するのを忘れないようにしよう。

エンディングフェイズ

▼インタールード

ここからはエンディングフェイズとなる。GMは、エンディングフェイズの開始をプレイヤーに宣言しよう。
エンディングは、すべてのフェイズの中でも比較的変更が容易な部分である。エンディングの目的は物語を終わらせ、プレイヤーに満足をしてもらうことだからだ。必要であれば、シーンを分割するなどしてそれぞれに物語に決着をつけてもらおう。

E1:【〈アキバの街〉への帰還】

シーン種別:シネマティックシーン
解説:〈アキバの街〉に帰還する。
目的:物語を終わらせる。
▼オーバーチュア

無事モンスターから素材を得た君たちは、アキバの街でクエストの完了を報告する。
「……はいっ、これで完了しました。クエスト達成、おめでとうございます!」

▼シーン本体

強力なエネミーを倒して目的の素材を得たPCたちは、アキバの街へ帰還してクエストを完了させる。エンディングの演出には、エネミーを倒した直後や帰還の道中、クエスト斡旋所やその後に立ち寄る食事処での一幕、討伐依頼を発行していた人物とのやりとりなどが考えられる。GMはプレイヤーの希望を参考に、PCの物語に一区切りをつけさせよう。

▼シーン終了

PCちのロールプレイが一段落したら、このシナリオは終了となる。
エンディングフェイズが終わったら、メインプレイを終了し、アフタープレイに移ること。

アフタープレイ

▼ログチケットの配布

このシナリオで配布するログチケットは以下のとおりである。

◆プレイヤー:キャラクターランクアップ1枚、アザーゲット1枚
◆GM:キャラクターランクアップ1枚、財産ゲット(プレイヤー人数+1)枚、アザーゲット4枚

上記にくわえて、セッションに最後まで参加したプレイヤーとGMには「因果力ゲット」が1枚ずつ配布される。さらに、活躍したPCのプレイヤーには「因果力ゲット」を追加で1枚配布しよう。
この「因果力ゲット」配布は優れたプレイヤーを見つけ出すための措置ではない。その日のプレイを振り返って互いの健闘をたたえるためのものである。ぜひ全員の好プレイを思い出して、チケットを配布しよう。

また、冒険窓口で送信するログチケットにメッセージが欲しければ、以下の書式を参考にするとよい。

モンスター討伐依頼を受け、(G)の奥地にて(E)を見事に撃破しました。クエストの報酬として、ドロップ品の他に、〈円卓会議〉より(F)Gが支払われます。クエスト達成、お疲れ様でした!

▼セッションの終了

すべての処理が終わればセッションは終了となる。これにて今回の冒険は幕を閉じた。次なる冒険のためにいまは一時の休息としよう。お疲れ様でした!

シナリオ製作者が手を加える空欄表

(A)登場エネミーの姿を一言で
(B)戦場となる場所の風景を一言で
(C)シナリオタイトル
(D)PCの推奨CR
(E)主たる登場エネミーの名称
(F)財宝表で[7+(5×推奨CR)]の項目に書かれた金額×3
(G)戦場となる場所の名称

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