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「ベイトマンニュース」スコットランド生活⑩ハイストリートとこだわりの店

スコットランド(イギリスも)の大概の街は、ハイストリートと呼ばれる主要な道に沿っていろんなお店がずらりと並んでいます。ちゅうか、ハイストリートにしかお店がないのが普通です。
私たちがイギリスで暮らしていたミルトンキーンズはちょっと異色で、ハイストリートがなくて、代わりにショッピングセンターが同じような役割を果たしていましたね。

スコットランドでは、私たちが暮らすケノウェイは人口4000人ほどの小さな街なのでハイストリートはない(コンビニはあります。)んです。だからハイストリートに行くなら、一番近い街リーブンに行くことになります。
リーブンは、エジンバラから北に少し上がった東海岸沿いにある海辺の街で、人口は8000人ほどのこじんまりした住宅街です。(この街については別の機会にまた詳しく書くことにしますね。)

古い教会が3つも隣り合わせで建っているリーブンのハイストリートは、え?ってくらい小さくて、特に観光客がいない冬場は、閉まっている所が多くて閑散としています。
私はこういう小さなハイストリートで、個人がやっている味のあるお店を探すのが好きなんやけど、時代の流れですかねぇ。残念ながら今どき個人のお店はほとんどないです。もうどこをみても、全国でチェーン展開している大型店ばっかりで、(便利やけど)おもしろくはないですね。

リーブンのハイストリートには、まぁ3軒くらい家族経営の個人のお店があったかな。お肉屋さんと八百屋さん、それから魚屋さん(残念ながら魚はいまいちで、魚屋さんやのに卵をメインに売っていました。笑。)、あ、パン屋さんもあったな。このパン屋さんは甘いパンも惣菜パンも、ホットフードと呼ばれるパイ類も充実していて、なかなかよかったです。
それと良さげなカフェがあるにはあるけど、シャッターが閉まっていました。夏場だけオープンなのかな。
まぁリーブンの外れには、お野菜や地元のものがたくさんあるファームショップもあるので、いい方でしょうかね。

そういう意味では日本はいいですね。「こだわり」のカフェやレストランや、雑貨屋さんがあちこちにある。そういう「こだわり」に気づき、好む人たちがたくさんいる。ほんまに好きなんですよ。そういうクセいっぱいの、こだわりのお店も、人も。笑。
残念ながらイギリスではそういうこだわりの小さな個人のお店は、なかなかやっていけないんでしょうねぇ。結局どこに行っても同じような大型店ばかり、ということになってしまうようです。
強いて言えばイギリスで個性を出してくるのはパブくらいなのかな。

今の時代、ずば抜けて素晴らしくなくてもそこそこ良くて、万人受けするものが一番、という傾向にあります。皆が好きなもの、皆がいいと思うことから外れることを良しとしない、という風潮が主流のように感じます。
一方でそういった万人受けからはみだしてる人(事)は、もう近寄れないほど個性的で、理解不能なほど「万人」から離れちゃってる。笑。

私はですね、(*あ~、まためんどくさいことを書きますよ。)普通の生活の中にあるんやけど、そこのどこかにこだわりがある、というのに惹かれるんです。そういうこだわりがある人っていうのは、ちゃんと自分が何が好きで何が嫌いか、を感じて、その好きなことにはどうしても妥協できない何かがあって、そこの部分に主張を感じる。そういうやつです。あははは。わかるかなぁ、面倒くさい、私のこだわりです。

っちゅうことで、ハイストリートについて書いていたはずやのに、ずいぶん脱線してしまいました。
いつかこのスコットランドで、そんな面倒くさい私好みのお店を見つけることができたら、めっちゃ幸せやなぁ。

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