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バンコク スタミナ 苑 NANA
21時10分、高崎駅西口。
まだ夕飯も食べちゃいないが、見知らぬこの地で、無性に一杯ひっかけたくなる。大衆居酒屋に入るか、その辺のキャッチに乗っかるか。元来1人で飲み歩くたちではないので、その辺のノウハウがわからない。尊敬する先輩の1人が、その手のスペシャリストで、全国各地で雰囲気もわからぬ店に特攻し、なんやかんや楽しんでいる話を思い出す。
とりあえず散歩がてら、小雨がパラつくにも関わらず、ぐるぐると歩いてみる。パトロールの結果、ホテルからほど近く、先客は1人、明るい雰囲気の店に決める。イタリアンっぽい。
入った瞬間に察したが、どうやらアジアだ。イタリーではない。バジルではなく、パクチーだ。
スミノフクラッシュレモネード、トムヤムクン、空芯菜の炒め物。
辛い。もう1人の、サラリーマンのお客さんが店員さんと談笑する横で、1人で静かに笑った。そのぐらい辛い。ただ、うまい。
光の速さでレモネードはなくなって、モヒートにチェンジ。ついでに白身魚のなんとやらを追加注文。白身魚にキノコ、パクチー。ふっくらした白身魚は、ほどよい辛さと、ほんのり香るニンニクや香草の香り。うまい。うまいから、スプーンもついてるし、スープも飲む。死ぬほど辛い。モヒートおかわり。
わるくない。見知らぬ土地で、見知らぬ人々の、たわいもない会話がBGM。どこから来たかもわからない見慣れぬ髭面の中年の客に、店員さんたちはほんのり気をつかってくれてる気配もあるが、それも含めてわるくない。
ごちそうさまでした。
「バンコク スタミナ 苑 NANA」
住所:群馬県高崎市八島町70-50 1F
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