2022年度大学入学共通テスト平均点
2年目の大学入学共通テスト、大学入試センターから、
平均点の中間発表が有りました。
例年、ここから最終になっても大きく変化しませんので、今年の難易度を概ねつかめます。
英数国の3教科を見て行きましょう。( )内は昨年最終。
国語 108.79 (117.51) ↓
数学ⅠA 40.25 (57.68) ↓
数学ⅡB 45.89 (59.93) ↓
英語リーディング 63.29(58.80) ↓
英語リスニング 60.56(56.16) ↓
すでに大きな話題になっているように、国語、数学ⅠA、数学ⅡBは大きく平均点が下がり、難易度が上がっています。
国語は、昨年が易しかったということもあり、共通テスト導入で難易度が上がると予想されていたことを考えると、想定された範囲でした。
詳細は前回書いた記事をご確認ください。
数学は厳しい入試でしたね。「過去最低点」でした。
タカバタケの勤める塾の数学のスタッフも「流石にあれは厳しいっす」という感想が多かったです。難易度が上がっているうえに、量も多く、さらに共通テスト特有の誘導が有ることも事態を混迷に導いて、多くの受験生が悲鳴を上げることになったようです。
数学は平均が下がっても上位は崩れない教科なのですが、今年は上位の生徒も取れていなかったようです。
今年は日本史、科学、生物の難易度も上がっており、全体的に受験生に厳しい大学入学共通テストとなりました。
日本史B 54.92 (64.26)
化学 49.45(57.59)
生物 50.08(72.64)
生物は昨年が易しすぎでしたのですが、かなり下がっていますね。
化学・生物のセットの方は、前述の数学も相俟って2日目は厳しかったのではないでしょうか。国語も古文が難易度が高かったということで、理系の人にタフな共通テストだったと言えそうです。
日本史の難易度上昇も想定範囲ですが、世界史Bが68.01だったので、世界史と日本史の差が大きかったですね。来年は反動が気になります。
浪人した人で昨年より取れなかった人もいるんじゃないかな、と思います。難易度が上がることは想定されていたとはういえ、これだけ急に難易度が上がるのは避けてほしかったなというのが本当のところです。
センター試験であればかなり難しい過去問もあるので、そのような心構えで臨めていた受験生も多かったのですが、共通テストはまだ2回め。昨年の難易度がそれほど高くなかったことで、「こんなはずじゃなかった」という受験生が多かったかもしれません。
このブログでは以前に難易度が上がる可能性を指摘していましたが、それにしても厳しかったな、と思います。
さて、ここから。
得点できずに当日はショックを受けた受験生の皆さんも多かったと思いますが、ボーダーも下がっていますので、出願校には影響が出ていない人も多いはずです。難しかったのは皆、同じ。
出願校を決めた人は、最大の目標、個別試験に向かってもう一度、気持ちを立て直して行きましょう!
特に東大、京大など最難関大学は、配点をもう一度確認!
圧倒的に個別試験の配点が高いですよね。
全体の得点が下がったということは、差がついていない=例年以上の個別試験・二次勝負と言えます。
ここからまだ一ヶ月以上時間はあります。
過去問演習と予想問題演習を丁寧に積んで、志望校合格をつかみましょう。
がんばれ、受験生!
そして、来年以降共通テストを受ける皆さんへ。
思考力を問い、処理量が多い大学入学共通テストの難易度は、初年度は「様子見」でそこまで上がりませんでしたが、二年目にして一気に上がった印象です。今年ほどでないにしても、難易度が一定以上になることは想定して、十分に準備をしていきましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?