【中学入試への国語5】説明文は「線で結んで」読め。

中学入試、そしてその先につながる
国語の学習法をお届けしています
「中学入試への国語」。

前のブログに書いた記事をリライトし、マガジンでまとめています!今までの記事はこちら。

https://note.com/batakeys/m/m99a84d4a3244

中学受験のために学習している人だけでなく、
国語が苦手な小学生・中学生の皆さんに
参考にしていただきたいと思って書いています!

前回まで、語彙力の大切さ、
特に類義語と対義語の知識が
読解につながるという話をしてきました。

語彙力がついてきたので、
そろそろ読解問題にチャレンジしましょう。
みんな大好き(笑)、説明文だ!

さあ、読んでみよう!

じーーーーーーーっ

凝視。あ、「ぎょうし」と読みます。

・・・すごい集中力ですね・・・。

いや、ちょっと待って!

それで「筆者の言いたいこと」が
わかるでしょうか?
見つめているだけで浮かび上がってきますか?
そんな魔法がかかることは、
あんまりないと思うんだよね。

よく言われますが、
説明文では
「筆者の言いたいことをつかむ」ことが
とても大事です。

では、筆者の言いたいことは
どうやって見つけるのか?

簡単に言えば、似たような言い方で、
何度も何度も繰り返し、出て来ているのです。

それを立体的に見つけるために、手を動かしてみましょう!
鉛筆を持って、文章に線を引いて、見つけに行きましょう!

まずは、
「あ、ここは筆者が言いたいことかな」というところに
線を引いてみましょう。
これは割と強めの文章なので見つかりやすいですよね。

「である」と断定している文。「しかし」など逆接の接続語で始まる文。「つまり」とまとめている文。

次に、さらに最初に線を引いたところと
同じようなことを言ってるところを探してみてください。

そしてそれを線で結んでみましょうか。

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     |
   ----------------------------------------
     |
   ---------------------


(横書きですけど)
さあ、ちょっと目線を問題文から離してみましょうか。

ほら、筆者の言いたいことが浮かび上がってきましたね。

文章を立体的に理解できたと思います。

線を結ぶときには語彙力が必要です。特に前回お話ししたように類義語の知識ですね。

実はこのような感じで線を引くと、本文全体を読み直す時間も節約できますし、最後の問題によくある
「筆者の言いたいことを選びなさい」=選択式
「筆者の言いたいことを書きなさい」=記述式

この問題が、すっと解けます。

また、「筆者の言いたいこと」は問題になりやすいので、  
そのまま「傍線部と同じ内容を選びなさい」の問題になったりします。

線を引くことの大事さ、わかっていただいたでしょうか。

人間関係と同じで、
文章を見つめるだけでは、文章のキモチは伝わりません。

ぜひ、手を動かして、問題文を立体的にとらえるようにしましょう。

めんどくさいと思った方、逆ですよ。
線を引くことで時間が節約できるのです。
めんどくさくなくなるのです、よ。

6年生の夏までは、ゆっくり文章を読みながら、
この訓練を繰り返すのも効果的です。

タカバタケは授業の中で、
「はい、ここに線引いて~」
「はい、同じところ見つけてみようか~」
「じゃ、そこにも線引いて~」
「まだ同じところあるかな~」
「じゃ、そこにも線引いて~」
「よーし、3つを結んでみようか~」
「はーい、筆者の主張、いっちょあがり~」
なんて感じで進めます。
それを毎回毎回、繰り返します。
みんないつの間にか習慣に・・・なるのが理想ですね。
というより、予習段階でそんな線の引き方ができていると、だいたい、説明文はできるようになっていきます。

説明文が苦手だという人は、

「手を動かして筆者の言いたいことをつかむ」

ぜひ、試してみましょう!

次回も説明文について書いていきたいと思います。

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