中学入試への国語3「漢字の勉強に例文の音読を。」

中学入試をめざす皆さんに書き溜めた記事をリライトしている、

「中学入試への国語」

https://note.com/batakeys/m/m99a84d4a3244

語彙力の大切さについて話してきましたが、
もう一回だけ続けましょう。

みなさん、漢字の勉強、しますよね?

そのときに言葉の勉強も同時にしてみましょう!

というお話です。

今日からでもできるコツがあります。

シオドキを見極める。
世の中のフウチョウ。
カタトキも忘れない。
ゲキドウの時代を生きる。

漢字のドリルって、
こんな感じで例文がついてますよね。

これ、ぜひ書く前に、書きながら、
「音読」してみてください。

潮時潮時潮時潮時・・・と10回書くより、
「潮時を見極める」という文章を3回音読してみてから、
潮時の意味を確認して書いてみると、
前回、お伝えしたように、
言葉が生きたものとしてすーっと入って行きます。

機械的な作業ではなく、
生きた例文のなかで、
言葉を覚えられるのです。

潮時は見極めるもので、
風潮は世の中にあるもので、
片時も忘れない・・・「ない」とセットで使うんだね、
激動の時代は激しく動いている時代か、そんな時代に生きてるのか。

音読するだけで、漢字を覚えながら、語彙力が身についていくのです。

語彙力が国語力の基礎になることは、前回までの記事で書いてきましたが、個人的には語彙の学習にそんなに時間をかけるわけにはいかないと思いますので、漢字の学習の中で語彙力をつけることを意識していくことを、効率的な学習法としてお勧めしています。

保護者の方は、
英単語を単語だけで覚えるより
例文と一緒に覚えた方が良い
って、昔、英語の学習でやりませんでしたか?
・・・そう、あれと同じです。
小学校高学年になると
日常会話で使わない抽象的な言葉が増えてくるので、
自ずと外国語の学習方法と近くなるのです。

こんな感じで言葉を文章の中で覚えると、
「適当な語を入れなさい」という問題に強くなります。

次の( )に適当な言葉を入れなさい。
「彼が生きたのは、大きく変化した(  )の時代であった。」
1、感激 2、激動 3、急激 4、厳密

正解以外は違和感がありますよね。

言葉は文章の中で生きています。
漢字ドリルの例文は、生きた文章です。

ぜひ、漢字の勉強を言葉の勉強ととらえて
例文を音読してみることをお勧めします。

音読すると耳から入ってくるのも
覚えるためには効果的です。
楽譜を見るより、実際に曲を聞いた方が
音楽も「理解」できますよね。

そういった言葉への感覚が
実は小学生のときの国語の学習では、とても大事です。

3回めの記事も語彙力について書いてみましたが、特に意識してほしい語彙、読解につながる語彙があります。

そのお話は、また次回。


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