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「性の輪廻」解説したい

 noteアカウント作りました!と同時にpixivでずっとページ順間違っていた「性の輪廻」という作品を上げ直しました。

 もう一年前なので色々はずかしいですが読んでなかったら読んでみてね。
https://www.pixiv.net/artworks/83612488

 ということでバターン檜山ノート第一回は「性の輪廻」というこの難解な漫画の解説です!

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 ということでまずはサイゼリヤのシーンに登場するご飯がなぜミートソースボロニア風なのかという最大の疑問にお答えします、

 答えはこれを描くときに注文していたからです。そのときの実際の写真がこちら。

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 なんか、実際に見て描いたわりに似てない……。

 そして誤解しないでほしいことがひとつ。僕はサイゼリヤではそこまでミートソースボロニア風がそこまで好きではないということをわかっていただきたい。

 この原稿を描いたとき(ちょうど一年前の8月)、私はちょっと遠出してサイゼリヤ新宿西口店に行って描きました。密閉された空間に高校生らや大学生がぎゅうぎゅうに詰まった店内で、ひとり無職はB4の紙に漫画を描いていたのです。

 そういう浮いた状況ゆえに「こんな時は王道っぽいスパゲティを頼んじゃうぞー」と思ったのも無理はない。私は場に流されてボロネーゼを頼んだのぜ。

 もし僕自身の単純な好みで注文していたら、エビと野菜のクリームリゾットになっていたはずです。

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 しかし主人公ナラメちゃんは大衆レストランにすら行ったことがないという設定があるのに、初回サイゼリヤで至高のメニューを選ぶというのは無理があります。もしそれができたら物語がサイゼリヤなろう系になってしまいます。

 というのもエビと野菜のクリームリゾットにはなんか見た目がゲロっぽいという致命的な欠点があります。これを初手で引くのは無理。

 味はおいしいのですが、冷えてくるとクリームリゾットのクリーム部分がしなびてきて食感も本当にゲロっぽくなっていきます。

 もし頼みながらも延々と激ムズまちがいさがしに興じていた暁には冷え切ったゲロ(400円)が卓上には降臨していることでしょう(2敗)。

 クリームリゾットはサイゼリヤという底辺食堂において繊細さを要する上級メニューなのです。さわぎたいガキはミラノ風ドリアでも食ってろってこった。

 ちなみにですがサイゼリヤの皿で出てくるご飯ものはこれ以外も冷めやすいので注意する必要があります。パエリア、ハヤシライス、そして普通のライス。

 しかしなぜ「本場イタリアの最下層飯を完全再現している」と言われるサイゼリヤにハヤシライスが……?永遠の謎ですが、色にヒントがあります。

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 このハヤシライス。見ての通りターメリックを使用して黄色いごはんになっております。ターメリック(うこん)で黄色いごはん……、
そう!このハヤシライスは一応イタリアンを名乗るサイゼリヤにおいてカレー枠を担っているのです!

 日本人にとってカレーとは特別な料理。インド料理の中核でありながら日本中の町々で観測される本場っぽくない中華料理店、いわゆる町中華でもしばしばメニューに入るほどの代物。ちなみにマクドナルドで売ってたこともあるんだそうです。(当時の意味わからんCM)↓


 がさすがに一応イタリアンを名乗るサイゼリヤにカレーはおけない、でも需要を考えるとそれっぽいものは置きたい……そうした意志と経営の妥協の産物がこのハヤシ&ターメリックライスというよくわからないごはんなのです。

 が!歴史は進み続け、ときに革新は起きるものである。というのも…

現在ではサイゼリヤにカレーはあります!!!

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 いやーこの記事書いてなかったら知らなかったッス。

 なんと今年2020年2月からのランチメニューではキーマカレーが食べられるそうです。サラダと微妙なスープつきで500円のお値打ち価格。平日のランチタイム限定なので知らなかった……。

 私は食べたことないのでおいしいのか知りませんがこちらの記事(https://bg-mania.jp/2020/03/03330582.html)によると売れているらしい。まあまずいカレーってそうそう無いですからね。


 ということでいかがでしたか?サイゼリヤで食べられるカレー、平日ランチで行く方はぜひ食べてみてください。(現在のお盆期間はランチメニュー休止中なので注意)

 ……あれ?サイゼリヤの話ばっかりで漫画の話するの忘れてた〜!(クソ茶番)。最後に説明するとあの「性の輪廻」という漫画はギリシャ神話のテイレシアスという人物のエピソードに着想を得ています。

 交尾中のヘビを棒でたたいたら身心が性転換してしまうという怪奇現象に二度もあった人間で、そういう人物を中心にしたらジェンダーにまつわる話を客観的にできそうだなとおもったんですよね~たしか。よく考えると手塚治虫の「リボンの騎士」もここに元ネタあったりする?

 ということなのでみなさまも交尾中のヘビがいたら私にご一報ください。全力で叩きにいきます。


 




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