小学校外国語 各技能の目標②読むこと
2020年より施行される外国語科の授業では、子どもに4つの技能を身につけさせることをねらいとしています。(4技能5領域)
①聞くこと
②読むこと
③話すこと(やり取り・発表)
④書くこと
この記事では②読むことについて詳しく見ていきたいと思います
なお「②読むこと」は今年度から新たに加わった技能項目で5年および6年生の学習において指導します
新学習指導要領の目標及び内容には次のように書かれています
ア 活字体で書かれた文字を識別し、その読み方を発音することができるようになる。
イ 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現の意味が分かるようにする。
ア 文字の識別と読み方を発音することについて
文字の識別とは、アルファベット(大文字と小文字)の識別ができるということです。
4線紙を用いてアルファベットを書く練習が授業に位置付けられています。
読み方を発音することについては2つの意味があります。
1つはA(エー)B(ビィー)C(シー)などアルファベットを表す音を発音できるということ。代表的なABCソングなどがこちらに入ります。
もう1つがA(ア、エ)B(ブ)C(ク)などアルファベットの発音上の読み方(音声学的な)を発音することができるということ。フォニックス学習法などがこちらに入ります。
SING という単語は S+I+N+G というアルファベットで構成されています。
アルファベットを表す音で発音すると
S+I+N+G→エス アイ エヌ ジーとなります
アルファベットの発音上の読み方で発音すると
S+I+N+G→ S(シ)I(ィ)N(ン)G(グ)=シィングとなり単語を発音することができます
イ 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現の意味が分かるということについて
小学校外国語科を通して十分に慣れ親しんだ語句や基本的な表現を英文を見て理解するということです。
小学校外国語科でよく出てくる表現の1つにWhat ○○ do you like?という表現があります。
この文を日本語訳やルビ(カタカナ英語)を用いないで読むことができる力を育てるということです。
読む力を育てるためには、音声と文字のマッチングを何度も丁寧に行う必要があります。
チャンツや活動の中で繰り返し英語表現に親しむことに加え、文字を表示しておくことが重要になります。
その際に「What はワットと読みます」のような単語の読み方を1つ1つ解説することは避けましょう。
小学校外国語科では、外国語を用いてコミュニケーションを図る素地となる資質・能力を育てる教科です。
読みの間違いに焦点があたる指導は避けたほうが無難です。(児童の間違いを指摘する際のポイントについてはいずれ記事にしたいと思います。)
読むことに関する知識が深まると教える先生も発音力が向上します。時間があるときに練習したり、概略を捉えておきたいですね。
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