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小学校外国語 スピーキング活動で取り入れたい3つの指導法

今年度から本格実施される小学校外国語科では

「話すこと・聞くことこと・書くこと・読む」の4技能5領域を育成することを位置づけています

今日は4技能のうち「話すこと」の活動例を3つ紹介します


①インフォメーション・ギャップ活動

 インフォメーション・ギャップを利用したコミュニケーション活動のこと。コミュニケーションは基本的に、話し手と聞き手の間に「情報格差」が生じている場合に必然性を持って行われることが多い。教師が意図的に情報格差を作りあげ、ペア活動やインタビュー活動を設定する。


②ロール・プレイング

 会話体の教材を利用して、それぞれの役割を演じる。場面を限定することによって場面に応じた表現方法を身につけることができる。例を挙げると、店員とお客のロールプレイからは時に必要な表現を(How much? Is there something cheaper?など)、親や先生など目上の人物が含まれている場合は敬語表現などの相手にふさわしい発話の練習をすることができる。


③スピーチ

 3つの中でもっとも難易度が高い活動。まず「自分が何について話すのか」という序論があり、次に説明や主張が展開され、最後にまとめ、あるいは結論で終わる。
 いきなり話すのは非常に難しいので、児童にはパラグラフ単位で英語を書かせ、話す内容や順番を検討させる。その後聞き手にわかりやすいように、適切な声の大きさ身振りアイコンタクトなども指導して発表させる


教師の発話をリピートするだけでは「話す技能」は育成できません。3つの活動を状況に応じて使い分けることで、児童のスピーキング力は向上していきます。活動の意図や留意点を知っていれば、よりよい授業を構築することができるでしょう。
 

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